電子工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電子工学Ⅱ
科目番号 0251 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 電子工学基礎(著者:中澤達夫,藤原勝幸・発行:コロナ社)
担当教員 池田 愼治

到達目標

1.pn接合(階段接合)のバイアス電流を説明できる
2.ショットキー接触とオーム性接触の違いを説明できる
3.集積回路の基本構造と製作技術の基礎について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1pn接合(階段接合)のバイアス電流を正しく説明できるpn接合(階段接合)のバイアス電流を説明できるpn接合(階段接合)のバイアス電流を説明できない
評価項目2ショットキー接触とオーム性接触の違いを正しく説明できるショットキー接触とオーム性接触の違いを説明できるショットキー接触とオーム性接触の違いを説明できない
評価項目3集積回路の基本構造と製作技術の基礎について正しく説明できる集積回路の基本構造と製作技術の基礎について説明できる集積回路の基本構造と製作技術の基礎について説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1.pn接合(階段接合)のバイアス電流を説明できる
2.ショットキー接触とオーム性接触の違いを説明できる
3.集積回路の基本構造と製作技術の基礎について説明できる
授業の進め方・方法:
講義および演習をおこなう.適宜,課題演習に時間を充てる.
注意点:
授業計画は学生の理解度に応じて変更することがある

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 半導体の電気伝導 不純物半導体の電気伝導について知る
2週 pn接合のもつ整流性 pn接合の動作について知る
3週 pn接合のもつ整流性 pn接合におけるキャリアの移動とエネルギーバンドの構造の関係を理解する
4週 pn接合の電圧電流特性 pn接合(階段接合)の電圧と電流の関係に関する基礎方程式を知る
5週 pn接合の電圧電流特性 pn接合の電圧と電流の関係式を理解する
6週 pn接合の電圧電流特性 pn接合の電圧と電流の関係を定量的に示す。降伏現象など実際のデバイスとの違いについて知る。
7週 中間試験 中間試験を解く
8週 中間試験の解答、pn接合の電圧電流特性 pn接合の電圧と電流の関係および少数キャリア蓄積効果について知る
4thQ
9週 金属半導体接合 ショットキーバリア接触とオーム制接触の違いについて知る
10週 金属半導体接合 ショットキーバリア接触とオーム制接触の動作をエネルギーバンド図を描いて示す
11週 光電変換固体素子 光電エネルギー変換とpn接合の関係について知る
12週 光電変換固体素子 光電エネルギー変換素子の利用方法を知る
13週 バイポーラトランジスタ バイポーラトランジスタの動作をエネルギーバンド図を用いて理解する
14週 電界効果型トランジスタ 電界効果型トランジスタの動作をエネルギーバンド図を用いて理解する
15週 フォトリソグラフィーと真空技術 集積回路製作技術の基礎について知る
16週 期末試験 期末試験を解く

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子工学結晶、エネルギーバンドの形成、フェルミ・ディラック分布を理解し、金属と絶縁体のエネルギーバンド図を説明できる。3
金属の電気的性質を説明し、移動度や導電率の計算ができる。3
真性半導体と不純物半導体を説明できる。3
半導体のエネルギーバンド図を説明できる。3
pn接合の構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてpn接合の電流―電圧特性を説明できる。3
バイポーラトランジスタの構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてバイポーラトランジスタの静特性を説明できる。3
電界効果トランジスタの構造と動作を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力70000030100
分野横断的能力0000000