概要:
生物化学系分野の基礎を学ぶことを目的に、主に細胞の構造と機能について講義する。最初に細胞の構造と仕組みについて学習し、生命の単位としての細胞に関する知識を深め、生命活動を支えるエネルギーや代謝の意義を概説する。次に生命活動の根源をなす遺伝情報の流れ及び遺伝子の発現について学び、受け継がれていく生命現象を理解する。さらに細胞の集合体である生物体がどのように統合し、恒常性を維持しているのかについても学習する。
授業の進め方・方法:
教員単独の講義を実施
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業
に臨むこと
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておく。
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題を解く。
注意点:
・復習は教科書およびノートを参考にまとめ直し整理しておくこと。
・ただ覚えるのではなく理解するよう心掛けること。
・授業計画は、学生の理解度に応じて変更する場合がある。
・本科目では、50点以上の評価で単位を認定する。評価が50点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を50点とする。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | 原核生物と真核生物の違いについて説明できる。 | 4 | 前2 |
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。 | 3 | 前2,前4 |
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。 | 4 | 前2,前4 |
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。 | 3 | 前3,前12 |
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。 | 3 | 前3 |
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。 | 3 | 前4 |
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。 | 3 | 前5 |
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。 | 3 | 前5 |
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。 | 3 | 前5,前7 |
細胞周期について説明できる。 | 4 | 前6,前7 |
分化について説明できる。 | 4 | 前6 |
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。 | 4 | 前6 |
細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について説明できる。 | 3 | 前2 |
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。 | 3 | 前14 |
情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。 | 3 | 前11 |
免疫系による生体防御のしくみを説明できる。 | 4 | 前10 |
生物化学 | リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。 | 3 | 前2 |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 3 | 前10 |
ヌクレオチドの構造を説明できる。 | 3 | 前5 |
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。 | 3 | 前5 |
DNAの半保存的複製を説明できる。 | 3 | 前5 |
RNAの種類と働きを列記できる。 | 3 | 前8 |
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。 | 3 | 前8,前10 |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。 | 3 | |
解糖系の概要を説明できる。 | 3 | 前4 |
クエン酸回路の概要を説明できる。 | 3 | 前4 |
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。 | 3 | 前4 |
各種の光合成色素の働きを説明できる。 | 4 | 前4 |
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。 | 4 | 前4 |
炭酸固定の過程を説明できる。 | 4 | 前4 |