総合国語Ⅲ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 総合国語Ⅲ
科目番号 0142 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 【教科書】「精選現代文B」(明治書院) 「精選古典B 」(大修館書店)  /【関連図書】学習課題プリント、参考資料プリント(授業中に配布する)
担当教員 鈴木 志保子

到達目標

漢字を正確に読み書きできる。(漢字力・語彙力)
語句の意味を正しく理解し、説明できる。(語彙力)
文脈を正確に読み解き、文章や表現の意味(心理)・特徴・構成などを説明することができる。(読解力・表現力)
表現を深く味わい、自分の感想や意見を整った文章で書くことができる。(鑑賞力・表現力)
文章にかかわる関連事項・文学史事項・文法などを説明することができる(基礎知識)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1新聞に使用される漢字を正確に読み書きできる。漢字に興味・関心があり、教材本文における漢字について調べ、正確に読み書きできる。漢字に全く興味・関心がなく、教材本文における漢字についても調べない。
評価項目2新聞に使用される語句を正しく理解し、説明できる。教材本文における語句を積極的に調べ、正しく理解し説明できる。語句の意味に全く興味・関心がなく、教材本文における語句についても調べない。
評価項目3教材にとどまらず、多くのジャンルの文章に接して、文脈を正確に読み説き、その文章や表現の意味(心理)・特徴・構成などを的確に説明することができる。教材本文における文脈を読み解き、文章や表現の意味(心理)・特徴・構成などを説明できる。文章に接する機会がほとんどなく、文脈や表現の意味(心理)・特徴・構成.などを全く読み解くことができない。
評価項目4多くのジャンルの文章を深く味わい、自分の感想や意見を説得力のある内容と構成を持った文章で書くことができる。表現を自分なりに味わい、自分の感想や意見をまとまった文章で書くことができる。表現を味わう機会がほとんどなく、まとまった文章を書くことができない。
評価項目5現代にいたる文学史の大きな流れを把握することができ、文章にかかわる関連事項・文法なども説明することができる。教材本文における文章にかかわる関連事項・文学史事項・文法などを説明できる。文章にかかわる関連事項・文学史事項・文法などを全く理解できない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
学習目標(授業のねらい)
1. 日本語の「読み・書き」能力を高める。
2. 様々な時代、様々なジャンルの文章を読み、日本語表現の特徴と魅力について学ぶ。
3. 自分が感じたことや考えたことを、適切な字数の文章として的確に表現する能力を高める。
4. 自然や人間、社会、世界、宇宙のことに至るまで、あらゆることについて考えを深める。
授業の進め方・方法:
講義と演習
注意点:
1. 辞書(国語・古語・漢和)を大いに活用しよう。授業中も利用できる態勢を整えておくこと。
2. 自分の目と耳と頭でしっかりと文章を読もう。
3. 授業に集中し、ノートをきちんととろう。
4. 配布された学習課題プリントは整理してファイルしておこう。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 (現)異文化理解 ・筆者の考える異文化の具体的な内容を捉える。
2週 同上 2     ・その上で「異文化を理解する」とはどういうことか、筆者の考えを「コミュニケーションの三段階」に沿ってまとめる。
3週 同上 3 ・異文化を理解するにはどのような点に注意しなければならないかまとめる。
4週 同上 4 同上
5週 (古) 随筆 枕草子「うれしきもの」 1 ・清少納言の歯切れの良い文章と平安時代ならでの雰囲気や状況を楽しむ。
6週 同上 2     ・「うれしきもの」として、どのような事柄を取り上げているかまとめる。同時にそれらについて、どう思うか話し合う。
7週 同上 3  同上
8週 同上 4 同上
2ndQ
9週 前学期中間試験
10週 前学期中間試験の反省・見直し
11週 (漢) 一 逸話と寓話 長安は日の遠きに如何  ・訓読に習熟し、明帝の二つの判断とその理由、元帝が明帝の答えをどう受けとめたか理解する。
12週 同上 不死の薬 訓読に習熟し、兵士の主張を正しくつかむ。
13週 同上 売油翁  ・繰り返し音読し、翁の考え方を理解する。
14週 同上 仁斎の赤貧 ・訓読に習熟し、内容を正しく理解する。
15週 同上 まとめ              
16週 前学期期末試験
後期
3rdQ
1週 (現) 評論 〈読み〉の楽しみ  ・人間にとって「言語」とはどのような働きを持っているのか、考えさせる。
2週 同上 2 ・論理をたどりながら読み進め、文章の展開の概要をつかませる。
3週 同上 3 ・「仕事」の喜び、「本を読む喜び」、「知ることの喜び」、「生きることの喜び」がどのようなものか考えさせる。
4週 同上 4 同上
5週 (古) 日記 「紫式部日記」 1 ・紫式部、和泉式部、清少納言について調べる。
6週 同上 2  ・和泉式部はどのような人物として述べられているか、まとめてみよう。
7週 同上 3  ・清少納言のどのような点について批判しているか、整理する。
8週 同上 4     ・紫式部の考えや感じ方について理解する。
4thQ
9週 後学期中間試験
10週 後学期中間試験の反省・見直し
11週 (漢) 四 文章 師説 ・本文を繰り返し音読する。書き下し文の決まり、置き字などに習熟する。
12週 同上 3 ・対句の多い表現の巧みさを味わう。
13週 同上 4 ・通読して文脈をとらえ、大意・段落を押さえる。
14週 同上 5 ・作者の「師」についての考え方はどのようなものであったか、本文の論述をまとめる。
15週 学年末試験
16週 学年末試験の反省・見直し 

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テストレポート合計
総合評価割合85015100
基礎的能力85015100
専門的能力0000
分野横断的能力0000