生物化学実験

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 生物化学実験
科目番号 0097 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質化学工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配布テキスト
担当教員 後藤 道理,篠﨑 由紀子

到達目標

1. ペーパーディスク法による抗菌活性試験を実施する事が出来、その結果の判定ができる
2. タンパク質の定量(Lowry法)を実施し、本定量法の意味が理解出来る
3. β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーターを求めることが出来る
4. アミノ酸のpKaの測定ができ、pKaの意味が理解出来る
5. パン酵母を固定化する手法のアルコール発酵実験とグルコースの定量ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 ペーパーディスク法による抗菌活性試験を十分正確に実施する事が出来、その結果の判定が的確にできる ペーパーディスク法による抗菌活性試験をほぼ正確に実施する事が出来、その結果の判定ができる ペーパーディスク法による抗菌活性試験を正しく実施する事が出来ず、その結果の判定ができない
評価項目2タンパク質の定量(Lowry法)を正確に実施し、本定量法の意味が充分に理解出来るタンパク質の定量(Lowry法)をほぼ正確に実施し、本定量法の意味が理解出来るタンパク質の定量(Lowry法)を正確には実施出来ず、本定量法の意味も充分には理解出来ない
評価項目3β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーターを正確に求めることが出来るβ-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーターをほぼ正確に求めることが出来るβ-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーターを求めることが出来ない
評価項目4アミノ酸のpKaの測定を正確に行う事がが出来、pKaの意味が十分に理解出来るアミノ酸のpKaの測定ほぼ正確に出来、pKaの意味が理解出来るアミノ酸のpKaの測定が出来ず、pKaの意味を理解出来ない
票か項目5パン酵母を固定化する手法のアルコール発酵実験とグルコースの定量が充分正確にできるパン酵母を固定化する手法のアルコール発酵実験とグルコースの定量がほぼ正確にできるパン酵母を固定化する手法のアルコール発酵実験とグルコースの定量がで出来ない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-3 説明 閉じる
JABEE 1(2)(c) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(2) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(h) 説明 閉じる
ディプロマポリシー 1 説明 閉じる
ディプロマポリシー 2 説明 閉じる
ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
これまでに座学で身に付けた生物学と基礎生物化学の知識および現在学習中の生物化学の知識を、関連する5テーマの実験を実際に行うことによりその内容を体得することを目標とする。また生物系の実験で汎用される各種測定機器類を使いこなせるようになることも重要な目標となる。
実験テーマは「ペーパーディスク法による抗菌活性試験」「タンパク質定量(Lowry法)」「β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーター」「アミノ酸のpKaの測定」「アルコール発酵とグルコースの定量」である。
授業の進め方・方法:
1. 講義・実験
2. 抗菌活性試験は全員が同時期に実施する(一斉実験の実施)。
3. 「タンパク質定量(Lowry法)」「β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーター」「アミノ酸のpKaの測定」「アルコール発酵とグルコースの定量」の4テーマは、四つの班に分かれてそれぞれのテーマを2日実施し、全班が全てのテーマを経験する。

注意点:
実験は失敗してもかまいません。
失敗したらすぐやり直す気力をもってこの授業に臨んで下さい。

授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 実験概要の説明, 班分け, テキスト作成および講義 「ペーパーディスク法による抗菌活性試験」についての講義内容が理解出来る
2週 微生物実験
(その1)
ペーパーディスク法による抗菌活性試験が実施出来る
3週 微生物実験
(その2)
ペーパーディスク法による抗菌活性試験が実施出来る
4週 微生物実験
(その3)
ペーパーディスク法による抗菌活性試験結果を判定出来る
5週 テーマ別実験に係る講義(その1) 「タンパク質の定量(Lowry法)」「アルコール発酵とグルコースの定量」の実験についての講義内容が理解出来る
6週 テーマ別実験に係る講義(その2) 「β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーター」「アミノ酸のpKaの測定」の実験についての講義内容が理解出来る
7週 実験(第1ターン:1回目)
8週 中間試験 「ペーパーディスク法による抗菌活性試験」に係る実験内容を理解出来る事を確認する中間試験を実施する
2ndQ
9週 実験(第1ターン:2回目)
10週 実験(第2ターン:1回目) 1. タンパク質の定量(Lowry法)を実施し、本定量法の意味が理解出来る
11週 実験(第2ターン:2回目) 2. β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーターを求めることが出来る。
12週 実験(第3ターン:1回目) 3. アミノ酸のpKaの測定ができ、pKaの意味が理解出来る
13週 実験(第3ターン:2回目) 4. パン酵母を固定化する手法のアルコール発酵実験とグルコースの定量ができる
14週 実験(第4ターン:1回目)
15週 実験(第4ターン:2回目)
16週 授業アンケートの実施

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学光吸収について理解し、代表的な分析方法について説明できる。4前5
Lambert-Beerの法則に基づく計算をすることができる。4前5
分野別の工学実験・実習能力化学・生物系分野【実験・実習能力】生物工学実験滅菌・無菌操作をして、微生物を培養することができる。4前2
分光分析法を用いて、生体物質を定量することができる。4前10
酵素の活性を定量的または定性的に調べることができる。4前11

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合20000080100
基礎的能力0000000
専門的能力20000080100
分野横断的能力0000000