有機化学Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 有機化学Ⅰ
科目番号 0078 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 化学I、化学II、これでわかる基礎有機化学、これでわかる基礎有機化学演習
担当教員 福田 知博

到達目標

1.化学結合と分極、酸・塩基の定義について理解できる。
2.アルカン構造や反応性について理解できる。
3.IUPAC命名法について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1化学構造式や結合分極、酸・塩基の定義について正しく理解し、応用問題を解くことができる。化学構造式や結合分極、酸・塩基の定義について正しく理解し、問題を解くことができる。化学構造式や結合分極、酸・塩基の定義について理解できず、問題を解くことができない。
評価項目2アルカンの構造や反応性について正しく理解し、応用問題を解くことができる。アルカンの構造や反応性について正しく理解し、問題を解くことができる。アルカンの構造や反応性について理解できず、問題を解くことができない。
評価項目3分子の命名法について正しく理解し、応用問題を解くことができる。分子の命名法について正しく理解し、問題を解くことができる。分子の命名法について理解できず、問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 1 説明 閉じる
ディプロマポリシー 2 説明 閉じる
ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業は,これから有機化学を学ぶ上での基礎知識を身に着けることを目的とする。また、この基礎知識は単純に身につけるのみではなく、ある程度使えることも目的としている。
授業の進め方・方法:
本授業は,これから有機化学を学ぶ上での基礎知識を身に着けることを目的とする。また、この基礎知識は単純に身につけるのみではなく、ある程度使えることも目的としている。
注意点:
有機化学はI~Vまである本科のコアとなる科目である。学習内容は引き続いていくため、ただ単に学習内容を覚えるのではなく、理解することを心掛けて授業に臨んでください。
本科目では、50点以上の評価で単位を認定する。評価が50点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。
追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を50点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の進め方の説明、有機化合物とは
2週 原子と結合 原子と結合との関係を理解する
3週 結合と分極 結合と分極について理解し、その延長として水素結合についても理解する
4週 酸と塩基 酸・塩基の各定義について理解する
5週 有機化合物の表現法 各種有機化合物の表現法について理解する
6週 アルカンの性質と反応(1) アルカンの性質を通して有機化合物の物性に関して理解する。
7週 中間試験
8週 中間試験の解答、アルカンの性質と反応(2) アルカンの性質を通して有機化合物の物性に関して理解する。またアルカンの反応についても理解する。
2ndQ
9週 アルカンの立体構造(1) 有機化合物の立体構造について理解する
10週 アルカンの立体構造(2) アルカンの立体構造について理解する
11週 官能基による化合物の分類 官能基の構造と分類を理解できる
12週 アルカンの命名法 IUPAC命名法の基礎を学ぶ
13週 様々な有機化合物の命名法(1) 様々な官能基の命名法を学ぶ
14週 様々な有機化合物の命名法(2) 様々な官能基の命名法を学ぶ
15週 期末試験
16週 有機化合物の反応
答案返却、解説、授業アンケート
命名で学んだ各種官能基の反応を概観する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野有機化学有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。4前1
代表的な官能基を有する化合物を含み、IUPACの命名法に基づき、構造から名前、名前から構造の変換ができる。4前12,前13,前14
σ結合とπ結合について説明できる。3前2
混成軌道を用い物質の形を説明できる。3前9
誘起効果と共鳴効果を理解し、結合の分極を予測できる。3前3
σ結合とπ結合の違いを分子軌道を使い説明できる。3前2,前9
ルイス構造を書くことができ、それを利用して反応に結びつけることができる。4前2
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。4前6,前8
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。3前5,前10
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。3前5,前10
化合物の立体化学に関して、その表記法により正しく表示できる。3前5
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。3前11,前16
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。3前11,前16
代表的な反応に関して、その反応機構を説明できる。3前11,前16
電子論に立脚し、構造と反応性の関係が予測できる。3前3,前6

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000