到達目標
(1) 複素数を用いたインピーダンスベクトル,アドミタンスベクトルの数式表現ができる.
(2) 記号法を用いた基本的な正弦波交流回路の電圧,電流の計算ができる.
(3) 正弦波交流の電力計算ができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | インピーダンスベクトル,アドミタンスベクトルの数式表現が正しくできる. | インピーダンスベクトル,アドミタンスベクトルの数式表現ができる. | インピーダンスベクトル,アドミタンスベクトルの数式表現ができない. |
評価項目2 | 記号法を用いた正弦波交流回路の電圧,電流の計算が正しくできる. | 記号法を用いた正弦波交流回路の電圧,電流の計算ができる. | 記号法を用いた正弦波交流回路の電圧,電流の計算ができない. |
評価項目3 | 正弦波交流の電力計算が正しくできる. | 正弦波交流の電力計算ができる. | 正弦波交流の電力計算ができない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
記号法を用いた基本的な正弦波交流回路の電圧と電流の計算方法,インピーダンス,アドミタンスの持つ意味を理解し,交流回路計算の理解を深める.
授業の進め方・方法:
交流回路計算の解法のポイントを整理した後で,基本的な問題を解く反復演習に時間を充てる.
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと.
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておく.
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題を解く.
注意点:
授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある.
本科目では,50点以上の評価で単位を認定する.
評価が50点に満たない者は,願い出により追認試験を受けることができる.追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を50点とする.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
記号法を用いて表現したベクトルの四則計算,ベクトル図 |
極座標形式および直角座標形式で表現された複素数の加減乗除の計算,ベクトル図の描き方を理解する.
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2週 |
演習 |
第1週の内容を理解するために,方眼グラフ,円グラフを用いてベクトル図を描き,計算演習をおこなう.
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3週 |
抵抗,コイル,コンデンサのインピーダンスベクトル,ベクトル図 |
オームの法則を用いて,基本交流素子のインピーダンスおよびアドミタンスをベクトル表示できる.
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4週 |
RL直列回路のインピーダンスベクトル,ベクトル図 |
オームの法則およびキルヒホッフの法則を用いて,RL直列回路の電圧,電流,インピーダンスを計算できる.
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5週 |
RC直列回路のインピーダンスベクトル,ベクトル図 |
オームの法則およびキルヒホッフの法則を用いて,RC直列回路の電圧,電流,インピーダンスを計算できる.
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6週 |
RL並列回路のアドミタンスベクトル,ベクトル図 |
オームの法則およびキルヒホッフの法則を用いて,RL並列回路の電流,アドミタンスを計算できる.
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7週 |
RC並列回路のアドミタンスベクトル,ベクトル図 |
オームの法則およびキルヒホッフの法則を用いて,RC並列回路の電流,アドミタンスを計算できる.
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8週 |
中間試験 |
第1週~7週の内容の理解度を測るために,中間試験を実施する.
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4thQ |
9週 |
答案返却および解答,補題演習 |
フェーザ,記号法に習熟するために精選問題に取り組む.
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10週 |
RLC直列回路のインピーダンスベクトル,ベクトル図 |
オームの法則およびキルヒホッフの法則を用いて,RLC直列回路の電流,インピーダンスを計算できる.
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11週 |
演習 |
RLC直列回路の例として,直列共振回路の電流の周波数特性を理解する.
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12週 |
RLC並列回路のアドミタンスベクトル,ベクトル図 |
オームの法則およびキルヒホッフの法則を用いて,RLC並列回路の電流,アドミタンスを計算できる.
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13週 |
演習 |
RLC並列回路の例として,並列共振回路の電流の周波数特性を理解する.
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14週 |
交流電力計算 |
正弦波交流回路の皮相電力,消費電力および力率の計算方法を理解する.
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15週 |
演習 |
正弦波交流回路の電圧,電流および電力計算の方法を理解する.
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16週 |
期末試験 |
第9週~15週の内容の理解度を測るために,期末試験を実施する.
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電気回路 | キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。 | 4 | 後4,後5,後6,後7 |
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。 | 4 | 後10 |
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。 | 4 | 後11,後13 |
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。 | 4 | 後14 |
評価割合
| 試験 | 課題演習 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 |