電気回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電気回路Ⅱ
科目番号 0078 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 「基礎からの交流理論」,小郷寛 原著,電気学会
「基礎からの交流理論例題演習」,小亀英己,石亀篤司 著,電気学会
担当教員 古川 裕人

到達目標

(1) 記号法を用いた正弦波交流回路の電圧,電流,電力の計算ができる.
(2) 相互誘導回路の計算ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1記号法を用いた正弦波交流回路の電圧,電流,電力の計算が正しくできる.記号法を用いた正弦波交流回路の電圧,電流,電力の計算ができる.記号法を用いた正弦波交流回路の電圧,電流,電力の計算ができない.
評価項目2相互誘導回路の計算が正しくできる.相互誘導回路の計算ができる.相互誘導回路の計算ができない.

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
単相正弦波交流回路の電圧,電流および電力の計算方法,インピーダンス,アドミタンスの持つ意味を理解し,単相交流回路の理解を深める.さらに相互誘導回路の扱い方について学習する.
授業の進め方・方法:
交流回路計算の解法のポイントを整理した後で,基本的な問題を解く反復演習に時間を充てる.
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと.
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておく.
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題を解く.
注意点:
授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある.
本科目では,60点以上の評価で単位を認定する.評価が60点に満たない者は,願い出により追認試験を受けることができる.追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 記号法の応用(1) 記号法を用いて,正弦波交流回路の同相条件を求める問題の計算ができる.
2週 記号法の応用(2) 記号法を用いて,正弦波交流回路のインピーダンス最大条件を求める問題の計算ができる.
3週 複素電力ベクトル 記号法に基づく交流回路の電力計算法を理解する.
4週 交流電力測定 単相電力計,3電圧計法および3電流計法による正弦波交流回路の電力測定法を理解する.
5週 回路網定理(1) 電圧源と電流源の等価変換,テブナン等価回路を理解し,これらを用いた計算ができる.
6週 回路網定理(2) 重ねの理の考え方を理解し,回路計算ができる.
7週 演習 回路網定理を用いた正弦波交流回路の計算ができる.
8週 中間試験 記号法の応用として正弦波交流回路の回路条件,単相交流電力の計算法の理解度の到達度試験をおこなう.
2ndQ
9週 答案返却および解答 記号法を用いた正弦波交流回路の計算方法を理解する.
10週 相互誘導現象 電磁誘導現象,自己インダクタンス,相互インダクタンス,磁気結合係数の定義を理解する.
11週 電圧平衡式 単相正弦波交流電源を含む相互誘導回路の回路方程式を立式し,諸量を計算できる.
12週 T型等価回路 極性符号の意味を理解し,相互誘導回路の等価回路を用いた計算ができる.
13週 理想変成器 理想変成器の原理,インピーダンス変換作用を理解し,磁気結合回路の計算ができる.
14週 負荷整合 最大電力伝達定理を理解し,これを用いた計算ができる.
15週 演習 相互誘導現象を応用した交流ブリッジの平衡条件,理想変成器のインピーダンス換算の計算ができる
16週 期末試験 単相正弦波交流回路の回路条件,相互誘導回路の計算問題

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。4前15
理想変成器を説明できる。4前13
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。4前5,前6,前7
網目電流法を用いて回路の計算ができる。4前5,前6,前7
節点電位法を用いて回路の計算ができる。4前5,前6,前7
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。4前5,前6,前7

評価割合

試験課題演習合計
総合評価割合7030100
基礎的能力7030100
専門的能力000