先端化学Ⅰ

科目基礎情報

学校	富山高等専門学校	開講年度	令和06年度 (2024年度)
授業科目	先端化学Ⅰ
科目番号	0122	科目区分	専門 / 選択
授業形態	授業	単位の種別と単位数	学修単位: 2
開設学科	物質化学工学科	対象学年	5
開設期	前期	週時間数	2
教科書/教材
担当教員	川淵 浩之,後藤 道理,間中 淳

到達目標

1. 生体内Ｄ－アミノ酸の作用を説明できる
2. 活性酸素による血管障害と修復について説明できる
3. 各種分析法の前処理に用いられる分離法の原理特徴を説明できる
4. 各種分析法の前処理に用いられる計測法の原理特徴を説明できる
5. 有機電解法の概要とその反応を理解し、応用問題が解ける

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	生体内D-アミノ酸の作用を充分に説明できる	生体内Ｄ－アミノ酸の作用をほぼ説明できる	生体内Ｄ－アミノ酸の作用を説明できない
評価項目2	活性酸素による血管障害と修復について充分に説明できる	活性酸素による血管障害と修復についてほぼ説明できる	薬物と食品との相互作用の一端を説明できない
評価項目3	各種分析法の前処理に用いられる分離法の原理特徴を説明できる	各種分析法の前処理に用いられる分離法の原理特徴をほぼ説明できる	各種分析法の前処理に用いられる分離法の原理特徴を説明できない
評価項目4	各種分析法の前処理に用いられる計測法の原理特徴を説明できる	各種分析法の前処理に用いられる計測法の原理特徴をほぼ説明できる	各種分析法の前処理に用いられる計測法の原理特徴を説明できない
評価項目5	有機電解法の概要とその反応が充分に理解できる	有機電解法の概要とその反応がほぼ理解できる	有機電解法の概要とその反応が理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-6 （核となる専門分野の既存技術を説明でき，社会から要求されている問題や実務上の問題を見出し設定することができる。）

JABEE 1(2)(d)(1) （専門工学（工学（融合複合・新領域）における専門工学の内容は申請高等教育機関が規定するものとする）の知識と能力）

JABEE 1(2)(e) （種々の科学、技術及び情報を活用して社会の要求を解決するためのデザイン能力）

ディプロマポリシー 1 （物質 化学の中心分野である有機化学，無機化学，分析化学，物理化学，生物化学の知識・技術を身につけ，それらを応用した物質創成や技術の開発ができる。）

ディプロマポリシー 2 （課題発見能力，課題解決能力，プレゼンテーション能力を持ち，他者と協働できる。）

ディプロマポリシー 3 （豊かな教養と倫理観を身につけ，社会に貢献できる。）

教育方法等

概要:

物質化学工学科に所属するそれぞれの教員の専門分野に関する研究の一端に触れること及びそれらの専門分野の文献やトピックスを通して、化学に対する幅広い知識と視野を涵養することを目的とする。

授業の進め方・方法:

講義および演習
■ 事前に行う準備学習：前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと
（授業外学習・事前）授業内容を予習しておくこと
（授業外学習・事後）授業内容を復習すること

注意点:

各教員の専門分野に関心を払い、広い視野と知識を身につけるよう、意欲的に聴講して貰いたい。各々のトピックス毎にレポートを課すので、自学自習に務めるようにして貰いたい。
■ 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である
（授業外学習・事前）授業内容を予習しておくこと
（授業外学習・事後）授業内容を復習すること
■ 授業計画は，学生の理解度に応じて変更する場合がある。
■ 本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。
■ 評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。

授業の属性・履修上の区分

遠隔授業対応

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	D-アミノ酸と生命（１）	ペプチド中および遊離型のD-アミノ酸の概要を説明出来る 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である ■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと。 ■ 授業外学習・事後：事後：授業内容を復習すること
		2週	D-アミノ酸と生命（２）	D-アミノ酸と疾病の関係を説明出来る 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である ■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと ■ 授業外学習・事後：授業内容を復習すること
		3週	D-アミノ酸と生命（３）	D-アミノ酸と疾病の関係を説明出来る 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である ■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと ■ 授業外学習・事後：授業内容を復習すること
		4週	身近なフリーラジカル (1)	生体での活性酸素の消去法および損傷血管修復に係る血液凝固と繊溶について説明出来る (1) 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である ■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと ■ 授業外学習・事後：授業内容る復習すること
		5週	身近なフリーラジカル (2)	生体での活性酸素の消去法および損傷血管修復に係る血液凝固と繊溶について説明出来る (2) 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である ■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと ■ 授業外学習・事後：授業内容を復習すること
		6週	各種分析法に用いられる分離法	各種分析法に用いられる計測法の原理特徴について理解できる 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと ■ 授業外学習・事後：授業内容に関する課題を解くこと
		7週	各種分析法に用いられる計測法	各種分析法に用いられる計測法の原理特徴について理解できる 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと ■ 授業外学習・事後：授業内容に関する課題を解くこと
		8週	先端の分離計測法(1)	先端の分離計測法の原理特徴について理解できる 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと ■ 授業外学習・事後：授業内容に関する課題を解くこと
	2ndQ
		9週	先端の分離計測法(2)	先端の分離計測法の原理特徴について理解できる 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと ■ 授業外学習・事後：授業内容に関する課題を解くこと
		10週	小テスト	各種分析法に用いられる計測法の原理特徴について理解できる 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと ■ 授業外学習・事後：授業内容に関する課題を解くこと
		11週	有機電解法の概要	有機電解法の概要を理解できる 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である ■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと ■ 授業外学習・事後：授業内容に関する課題を解くこと
		12週	有機電解反応（１）	有機電解法を活用した反応について理解できる（１） 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である ■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと ■ 授業外学習・事後：授業内容に関する課題を解くこと
		13週	有機電解反応（２）	有機電解法を活用した反応について理解できる（２） 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である ■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと ■ 授業外学習・事後：授業内容に関する課題を解くこと
		14週	有機電解反応（３）	有機電解法を活用した反応について理解できる（３） 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である ■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと ■ 授業外学習・事後：%E
		15週	小テスト	有機電解法の概要を理解できる 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である ■ 授業外学習・事前：授業内容を予習しておくこと ■ 授業外学習・事後：授業内容に関する課題を解くこと
		16週	授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類		分野	学習内容	学習内容の到達目標	到達レベル	授業週
専門的能力	分野別の専門工学	化学・生物系分野	基礎生物	代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。	4
				酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。	4
				細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について説明できる。	4
				情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。	4
			生物化学	タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。	4
				生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。	4
				タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。	4
				アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。	4
				タンパク質の高次構造について説明できる。	4

評価割合

	67	発表	相互評価	態度	ポートフォリオ	33	合計
総合評価割合	67	0	0	0	0	33	100
基礎的能力	0	0	0	0	0	0	0
専門的能力	67	0	0	0	0	33	100
分野横断的能力	0	0	0	0	0	0	0