化学ⅡA

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 化学ⅡA
科目番号 0032 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 PEL 化学(実教出版),ベストフィット化学基礎、ベストフィット化学(実教出版・問題集),サイエンスビュー化学総合資料(実教出版)
担当教員 津森 展子

到達目標

高等学校学習指導要領化学基礎の目標に則り、以下の内容について理解している。
酸化還元反応について説明できる。
熱化学方程式を作り、ヘスの法則を理解できる。ヘスの法則を用いてある程度計算ができる。
活性化エネルギーを理解でき、活性化エネルギーを用いてある程度計算ができる。
気体の状態方程式を使った計算ができる。
物質の状態図を理解できる。
沸点上昇や凝固点降下、浸透圧、コロイドについて理解できる。
反応速度・化学平衡について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 酸化還元反応酸化還元反応について説明できる。酸化剤と還元剤の量的計算ができる。金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。各種電池についてその反応が説明できる。電気分解反応を説明でき、ファラデーの法則による計算ができる。酸化還元反応について説明できる。酸化剤と還元剤の量的計算がある程度できる。金属の反応性について理解できる。各種電池について理解できる。電気分解反応を理解でき、ファラデーの法則による計算がある程度できる。酸化還元反応について理解できない。酸化剤と還元剤の量的計算ができない。金属の反応性についてイオン化傾向に基づき理解できない。各種電池についてその反応が理解できない。電気分解反応を理解でき、ファラデーの法則による計算ができない。
評価項目2 反応熱熱化学方程式を作り、ヘスの法則を説明できる。ヘスの法則を用いて計算ができる。活性化エネルギーを説明でき、活性化エネルギーを用いて計算ができる。熱化学方程式を作り、ヘスの法則を理解できる。ヘスの法則を用いてある程度計算ができる。活性化エネルギーを理解でき、活性化エネルギーを用いてある程度計算ができる。熱化学方程式を作り、ヘスの法則を理解できない。ヘスの法則を用いて計算ができない。活性化エネルギーを理解でき、活性化エネルギーを用いて計算ができない。
評価項目3 気体気体の状態方程式を使った複雑な計算ができる。気体の状態方程式を使った計算ができる。気体の状態方程式を使った計算ができない。
評価項目4 物質の三態物質の状態図を説明できる。沸点上昇や凝固点降下、浸透圧、コロイドについて説明できる。物質の状態図を理解できる。沸点上昇や凝固点降下、浸透圧、コロイドについて理解できる。物質の状態図を理解できない。沸点上昇や凝固点降下、浸透圧、コロイドについて理解できない。
評価項目5 反応速度と化学平衡反応速度と化学平衡を説明できる。平衡定数を用いた計算ができる。反応速度と化学平衡を説明できる。平衡定数を用いた計算がある程度できる。反応速度と化学平衡を説明できない。平衡定数を用いた計算がある程度できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
高等専門学校の教育に基づいた教科書(Professional Engineer Library 化学)を用い、主に座学で授業を進める。単元ごとに教科書傍用の問題集(アクセス化学基礎、アクセス化学)を宿題として自宅で復習を促す。また、実験を取り入れて授業で勉強した事象を確認させる。
授業の進め方・方法:
試験: 前期中間・期末、後期中間・期末試験を計4回実施する。重要な項目は授業中または補講時間に小テストを実施する。
実験:実験前に必ず予習すること。服装、実験態度、後片づけ等が指示通りでなかった場合は減点する。
ポートフォリオ: 授業中に指示された小テストや宿題、課題、実験レポートの提出等で確認する。
その他: 授業の取り組みや授業内容の理解度などを総合的に評価し決定する。
注意点:
・自然の事物・現象に関することを題材にして,基本的な概念,原理,法則を理解するよう務めること。
・学習事項の練習問題などを適宜課題とする。また,既習事項の確認のため小テストを課すことがある。
・提出物やその他課題についてはそれぞれの指示に従い,提出期限を厳守すること。
・授業中に他人に危害を加える、授業の妨害を行う、授業を怠けるなど倫理的に著しくはずれた行為をした場合は単位を習得できない。また授業への集中度が著しく低い場合、特別な事由がなく欠席遅刻等があった場合も減点する。
学習上の助言
・教科書や副教材などを用いて,復習を中心とした自学自習を行なうこと。
・自学自習の際,高校生向け学習参考書全般が参考となるので各自利用すること。
・本科目では、50 点以上の評価で単位を認定する。評価が50 点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を50 点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 酸化と還元
酸化還元反応について説明できる。
2週 酸化と還元 酸化数 酸化と還元における酸化数の計算ができる。
3週 酸化と還元 酸化剤還元剤 酸化剤と還元剤について理解できる。
4週 イオン化傾向 イオン化傾向について説明できる。
5週 実験:イオン化傾向 金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。
6週 電池 ダニエル電池・ボルタ電池についてその反応が説明できる。
一次電池・二次電池の種類を知っている。
7週 電気分解 電気分解反応を説明できる。
実社会における電気分解の利用を説明できる。
ファラデーの法則による計算ができる。
8週 前期中間試験 これまで学習した単元について理解している。
2ndQ
9週 反応と熱
反応と熱の関係について理解できる。
10週 反応と熱 熱化学方程式 熱化学方程式を作ることができる。
11週 反応と熱 ヘスの法則 ヘスの法則について理解できる。
ヘスの法則を用いて計算ができる。
12週 実験:ヘスの法則 実験によってヘスの法則を追実験する。
13週 活性化エネルギー 活性化エネルギーについて理解できる。
活性化エネルギーを用いた反応熱の計算ができる。
14週 反応速度・化学平衡I 反応速度と化学平衡の移動について理解できる。
15週 反応速度・化学平衡II 反応速度と化学平衡の移動について簡単な計算ができる。
16週 前期末試験 これまで学習した単元について理解している。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)酸化還元反応について説明できる。3前9
イオン化傾向について説明できる。3前12
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。3前13
ダニエル電池についてその反応を説明できる。3前14
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。3前14
一次電池の種類を説明できる。3前14
二次電池の種類を説明できる。3前14
電気分解反応を説明できる。3前15
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。3前15
ファラデーの法則による計算ができる。3前15
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3前6,前13
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3前6,前13
測定と測定値の取り扱いができる。3前6
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3前6
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3前6,前13
ガラス器具の取り扱いができる。3前6,前13
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3前6,前13
試薬の調製ができる。3
ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス有害物質の生物濃縮について説明できる。3
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3

評価割合

定期試験・小テスト提出物実験・授業態度合計
総合評価割合80155100
基礎的能力80155100
専門的能力0000