計算機システムⅠ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 計算機システムⅠ
科目番号 0247 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 回路シミュレータLTspiceで学ぶ電子回路(渋谷道雄著,オーム社)
担当教員 石田 文彦

到達目標

1. 計算機システムによる電気電子回路模擬実験について理解する.
2. 離散時間信号の取り扱いについて理解する.
3. 離散フーリエ変換について理解する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気電子回路模擬実験を実施でき,得られた特性を詳しく説明できる.電気電子回路模擬実験を実施でき,得られた特性の一般的な特徴を説明できる.電気電子回路模擬実験で得られた特性を説明できない.
評価項目2離散時間信号の取り扱いを理解し,詳細な計算ができる.離散時間信号の取り扱いを理解し,標準的な計算ができる.離散時間信号の取り扱いに関する標準的な計算ができない.
評価項目3離散フーリエ変換について理解し,詳細な計算ができる.離散フーリエ変換について理解し,標準的な計算ができる.離散フーリエ変換に関する標準的な計算ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
計算機システムを用いた信号処理は現代社会の基盤技術の一つである.本講義では,信号処理の基礎となる応用数学を学び,かつ,計算機を用いた模擬実験等により計算機システムによる信号処理の基礎を理解することを目的とする.
授業の進め方・方法:
講義,演習
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 回路シミュレータ 回路シミュレータLTspiceの操作を理解する.
2週 回路シミュレータによる模擬実験(1) 抵抗を含む回路の特性を理解する.
3週 回路シミュレータによる模擬実験(2) RLCを含む回路の特性を理解する.
4週 回路シミュレータによる模擬実験(3) ローバスフィルタ,ハイパスフィルタ回路の特性を理解する.
5週 回路シミュレータによる模擬実験(4) 降圧,昇圧回路の特性を理解する.
6週 回路シミュレータによる模擬実験(5) オペアンプを含む回路の特性を理解する.
7週 中間試験
8週 中間試験の答案返却,解説
2ndQ
9週 信号の特徴 信号の分類,処理を理解する.
10週 フーリエ変換 フーリエ変換を理解する.
11週 標本化 標本化定理を理解する.
12週 離散フーリエ変換(1) 離散フーリエ変換を理解する.
13週 離散フーリエ変換(2) 離散フーリエ変換の計算ができる.
14週 離散フーリエ変換(3) 高速フーリエ変換を理解する.
15週 期末試験
16週 期末試験の答案返却,解説,アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3前2
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。3前3
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。3前3
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。3前3
電子回路利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。3前4
演算増幅器の特性を説明できる。3前6
反転増幅器や非反転増幅器等の回路を説明できる。3前6

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力400000040
専門的能力2040000060
分野横断的能力0000000