総合国語ⅠB

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 総合国語ⅠB
科目番号 0010 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 現代の国語(明治書院)/言語文化(大修館書店)/常用漢字ダブルクリア四訂版・別冊徹底トレーニングノート総合タイプ(尚文出版)
担当教員 加島 正浩

到達目標

1.文章中で使用される語句や表現を理解し、それらの意味を適切な言葉を用いて説明することができる。
2.論理や文章の展開を理解し、文章の趣旨を適切な言葉を用いて説明することができる。
3.授業内で用いた文章の内容を適切に咀嚼したうえで、自らの意見を構築し、それを文章によって表現することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
文章中で使用される語句や表現を理解し、それらの意味を適切な言葉を用いて説明することができる。文章中の語句や表現を、適切な言葉を用いて説明することができ、実際に自分で使用することができる。文章中の語句や表現の意味を説明することができる。文章中の語句を説明することができず、自分で使用することができない。
論理や文章の展開を理解し、文章の趣旨を適切な言葉を用いて説明することができる。文章の主意を、適切な言語を用いて文章として説明することができる。教科書の文章を用いながら、文章の主意がどこにあるかを説明することができる。文章の主旨を説明することができず、それを適切な言語を用いて文章化することができない。
授業内で用いた文章の内容を適切に咀嚼したうえで、自らの意見を構築し、それを文章によって表現することができる。文章の内容を適切に理解し、内容を踏まえたうえで、自らの意見を文章によって表現することができる。文章の内容を踏まえ、自らの意見を表明することができる。文章の内容を適切に理解できず、内容を踏まえて、自らの意見を構築することができない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1.漢字や語彙などの基本的な知識を身につけ、論理構成に即して、さまざまな文章の趣旨を理解できるようにする。
2.読んだ文章を踏まえたうえで、自身の意見や考えを構築し、他者に伝わる適切な文章を書けるようにする。
授業の進め方・方法:
担当教員による講義およびグループワーク。
事前事後に行う授業外学習:前回の講義の復習ならびに予習を行ったうえで、授業に臨むこと。
             また適宜授業外課題を課すため、期日までに必ず提出を行うこと
注意点:
文章を読むだけではなく、それを踏まえたうえで自らの考えを構築し、他の受講生と意見を共有し合いながら自らの考えを見直すという有意義な時間が形成できるように、授業内で提示された課題には積極的に取り組む姿勢が望まれる。
また授業計画は、 受講者の理解度に応じて変更する場合がある。

〈単位追認試験について〉
総合評価が50点に満たない学生に対しては、願い出たうえで、授業内で課した課題がすべて提出されている場合にのみ、単位追認試験を行う。試験範囲は、原則シラバスの全範囲とする。追認試験の結果、単位の認定が認められた場合は、総合評価を50点とする。評価方法及び評価基準については、本試験と同じく筆記試験とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
「芥川」『伊勢物語』
本授業の目的や具体的な学習方法について、説明できる。歌に込められた男の心情を「消えなましものを」に注意して解釈し、理解することができる。
〈授業外学習事前:未知の古典単語を事前に調べてくること〉
〈授業外学習事後:授業内容を整理し、古文の現代語訳をまとめておくこと〉
2週 「あづま下り」『伊勢物語』① 旅の行程を本文から理解し、整理することができる。
〈授業外学習事前:未知の古典単語を事前に調べてくること〉
〈授業外学習事後:授業内容を整理し、古文の現代語訳をまとめておくこと〉
3週 「あづま下り」『伊勢物語』② 和歌の修辞法に注意して、歌を解釈することができる。
〈授業外学習事前:未知の古典単語を事前に調べてくること〉
〈授業外学習事後:授業内容を整理し、古文の現代語訳をまとめておくこと〉
4週 芥川龍之介「羅生門」① 下人が置かれた状況を理解し、説明することができる。
〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておくこと〉
〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておくこと〉
5週 芥川龍之介「羅生門」② 老婆が置かれた状況を理解し、説明することができる。
〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておくこと〉
〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておくこと〉
6週 芥川龍之介「羅生門」③ なぜ老婆の答えに下人が「失望」したのかを理解し、その後の下人の行動の理由を説明することができる。
〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておくこと〉
〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておくこと〉
7週 記述問題の解法の解説と練習 第6週までの内容を基に、記述問題の練習を行い、解法を理解することができる。
〈授業外学習事前:第1回~6回までの授業内容を復習し、理解を深めておくこと〉
〈授業外学習事後:記述問題の解法とともに、本文の内容を復習し、理解を深めること〉
8週 前期中間試験 第1~7回の授業の内容について確認する試験で、50/100点以上を取得できる。
4thQ
9週 答案返却 後期中間試験の内容について理解し、国語の記述問題や読解問題に対する理解を深めることができる。
〈授業外学習事後:授業での解説を基に誤った回答について復習し、教科書やノートを基に理解を深めること〉
10週 曽先之「臥薪嘗胆」 登場人物の関係を整理し、話の展開を理解することができる。
〈授業外学習事前:書き下し文や現代語訳を自ら作成してくること〉
〈授業外学習事後:自ら作成した書き下し文や現代語訳と模範解答の違いを確認し、なぜ間違えたのかを復習し、理解を深めておくこと〉
11週 西垣通「ビックデータと人工知能」① 「人間の専門家」と「人工知能」の違いを理解し、説明することができる。
〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておくこと〉
〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておくこと〉
12週 西垣通「ビックデータと人工知能」② 「IA」の持つ斬新な可能性を理解し、本文に即して説明することができる。
〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておくこと〉
〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておくこと〉
13週 多木浩二「世界中がハンバーガー」① 「アメリカナイゼーション」が意味することを、本文に即して理解し、説明することができる。
〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておくこと〉
〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておくこと〉
14週 多木浩二「世界中がハンバーガー」② なぜファースト・フードの存在が無視できないのかを、本文に即して理解することができる。
〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておくこと〉
〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておくこと〉
15週 期末試験 第11~15回の授業の内容について確認する試験で、50/100点以上を取得できる
16週 答案返却・成績評価・成績確認 後期期末試験の内容について理解し、国語の記述問題や読解問題に対する理解を深めることができる。
〈授業外学習事後:授業での解説を基に誤った回答について復習し、教科書やノートを基に理解を深めること〉

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14,後15,後16
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14,後15,後16
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後15,後16
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3後4,後5,後6,後7,後8,後9,後11,後13,後14,後15,後16
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3後4,後5,後6,後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14,後15,後16
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3後7,後8,後9,後12,後14,後15,後16
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3後4,後5,後9,後10,後12,後14,後16
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3後4,後5,後10,後12,後14,後16
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3後5,後7,後8,後10,後11,後12,後14,後15,後16
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3後2,後3,後5,後6,後7,後10,後12,後14,後16
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3後2,後3,後5,後6,後12,後14,後16
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3後2,後3,後5,後6,後12,後14,後16
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3後1,後2,後3,後5,後6,後9,後12,後14,後16

評価割合

試験課題提出物合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000