歴史Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 歴史Ⅱ
科目番号 0077 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質化学工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『精選日本史探究』(実教出版株式会社)、『歴史資料館 日本史のライブラリー』(東京法令出版株式会社)
担当教員 石田 文一,宮下 祥子

到達目標

1、日本中世史・近世史の歴史的事象や特徴を正確に把握するとともに、時代背景や転換点を深く分析・追究することができる。
2、東アジアならびに西ヨーロッパ諸国を含むグローバルな国際環境の中で日本史の流れを捉えることができる。
3、中世・近世と我々の生きる現代社会とのつながりに関心を持ち、学習内容・成果をより身近に感じることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1中世・近世の歴史用語を記述・選択できる。中世・近世の歴史用語を選択できる。中世・近世の歴史用語を選択できない。
評価項目2関連する歴史資料・図表等について具体的に説明できる。関連する歴史資料・図表等について説明できる。関連する歴史資料・図表等について説明できない。
評価項目3歴史的事象と現代社会のつながりについて意欲的な意見・感想を持つ。歴史的事象と現代社会のつながりについて意見・感想を持つ。歴史的事象と現代社会のつながりについて意見・感想を持てない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義は社会人基礎力・文化的教養を身につけるため、古代から近代までの日本史を通史的に学ぶ日本史概説講座の中盤である。各時代の特徴や歴史的事象の関連性、時代の転換点等のポイントを押さえながら、日本と東アジア諸国との関連性の深い中世、および日本とヨーロッパ諸国との接触の始まる近世から、いわゆる「鎖国」と「開国」に至る時代変遷を概観するものである。先人たちが知恵を駆使しながら、各時代の国際社会の中で日本の自立を獲得し国内社会を豊かにしてきたこと、さらには中世・近世と我々の生きる現代社会とのつながりについて理解・認識を深めていく。
授業の進め方・方法:
講義形式(板書)で、教科書・副教材ならびに配布資料(ワークシート)を用いて授業を進める。
注意点:
授業の進度は学生の理解度に応じて変更することがある。基本的に前年の歴史Ⅰの続きからスタートする。試験範囲は進度に応じて、試験前に発表する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、既習事項の確認 講義の全体的方針の説明と、既習(とくに鎌倉時代)の歴史的事象について復習・理解できる。
2週 南北朝時代① 「南北朝」の意味と時代的特性について理解できる。
3週 南北朝時代② 南北朝の統一に至る足利義満の果たした歴史的役割を理解できる。
4週 室町時代① 室町幕府、なかんづく足利義満の政治・外交・文化的特性を理解できる。
5週 室町時代② 義満没後、足利義持・義教による室町幕府と、戦国時代に至る社会の動向を理解できる。
6週 戦国時代① 「応仁の乱」に始まる室町幕府の崩壊過程と社会状況について理解できる。
7週 戦国時代② 各地に割拠した「戦国大名」、なかんづく織田信長による室町幕府再興と滅亡に至る動向を理解できる。
8週 中間試験 南北朝・室町・戦国の時代対する理解度を確認できる。
2ndQ
9週 答案返却、解説、復習作業 南北朝・室町・戦国の時代に関して自己採点し、到達点・不足点を理解できる。
10週 安土桃山時代① 室町幕府滅亡以後の織田信長政権の成立・展開と「本能寺の変」による崩壊過程を理解できる。
11週 安土桃山時代② 豊臣秀吉による全国統一と、東アジア・西欧諸国の動向を理解できる。
12週 江戸時代① 豊臣政権崩壊後の徳川家康の動向、「江戸幕府」成立の意義について理解できる。
13週 江戸時代② 幕藩体制確立後の政治・社会・文化の動向を理解できる。
14週 江戸時代③ 享保・寛政・天保の三大改革と、やがて「開国」に至る国際的状況について理解できる。
15週 期末試験 江戸中期、江戸後期、幕末に対する理解度を確認できる。
16週 答案返却、解説、復習作業、夏季課題の説明 安土桃山・江戸時代に関して自己採点し、到達点・不足点を理解できる。
後期
3rdQ
1週 明治維新① 尊皇攘夷から倒幕への動き、明治新政府の成立について理解できる。
2週 明治維新② 地租改正と富国強兵、について理解できる。
3週 明治初期① 文明開花、近代化の進展について文献資料より理解できる。
4週 明治初期② 対ヨーロッパ外交、対アジア外交について理解できる。
5週 明治中期①、歴史のよりみち(2) 自由民権運動、国会開設運動、私擬憲法について理解できる。
6週 明治中期② 大日本帝国憲法の制定と内容について理解できる。
7週 明治中期③ 条約改正と立憲政友会の結成について理解できる。
8週 中間試験 明治維新、明治初期、明治中期に対する理解度を確認できる。
4thQ
9週 答案返却、解説、復習作業 明治維新、明治初期、明治中期に関して自己採点し、到達点・不足点を理解できる。
10週 明治後期① 対朝鮮政策と日清戦争について理解できる。
11週 明治後期② 日露戦争と朝鮮の植民地化のつながりについて理解できる。
12週 大正時代① 大正デモクラシー、欧米文化の受容について文献資料より理解できる。
13週 大正時代② 第一次世界大戦と大戦後の世界について理解できる。
14週 大正時代③ 日本社会主義の成長、米騒動と社会運動について理解できる。
15週 期末試験 明治後期、大正時代に対する理解度を確認できる。
16週 答案返却、解説、復習作業 明治後期、大正時代に関して自己採点し、到達点・不足点を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ提出物合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000