技術者倫理入門

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 技術者倫理入門
科目番号 0001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「技術者倫理事例集」、プリント
担当教員 高田 英治,西島 健一

到達目標

中学校を卒業した学生が、将来技術者として社会で活躍するための倫理、環境、知的財産の考え方を理解する。
技術者に必要となる倫理観、知的財産の取り扱い方について理解を深める。将来のエネルギーについての課題に対し、
チームで調査・検討・整理を行い、ポスタによる発表を行い、ディスカッション力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
技術者の視点:一般市民ではなく、技術者として物事を考えることができる。技術者として物事を考えることができる。技術者として物事を考えることができる。技術者として物事を考えることができない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
初学年である事を考慮し、技術者を目指す学生たちに必要な基本的心構え、発表等の初歩を身につけるとともに、専門各分野の倫理的側面を学ぶ。これらを、分野に適した形式により行う。
注意点:
成績は定期試験(40%)および発表(40%)、レポ-ト(20%)により評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 技術者倫理入門の概要について把握する
2週 事例の紹介 過去の事例を通じて、工学倫理について考える
3週 事例の紹介 過去の事例を通じて、工学倫理について考える
4週 講演 外部講師による講演を聴講する
5週 なぜなぜ5回(N5)分析 N5分析を学ぶ
6週 ヒヤリハット ヒヤリハットを学ぶ
7週 N5分析を適用した事例の調査
試験前整理
レポート提出
講義内容を整理し、試験に備える
8週 中間試験 内容の理解度を測るために,中間試験を実施する
2ndQ
9週 返却、解説と期末までの進め方 試験の解説を通じて復習する
10週 ディスカッション、各チームごとに調査 チームでテーマに対し、取り組む
11週 ディスカッション、各チームごとに調査 チームでテーマに対し、取り組む
12週 ディスカッション、各チームごとに調査 チームでテーマに対し、取り組む
13週 ディスカッション、各チームごとに調査・ポスタ作成 チームでテーマに対し、取り組む
14週 発表後整理 レポート提出
15週 期末試験 なし(発表、レポートで評価)
16週 アンケ-ト アンケ-ト

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。3
社会における技術者の役割と責任を説明できる。3
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3

評価割合

定期試験発表相互評価態度レポ-トその他合計
総合評価割合404000200100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力404000200100