機器分析特論

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 機器分析特論
科目番号 0133 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 「理工系 機器分析の基礎」保母敏行、小熊幸一編、朝倉書店、配布プリント
担当教員 間中 淳

到達目標

1.検量線による定量ができる。
2.吸光光度法を理解できる。
3.蛍光光度法、化学発光を理解できる。
4.原子吸光法、発光分析法を理解できる。
5.エックス線分析法を理解できる。
6.質量分析法を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
検量線による定量検量線による定量法を使いこなせる検量線を理解できる検量線による定量を理解できない
吸光光度法吸光光度法の原理・特徴を駆使して応用できる吸光光度法の原理・特徴を理解できる吸光光度法の原理・特徴を理解できない
蛍光光度法、化学発光蛍光光度法、化学発光法の原理・特徴を駆使して応用できる蛍光光度法、化学発光法の原理・特徴を理解できる蛍光光度法、化学発光法の原理・特徴を理解できない
原子吸光法、発光分析法原子吸光法、発光分析法の原理・特徴を駆使して応用できる原子吸光法、発光分析法の原理・特徴を理解できる原子吸光法、発光分析法の原理・特徴を理解できない
エックス線分析法エックス線分析法の原理・特徴を駆使して応用できるエックス線分析法の原理・特徴を理解できるエックス線分析法の原理・特徴を理解できない
質量分析法質量分析法の原理・特徴を駆使して応用できる質量分析法の原理・特徴を理解できる質量分析法の原理・特徴を理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-6 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(e) 説明 閉じる
ディプロマポリシー 1 説明 閉じる
ディプロマポリシー 2 説明 閉じる
ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ある試料を分析するとき、多くの手法・装置の中から試料の状態や分析する目的にあったものを選ばなければならない。そのためには手法・装置の原理に加え、適用範囲、得られる情報などを知っておくことが必要である。また、コンピュータの進歩と普及により、日常的な分析ではボタンを押せば自動的に試料が分析されるようになった感がある。その結果、原理と操作の意味を知らなければ、得られた結果の妥当性を判断することが難しくなったといえる。機器分析は定性・定量目的だけでなく、構造解析、反応機構の推定、物理定数を求めるなど広範囲に利用されている。本講義では、いくつかの機器分析法について原理など基本的な理解を目指しながら、最近の応用例も紹介する。また、得られたデータを管理するための計算に関する演習を行う。
授業の進め方・方法:
講義
注意点:
測定項目と測定原理を理解するように努めよう。授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある。本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。また、状況により授業や試験等をオンライン形式で行うこともある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 機器分析全般に関する特徴を理解する
2週 データの管理 検量線における検出下限値、定量下限値(定量限界値)、変動係数を理解する
3週 紫外・可視吸光光度法 原理(ランベルト-ベールの法則),特徴を理解する
4週 紫外・可視吸光光度法 吸収スペクトル、得られる情報、装置、測定・分析法を理解する。
5週 紫外・可視吸光光度法 紫外・可視吸光光度法の応用例を理解する
6週 蛍光光度法、化学発光法 蛍光光度法、化学発光法原理、装置、分析法を理解する。
7週 中間試験
8週 試験返却 試験の解答
4thQ
9週 原子吸光分析法 原子吸光分析法の原理、特徴を理解する
10週 発光分析法 発光分析法の原理、特徴を理解する
11週 X線分析法 X線の発生、X線と物質のかかわりを理解する
12週 X線分析法 蛍光X線分析法、X線回折法の原理・特徴を理解する
13週 質量分析法 質量分析法の原理・特徴を理解する
14週 機器分析法の応用 機器分析法の応用例を理解する
15週 期末テスト
16週 期末テストの解答、アンケート 試験の解答・アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力300000030
専門的能力500000050
分野横断的能力200000020