材料工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 材料工学Ⅱ
科目番号 0124 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 これでわかる基礎高分子化学(三共出版)
担当教員 森 康貴

到達目標

有機系高分子材料の構造及び構造が物性に与える影響に関して系統的に説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
一次構造及び高次構造一次構造及び高次構造について理解している一次構造及び高次構造についての知識がある一次構造及び高次構造についての知識がない
結晶性高分子及び非晶性高分子結晶性高分子及び非晶性高分子について理解している結晶性高分子及び非晶性高分子についての知識がある結晶性高分子及び非晶性高分子についての知識がない
ガラス転移点ガラス転移点について熱力学的及び自由体積の観点から理解しているガラス転移点についての知識があるガラス転移点についての知識がない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
有機系高分子材料の分子量、一次構造及び高次構造が物性に与える影響並びに結晶性高分子と非晶性高分子の特徴を学習すると同時に。有機系高分子材料が他の材料(金属材料、無機材料)とどのような違いがあるのかを理解する。
授業の進め方・方法:
講義および演習
注意点:
これまでに学習した有機化学の内容を十分復習しておくと共に、物理化学、材料工学Ⅰの内容に関しても理解しておくこと。
授業計画は、学生の理解度に応じて変更する場合がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 有機化合物,高分子化合物の概要とその一般的性質を理解する。
2週 プラスチックの成型方法 用途と形状に適したプラスチックの成型方法(射出成型、押出成型、ブロー成型、圧縮成型)について理解する。
3週 高分子材料の一次構造 高分子の一次構造の定義と種類について理解する。
4週 高分子材料の高次構造 高分子の高次構造の定義と種類について理解する。
5週 高分子材料の構造と特性の相関 高分子材料の構造が各種特性に与える影響について理解する。
6週 結晶性高分子と非晶性高分子 結晶性高分子と非晶性高分子の構造について理解する。
7週 結晶化度の測定と計算 結晶性高分子における結晶化度の測定方法と計算方法について理解する。
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験の解説
10週 ガラス転移点 非晶性高分子のガラス転移点について自由体積理論を用いて理解する。
11週 一次転移と二次転移 融点及びガラス転移点を熱力学的に解説するとともに、一次転移と二次転移について理解する。
12週 示差走査熱量計 示差走査熱量計の原理と、これを用いた融点及びガラス転移点の測定について理解する。
13週 4大汎用プラスチック 4大汎用プラスチック(PE,PP, PS, PVC)の特性と用途について理解する。
14週 エンジニアリングプラスチック エンジニアリングプラスチック(PET, PC, アクリル樹脂等)の特性と用途について理解する。
15週 期末試験
16週 期末試験の解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力300000030
分野横断的能力200000020