分析化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 分析化学Ⅱ
科目番号 0089 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 基礎 分析化学 ISBN:9784781911557
担当教員 高松 さおり

到達目標

①分析化学に必要な各種濃度を正しく計算することができる
②分析データの処理のための計算をすることができる.
③酸塩基反応を理解できる
④沈殿反応を理解できる
⑤酸化還元反応を理解できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種濃度計算の計算方法を十分理解できる各種濃度計算の計算方法を理解できる各種濃度計算の計算方法を十分理解できない
評価項目2各種分析データ処理の計算方法を十分理解できる各種分析データ処理の計算方法を理解できる各種分析データ処理の計算方法を十分理解できない
評価項目3各種酸塩基反応を十分理解できる各種酸塩基反応を理解できる各種酸塩基反応を十分理解できない
評価項目4溶解度積から沈殿の有無に関する計算方法を十分理解できる溶解度積から沈殿の有無に関する計算方法を理解できる溶解度積から沈殿の有無に関する計算方法を十分理解できない
評価項目5酸化還元反応や環境分析への応用を十分理解できる酸化還元反応や環境分析への応用を理解できる酸化還元反応や環境分析への応用を十分理解できない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
「分析化学I」を基礎として,物質収支、電荷収支による発展的な酸塩基、酸化還元反応、沈殿反応における各化学種の濃度の計算方法を学習する。また、統計的な計算に基づく分析データ処理の計算方法・各種濃度単位の計算方法を習得する。
授業の進め方・方法:
講義
注意点:
授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある。単に答えや数式を暗記するのでなく、化学反応式や計算式を理解・使用し、順序だてて計算をできるようにすること。また、状況により授業や試験等をオンライン形式で行うこともある。本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 化学の基本事項と各種濃度の計算の確認試験
2週 化学平衡 化学平衡、平衡定数、物質収支、電荷収支
3週 弱酸・弱塩基のpH 弱酸・弱塩基とその塩のpH,緩衝液
4週 滴定曲線 滴定曲線、分率の計算
5週 溶解度積 溶解度積に基づく沈殿生成の予測
6週 実験データの処理 誤差・精度、有効数字、結果の棄却
7週 濃度計算 濃度の単位の計算
8週 演習
2ndQ
9週 中間試験
10週 中間試験返却&解説,復習
11週 酸化還元平衡 水溶液の電位,参照電極について
12週 酸化還元滴定(1) 酸化還元滴定の概要
13週 酸化還元滴定(2) 環境分析への応用について
14週 演習 演習問題
15週 期末試験
16週 期末試験返却&解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)中和反応がどのような反応であるか説明できる。3
中和滴定の計算ができる。3
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学溶解度・溶解度積について理解し必要な計算ができる。4
強酸、強塩基および弱酸、弱塩基についての各種平衡について説明できる。4
強酸、強塩基、弱酸、弱塩基、弱酸の塩、弱塩基の塩のpHの計算ができる。4
陽イオンや陰イオンの関係した化学反応について理解し、溶液中の物質の濃度計算(定量計算)ができる。4
中和滴定についての原理を理解し、酸及び塩基濃度の計算ができる。4
酸化還元滴定についての原理を理解し、酸化剤及び還元剤の濃度計算ができる。4
キレート滴定についての原理を理解し、金属イオンの濃度計算ができる。4
溶媒抽出を利用した分析法について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力500000050
分野横断的能力0000000