電子回路Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 電子回路Ⅰ
科目番号 0140 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 藤原 修 編著 インターユニバーシティシリーズ 「電子回路A」 オーム社
担当教員 多田 和広

到達目標

1. ダイオードとトランジスタの動作のイメージを持つことができる。
2. トランジスタの特性曲線,負荷線,hパラメータを理解できる。
3. FETの動作を理解し,FETの回路を読み取ることができる。
4. hパラメータを用いて小信号等価回路が描ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ダイオードとトランジスタの動作のイメージを適切に持つことができる。ダイオードとトランジスタの動作のイメージを持つことができる。ダイオードとトランジスタの動作のイメージを持つことができない。
評価項目2トランジスタの特性曲線,負荷線,hパラメータを適切に理解できる。トランジスタの特性曲線,負荷線,hパラメータを理解できる。トランジスタの特性曲線,負荷線,hパラメータを理解できない。
評価項目3FETの動作を理解し,FETの回路を適切に読み取ることができる。FETの動作を理解し,FETの回路を読み取ることができる。FETの動作を理解し,FETの回路を読み取ることができない。
評価項目4パラメータを用いて小信号等価回路が適切に描ける。hパラメータを用いて小信号等価回路が描ける。hパラメータを用いて小信号等価回路が描けない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電子回路では増幅、発振、スイッチング特性を特徴とするトランジスタを用いたアナログ回路についての基本的な考え方と回路解析の仕方を学ぶ。トランジスタなどの電子部品の特性を近似して等価な扱いやすい電気回路に直す方法、信号の周波数や振幅の大きさを考慮して回路を近似的に扱う考え方などを実践的に学ぶことが重要である。
電子回路Ⅰでは特に、ダイオードやトランジスタの基礎的な動作原理と電気特性を理解し、トランジスタを用いた基本的な増幅回路に基づいて直流バイアスと小信号等価回路に分ける解析法、増幅率について学ぶ。
授業の進め方・方法:
教員単独による講義
注意点:
授業計画は、学生の理解度に応じて変更する場合がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 電気回路の基礎知識の確認 電子回路でよく用いられる電気回路の知識を復習し,確認する。
2週 線形回路の法則と電子回路 線形回路の法則の確認、非線形な電子回路でのその適用法を知る。
3週 pn接合ダイオードと電圧電流特性 n型半導体,p型半導体のイメージを持ち、pn接合の動作原理を理解する。
4週 トランジスタの動作原理 バイポーラトランジスタの動作原理を理解する。
5週 トランジスタの静特性 バイポーラトランジスタの静特性を特性曲線によって学ぶ。
6週 FETとその働き FETの構造を学び,その動作原理を理解する。
7週 作図による増幅回路の解析、増幅回路の形式 回路の各部の信号を理解し、増幅回路の形式や入出力抵抗の意味を知る。
8週 増幅回路の動作点、バイアス回路と信号分の回路 動作点とは何か、動作点を作るバイアス回路の考え方について学ぶ。
4thQ
9週 中間テスト
10週 中間テストの解答 中間テストの解説
11週 トランジスタの小信号動作とhパラメータ 小信号に対するトランジスタ部分の動作を表す等価回路を理解する。
12週 トランジスタの小信号等価回路 バイアス回路と小信号等価回路の分け方や等価回路の簡略化を学習する。
13週 FET増幅器のバイアス回路 FETの特徴とバイアス回路について学習する。
14週 FETの小信号等価回路 FETの小信号等価回路と増幅回路の形式について学習する。
15週 期末テスト
16週 期末テストの解答、アンケート 期末テストの解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。4
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。4
FETの特徴と等価回路を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度課題その他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000