電気回路Ⅲ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電気回路Ⅲ
科目番号 0082 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 「基礎からの交流理論」,小郷寛 原著,電気学会
「基礎からの交流理論例題演習」,小亀英己,石亀篤司 著,電気学会
担当教員 古川 裕人

到達目標

(1) 平衡三相交流回路の計算ができる.
(2) 不平衡三相交流回路の計算ができる.
(3) 歪み波交流回路の計算ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1平衡三相交流回路の計算が正しくできる.平衡三相交流回路の計算ができる.平衡三相交流回路の計算ができない.
評価項目2不平衡三相交流回路の計算が正しくできる.不平衡三相交流回路の計算ができる.不平衡三相交流回路の計算ができない.
評価項目3歪み波交流回路の計算が正しくできる.歪み波交流回路の計算ができる.歪み波交流回路の計算ができない.

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
対称三相起電力,平衡三相交流回路および不平衡三相回路の電圧,電流および電力の計算方法の理解を深める.さらに歪み波交流の特徴と歪み波交流回路の扱い方について学習する.
授業の進め方・方法:
交流回路計算の解法のポイントを整理した後で,基本的な問題を解く反復演習に時間を充てる.
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと.
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておく.
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題を解く.
注意点:
授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある.
本科目では,60点以上の評価で単位を認定する.評価が60点に満たない者は,願い出により追認試験を受けることができる.追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 対称三相交流,平衡三相電源 対称三相起電力の数式表現を理解し,線間電圧および相電圧の関係をベクトル図を用いて描くことができる.
2週 平衡三相負荷 Δ結線・Y結線方式の負荷の特徴およびΔ-Y変換公式を理解する.
3週 平衡三相交流回路(1) Y-Y結線,Δ-Y結線方式の回路計算方法を理解する.
4週 平衡三相交流回路(2) 等価単相回路を用いたY-ΔおよびΔ-Δ結線方式の回路計算方法を理解する.
5週 演習 等価単相回路およびΔ-Y変換公式を用いた平衡三相回路の電圧,電流,電力および力率計算ができる.
6週 不平衡三相交流回路 網目法,節点解析法およびY-Δ変換公式を用いた不平衡三相回路の計算方法を理解する.
7週 演習 不平衡三相回路の電圧,電流,電力および力率計算ができる.
8週 中間試験 単相正弦波交流の相互誘導現象に関する基本事項の理解と相互誘導回路の計算の到達度を試験する.
4thQ
9週 答案返却および解答,補題演習 記号法を十分に使いこなすために精選問題に取り組む.
10週 調和解析 歪み波交流波形をフーリエ級数展開し,調和成分に分解する計算ができる.
11週 演習 代表的な歪み波のフーリエ係数を求める計算ができる.
12週 歪み波交流の実効値 パーセバルの定理を用いて歪み波交流波形の実効値を求める計算方法が理解できる.
13週 歪み波交流回路(1) 歪み波交流に対するインピーダンス計算および重ねの理を用いた回路電流の計算方法が理解できる.
14週 歪み波交流回路(2) 歪み波交流回路の電力の計算方法が理解できる.
15週 演習 歪み波の特性値および歪み波回路の計算ができる.
16週 期末試験 歪み波交流回路の電圧,電流および電力を求める問題

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。4後1
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。4後2,後3,後4
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。4後1

評価割合

試験課題演習合計
総合評価割合7030100
基礎的能力7030100
専門的能力000