到達目標
高等学校学習指導要領化学基礎の目標に則り、以下の内容について理解している。
酸と塩基の分類方法や電離度について理解している。簡単なpHや中和の計算ができる。塩の水溶液の性質について理解している。
酸化還元反応について説明できる。
熱化学方程式を作り、ヘスの法則を理解できる。ヘスの法則を用いてある程度計算ができる。
活性化エネルギーを理解でき、活性化エネルギーを用いてある程度計算ができる。
有機化合物の種類と性質を理解している。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 酸と塩基を説明でき、分類方法や電離度について理解している。pHや中和の計算が正しくできる。塩の水溶液の性質について反応機構まで理解している。 | 酸と塩基の分類方法や電離度について理解している。簡単なpHや中和の計算ができる。塩の水溶液の性質について理解している。 | 酸と塩基の分類方法や電離度について理解していない。簡単なpHや中和の計算ができない。塩の水溶液の性質について理解していない。 |
評価項目2 | 酸化還元反応について説明できる。酸化剤と還元剤の量的計算ができる。金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。各種電池についてその反応が説明できる。電気分解反応を説明でき、ファラデーの法則による計算ができる。
| 酸化還元反応について説明できる。酸化剤と還元剤の量的計算がある程度できる。金属の反応性について理解できる。各種電池について理解できる。電気分解反応を理解でき、ファラデーの法則による計算がある程度できる。 | 酸化還元反応について理解できない。酸化剤と還元剤の量的計算ができない。金属の反応性についてイオン化傾向に基づき理解できない。各種電池についてその反応が理解できない。電気分解反応を理解でき、ファラデーの法則による計算ができない。 |
評価項目3 | 熱化学方程式を作り、ヘスの法則を説明できる。ヘスの法則を用いて計算ができる。活性化エネルギーを説明でき、活性化エネルギーを用いて計算ができる。 | 熱化学方程式を作り、ヘスの法則を理解できる。ヘスの法則を用いてある程度計算ができる。活性化エネルギーを理解でき、活性化エネルギーを用いてある程度計算ができる。 | 熱化学方程式を作り、ヘスの法則を理解できない。ヘスの法則を用いて計算ができない。活性化エネルギーを理解でき、活性化エネルギーを用いて計算ができない。 |
評価項目4 | 有機化合物の種類と性質を理解し、反応について説明できる。 | 有機化合物の種類と性質を理解している。 | 有機化合物の種類と性質を理解していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
高等学校学習指導要領化学基礎の教科書に準じて、主に座学で授業を進める。単元ごとに教科書傍用の問題集(アクセス化学基礎、アクセス化学)を宿題として自宅で復習を促す。また、実験を取り入れて授業で勉強した事象を確認させる。
授業の進め方・方法:
試験: 前期中間・期末、後期中間・期末試験を計4回実施する。重要な項目は授業中または補講時間に小テストを実施する場合がある。
実験:実験前に必ず予習すること。服装、実験態度、後片づけ等が指示通りでなかった場合は減点する。
出席: 特別な事由がなく、授業に欠席しないこと。正規または任意の連絡無しに欠席遅刻等があった場合は減点する。
ポートフォリオ: 授業中に指示された課題、実験レポートの提出等で確認する。
態度: 授業への集中度が著しく低い場合および実験授業時の規律違反は,総合点より大きく減点する。
その他: 授業の取り組みや授業内容の理解度などを総合的に評価し決定する。
注意点:
学習上の留意点
・自然の事物・現象に関することを題材にして,基本的な概念,原理,法則を理解するよう務めること。
・欠席や遅刻,従業への集中度が著しく低い場合および実験授業時の規律違反は,総合点より大きく減点する。
・学習事項の練習問題などを適宜課題とする。また,既習事項の確認のため小テストを課すことがある。
・提出物やその他課題についてはそれぞれの指示に従い,提出期限を厳守すること。
・授業中に他人に危害を加える、授業の妨害を行う、授業を怠けるなど倫理的に著しくはずれた行為をした場合は単位を習得できない。
学習上の助言
・教科書や副教材などを用いて,復習を中心とした自学自習を行なうこと。
・自学自習の際,高校生向け学習参考書全般が参考となるので各自利用すること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
酸と塩基 定義
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酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)が説明できる。
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2週 |
酸と塩基 分類 |
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。
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3週 |
酸と塩基 電離度 |
電離度から酸・塩基の強弱が説明できる。
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4週 |
酸と塩基 pH |
pHが説明でき、pHから水素イオン濃度が計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。
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5週 |
酸と塩基 中和 |
中和反応がどのような反応であるか説明できる。また、中和滴定の計算ができる。 レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 ガラス器具の取り扱いができる。 基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。
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6週 |
実験:中和滴定 |
中和反応の量的関係が理解できる。 滴定操作ができる。
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7週 |
酸と塩基 塩 |
塩の分類について理解できる。 塩の水溶液とpHの関係について理解できる。
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8週 |
前期中間試験 |
これまで学習した単元について理解している。
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2ndQ |
9週 |
酸化と還元 |
酸化還元反応について説明できる。
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10週 |
酸化と還元 酸化数 |
酸化と還元における酸化数の計算ができる。
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11週 |
酸化と還元 酸化剤還元剤 |
酸化剤と還元剤について理解できる。
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12週 |
イオン化傾向 |
イオン化傾向について説明できる。
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13週 |
実験:中和滴定 |
食酢中の酢酸濃度を中和滴定によって説明できる。
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14週 |
電池 |
ダニエル電池についてその反応が説明できる。 鉛蓄電池についてその反応が説明できる。 一次電池の種類を知っている。 二次電池の種類を知っている。
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15週 |
電気分解 |
電気分解反応を説明できる。 電気分解の利用として、たとえば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。 ファラデーの法則による計算ができる。
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16週 |
前期末試験 |
これまで学習した単元について理解している。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
反応と熱 |
反応と熱の関係について理解できる。
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2週 |
反応と熱 熱化学方程式 |
熱化学方程式について理解できる。 熱化学方程式を作ることができる。
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3週 |
反応と熱 ヘスの法則 I |
ヘスの法則について理解できる。
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4週 |
反応と熱 ヘスの法則 II |
ヘスの法則を用いて計算ができる。
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5週 |
実験:ヘスの法則 |
実験によってヘスの法則を追実験する。
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6週 |
活性化エネルギー I |
活性化エネルギーについて理解できる。
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7週 |
活性化エネルギー II |
活性化エネルギーを用いて計算ができる。
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8週 |
後期中間試験 |
これまで学習した単元について理解している。
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4thQ |
9週 |
有機化合物 分類 |
有機化合物の分類について理解できる。
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10週 |
脂肪族炭化水素 アルカン |
アルカンの分類と反応について理解できる。
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11週 |
脂肪族炭化水素 アルケン・アルキン |
アルケン・アルキンの分類と反応について理解できる。
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12週 |
脂肪族 アルコール |
アルコールの分類と反応について理解できる。
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13週 |
脂肪族 アルデヒド・ケトン |
アルデヒド・ケトンの分類と反応について理解できる。
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14週 |
実験:サリチル酸メチルの合成 |
サリチル酸メチルの合成によって、エステル化反応について理解できる。
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15週 |
学年末試験 |
これまで学習した単元について理解している。
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16週 |
答案返却・アンケート |
答案返却・解答、授業アンケート
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 定期試験 | プリント | レポート | その他 | | 合計 |
総合評価割合 | 75 | 10 | 10 | 5 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 75 | 10 | 10 | 5 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |