エネルギー力学

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 エネルギー力学
科目番号 0085 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 プリント等
担当教員 百生 登

到達目標

1) 再生可能エネルギー発電の原理が理解できる
2) 熱力学のエネルギー保存則(熱力学第一法則)が説明できる
3) 流体力学のエネルギー保存則(ベルヌーイの定理)が説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
再生可能エネルギー発電の原理が理解できる再生可能エネルギー発電の原理が理解できる再生可能エネルギー発電の原理が概ね理解できる再生可能エネルギー発電の原理が理解できない
熱力学第一法則を説明できる熱力学第一法則が説明でき、熱サイクルについて適用できる熱力学第一法則を説明できる熱力学第一法則を説明できない
ベルヌーイの定理を説明できるベルヌーイの定理を説明でき、風力発電、水力発電について適用できるベルヌーイの定理を説明できるベルヌーイの定理が説明できない

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 持続可能な社会の構築には再生可能エネルギー(Renewable energy)の利用が欠かせません。再生可能エネルギーとは、(1)太陽光、(2)風力、(3)水力、(4)地熱、(5)太陽熱、(6)大気中の熱その他の自然界に存在する熱、(7)バイオマスの7種類を指し、非化石エネルギー源として永続的に利用できると認められたものです。エネルギー源としてカーボンニュートラルであり、地球温暖化対策に重要な役割を果たします。また、(4)地熱以外は全て太陽エネルギーが由来であり、その遍在性のため、非常時のエネルギー源としても活用できます。本講義では、再生可能エネルギー発電の原理の概要説明と、その基礎となる熱力学および流体力学の導入を行います。
授業の進め方・方法:
講義および演習を行い,毎回課題を課す.
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておくこと
(授業外学習・事後)授業内容の復習を行うこと
注意点:
授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある。
本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。
評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、再生可能エネルギー発電の原理(1) 地熱発電、太陽熱発電、バイオマス発電の原理が理解できる。
2週 熱力学の概要 熱力学で用いられる各種物理量の定義と単位を説明できる。閉じた系と開いた系、系の平衡、状態量などの意味を説明できる。
3週 熱力学入門(1) 熱力学第一法則を説明できる。
4週 熱力学入門(2) 理想気体の状態変化に熱力学第一法則が適用できる。
5週 熱力学入門(3) 内部エネルギーやエンタルピーの変化と温度の関係を説明できる。
6週 熱力学入門(4) 等圧変化、等容変化、等温変化、の意味を理解し、状態量、熱、仕事を計算できる。
7週 熱力学入門(5) 熱サイクルの効率について理解できる。カルノーサイクルについて知ることができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 中間試験の回答、再生可能エネルギー発電の原理(2) 風力発電、水力発電の種類と原理が理解できる
10週 流体力学の概要 流体の基本的性質が理解できる
11週 流体力学入門(1) 流れの基礎が理解できる。
12週 流体力学入門(2) 流れの種類が理解できる
13週 流体力学入門(3) ベルヌーイの定理が理解できる
14週 流体力学入門(4) ベルヌーイの定理を応用できる
15週 期末試験
16週 期末試験の解答
アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力水力発電の原理について理解し、水力発電の主要設備を説明できる。3後9
火力発電の原理について理解し、火力発電の主要設備を説明できる。3後1
その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。3後1,後9

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7525100
基礎的能力501060
専門的能力251540