電気回路Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 電気回路Ⅰ
科目番号 0049 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「電気回路 ポイントトレーニング」,浅川 毅,堀 桂太郎,電波新聞社 / 電気電子数学入門 森北出版株式会社
担当教員 古川 裕人

到達目標

(1) 複素数を用いたインピーダンスベクトル,アドミタンスベクトルの数式表現ができる.
(2) 記号法を用いた基本的な正弦波交流回路の電圧,電流の計算ができる.
(3) 正弦波交流の電力計算ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1インピーダンスベクトル,アドミタンスベクトルの数式表現が正しくできる.インピーダンスベクトル,アドミタンスベクトルの数式表現ができる.インピーダンスベクトル,アドミタンスベクトルの数式表現ができない.
評価項目2記号法を用いた正弦波交流回路の電圧,電流の計算が正しくできる.記号法を用いた正弦波交流回路の電圧,電流の計算ができる.記号法を用いた正弦波交流回路の電圧,電流の計算ができない.
評価項目3正弦波交流の電力計算が正しくできる.正弦波交流の電力計算ができる.正弦波交流の電力計算ができない.

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
記号法を用いた基本的な正弦波交流回路の電圧と電流の計算方法,インピーダンス,アドミタンスの持つ意味を理解し,交流回路計算の理解を深める.
授業の進め方・方法:
交流回路計算の解法のポイントを整理した後で,基本的な問題を解く反復演習に時間を充てる.
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと.
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておく.
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題を解く.
注意点:
授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある.
本科目では,50点以上の評価で単位を認定する.
評価が50点に満たない者は,願い出により追認試験を受けることができる.追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を50点とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 記号法を用いて表現したベクトルの四則計算,ベクトル図 極座標形式および直角座標形式で表現された複素数の加減乗除の計算,ベクトル図の描き方を理解する.
2週 演習 第1週の内容を理解するために,方眼グラフ,円グラフを用いてベクトル図を描き,計算演習をおこなう.
3週 抵抗,コイル,コンデンサのインピーダンスベクトル,ベクトル図 オームの法則を用いて,基本交流素子のインピーダンスおよびアドミタンスをベクトル表示できる.
4週 RL直列回路のインピーダンスベクトル,ベクトル図 オームの法則およびキルヒホッフの法則を用いて,RL直列回路の電圧,電流,インピーダンスを計算できる.
5週 RC直列回路のインピーダンスベクトル,ベクトル図 オームの法則およびキルヒホッフの法則を用いて,RC直列回路の電圧,電流,インピーダンスを計算できる.
6週 RL並列回路のアドミタンスベクトル,ベクトル図 オームの法則およびキルヒホッフの法則を用いて,RL並列回路の電流,アドミタンスを計算できる.
7週 RC並列回路のアドミタンスベクトル,ベクトル図 オームの法則およびキルヒホッフの法則を用いて,RC並列回路の電流,アドミタンスを計算できる.
8週 中間試験 第1週~7週の内容の理解度を測るために,中間試験を実施する.
4thQ
9週 答案返却および解答,補題演習 フェーザ,記号法に習熟するために精選問題に取り組む.
10週 RLC直列回路のインピーダンスベクトル,ベクトル図 オームの法則およびキルヒホッフの法則を用いて,RLC直列回路の電流,インピーダンスを計算できる.
11週 演習 RLC直列回路の例として,直列共振回路の電流の周波数特性を理解する.
12週 RLC並列回路のアドミタンスベクトル,ベクトル図 オームの法則およびキルヒホッフの法則を用いて,RLC並列回路の電流,アドミタンスを計算できる.
13週 演習 RLC並列回路の例として,並列共振回路の電流の周波数特性を理解する.
14週 交流電力計算 正弦波交流回路の皮相電力,消費電力および力率の計算方法を理解する.
15週 演習 正弦波交流回路の電圧,電流および電力計算の方法を理解する.
16週 期末試験 第9週~15週の内容の理解度を測るために,期末試験を実施する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。4後4,後5,後6,後7
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。4後10
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。4後11,後13
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。4後14

評価割合

試験課題演習合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000