1. ペーパーディスク法による抗菌活性試験を実施する事が出来、その結果の判定ができる
2. タンパク質の定量(Lowry法)を実施し、本定量法の意味が理解出来る
3. β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーターを求めることが出来る
4. アミノ酸のpKaの測定ができ、pKaの意味が理解出来る
5. パン酵母を固定化する手法のアルコール発酵実験とグルコースの定量ができる
概要:
これまでに座学で身に付けた生物学と基礎生物化学の知識および現在学習中の生物化学の知識を、関連する5テーマの実験を実際に行うことによりその内容を体得することを目標とする。また生物系の実験で汎用される各種測定機器類を使いこなせるようになることも重要な目標となる。
実験テーマは「ペーパーディスク法による抗菌活性試験」「タンパク質定量(Lowry法)」「β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーター」「アミノ酸のpKaの測定」「アルコール発酵とグルコースの定量」である。
授業の進め方・方法:
1. 講義・実験。講義の予習,復習を行ってから授業に臨むこと
2. 抗菌活性試験は全員が同時期に実施する(一斉実験の実施)。
3. 「タンパク質定量(Lowry法)」「β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーター」「アミノ酸のpKaの測定」「アルコール発酵とグルコースの定量」の4テーマは、四つの班に分かれてそれぞれのテーマを2日実施し、全班が全てのテーマを経験する。
注意点:
実験は失敗してもかまいません。失敗したらすぐやり直す気力をもってこの授業に臨んで下さい。
■ 授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある。
■ 本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。
評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。
■ 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学習・事前:実験内容を予習しておく。
授業外学習・事後:実験内容に関するレポートを作成する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
実験概要の説明, 班分け, テキスト作成 テーマ別実験に係る講義(その1) |
「タンパク質の定量(Lowry法)」「アルコール発酵とグルコースの定量」の実験についての講義内容が理解出来る。
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2週 |
テーマ別実験に係る講義(その2) |
「β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーター」「アミノ酸のpKaの測定」の実験についての講義内容が理解出来る。 授業外学習・事前:実験内容について予習する。実験操作等をノートにまとめる。
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3週 |
実験(第1ターン:1回目) (第1ターン~第4ターン実験は、テーマA~Dに分かれて実験を行う) |
授業外学習・事前:実験内容について予習する。実験操作等をノートにまとめる。 授業外学習・事後:実験結果をレポートにまとめる。
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4週 |
実験(第1ターン:2回目) |
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5週 |
微生物実験(一斉実験)(その1) |
ペーパーディスク法による抗菌活性試験が実施出来る。
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6週 |
微生物実験(一斉実験)(その2) |
ペーパーディスク法による抗菌活性試験が実施出来る。
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7週 |
微生物実験(一斉実験)(その3) |
ペーパーディスク法による抗菌活性試験結果を判定出来る。
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8週 |
実験(第2ターン:1回目) |
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2ndQ |
9週 |
中間試験 |
実施
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10週 |
実験(第2ターン:2回目) |
A. タンパク質の定量(Lowry法)を実施し、本定量法の意味が理解出来る
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11週 |
実験(第3ターン:1回目) |
B. β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーターを求めることが出来る。
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12週 |
実験(第3ターン:2回目) |
C. アミノ酸のpKaの測定ができ、pKaの意味が理解出来る
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13週 |
実験(第4ターン:1回目) |
D. パン酵母を固定化する手法のアルコール発酵実験とグルコースの定量ができる
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14週 |
実験(第4ターン:2回目) |
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15週 |
片付け・授業アンケート |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 分析化学 | 光吸収について理解し、代表的な分析方法について説明できる。 | 4 | 前5 |
Lambert-Beerの法則に基づく計算をすることができる。 | 4 | 前5 |
分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野【実験・実習能力】 | 生物工学実験 | 滅菌・無菌操作をして、微生物を培養することができる。 | 4 | 前2 |
分光分析法を用いて、生体物質を定量することができる。 | 4 | 前10 |
酵素の活性を定量的または定性的に調べることができる。 | 4 | 前11 |