到達目標
原始より古代・中世までの史的展開の把握
上記の期間における我が国を取り巻く国際環境への理解
歴史的事実やそれらの因果関係を正確に捉え、整理する
獲得した知識を適切に表現できる能力の養成
歴史的事項や人名・地名などの知識の正確な習得
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 古代・中世の歴史用語を正確に記述・選択できる。 | 古代・中世の歴史用語を記述・選択できる。 | 古代・中世の歴史用語を記述・選択できない。 |
評価項目2 | 関連する歴史資料・図表等について具体的に説明できる。 | 関連する歴史資料・図表等について説明できる。 | 関連する歴史資料・図表等について説明できない。 |
評価項目3 | 歴史的事象と現代社会のつながりについて意欲的な意見・感想を持つ。 | 歴史的事象と現代社会のつながりについて意見・感想を持つ。 | 歴史的事象と現代社会のつながりについて意見・感想を持てない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本講義では、原始から古代・中世に至る我が国の歴史と、それを取り巻く国際環境についての基礎的知識の養成を目指します。日本・朝鮮・中国などの東アジア諸地域には漢字・儒教・仏教・律令などの共通の文化的事象を見出すことができますが、我が国の歴史をこのような東アジアの歴史との連関で理解できるような講義にしたいと思います。
なお、歴史的に物事を考えることは、さまざまな事柄を適切に理解し、対処していく上で非常に重要です。本講義では、種々の歴史的事実やそれらの因果関係を追求しながら歴史の流れを把握することで、歴史的思考力を身につけることも目標としています。
授業の進め方・方法:
講義
注意点:
教材(上記の教科書など)及び配付プリントは、毎回必ず持参すること。
授業で登場する人名や地名、歴史用語などは、漢字で正確に覚えること。
授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
日本列島の旧石器文化(4/12) |
岩宿の発見、旧石器時代の生活と文化
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2週 |
縄文時代の社会と文化(4/19) |
縄文時代の暮らし、採集社会のゆきづまり
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3週 |
弥生時代の社会と文化(4/26) |
弥生文化の形成、稲作による社会の変化
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4週 |
小国の分立から倭国の形成へ(5/17) |
日本列島と東アジア世界、小国連合の形成
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5週 |
大和政権の形成と勢力の伸長(5/24) |
古墳文化、朝鮮・中国との交渉
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6週 |
氏姓制度と群集墳の出現(5/31) |
大和政権の国内支配、群集墳の出現
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7週 |
前期中間試験(6/7) |
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8週 |
答案返却・解説など(6/14) |
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2ndQ |
9週 |
飛鳥時代の政治と文化(6/21) |
推古朝の改革、遣隋使の派遣、飛鳥文化
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10週 |
古代国家の形成と律令(6/28) |
大化の改新と壬申の乱、律令の成立
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11週 |
平城京と律令政治(7/5) |
律令国家の官制、平城京と支配領域の拡大
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12週 |
奈良時代の社会と国家仏教(7/12) |
奈良時代の権力闘争、国家仏教の展開
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13週 |
平安初期の政治と文化 (7/19) |
律令国家の再建、密教
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14週 |
摂関政治の確立と国風文化(7/26) |
藤原北家の発展、地方政治の変質、国風文化
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15週 |
前期期末試験 (8/2) |
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16週 |
答案返却・解説、アンケート (8/9) |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
中世社会の土地制度と武士団(10/4) |
荘園公領制の成立・展開、武士の発生
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2週 |
院政と平氏政権(10/11) |
院政の展開、武門の棟梁、平氏の台頭
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3週 |
鎌倉幕府の成立過程(10/18) |
鎌倉幕府の機構、武家政権と公家政権
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4週 |
承久の乱と執権政治(10/25) |
公武関係の変化、北条氏による権力掌握
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5週 |
鎌倉時代の社会・経済(11/1) |
地頭の荘園支配、農工業の発達と流通
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6週 |
鎌倉幕府の衰退と仏教の新潮流(11/8) |
蒙古襲来と御家人の窮乏、鎌倉時代の仏教
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7週 |
北条氏の専制と悪党(11/15) |
得宗専制と朝廷の動向、鎌倉幕府の滅亡
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8週 |
建武の新政と南北朝の内乱(11/22) |
建武の新政の崩壊と南北朝分裂、観応の擾乱
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4thQ |
9週 |
後期中間試験(11/29) |
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10週 |
答案・解説返却など(12/13) |
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11週 |
室町幕府と東アジア世界(12/20) |
幕府と守護大名、倭寇、明・朝鮮と琉球王朝
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12週 |
室町幕府の経済・社会(1/10) |
流通経済の発達、惣村と一揆
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13週 |
室町幕府の衰退と戦国動乱(1/17) |
享徳の乱、応仁・文明の乱、国一揆・一向一揆
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14週 |
戦国時代の政治と社会(1/24) |
戦国大名の領国支配、都市の発展と町衆
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15週 |
後期期末試験(2/8) |
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16週 |
答案返却・解説、アンケート (2/14) |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地歴 | 産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。 | 2 | |
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。 | 2 | |
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。 | 2 | |
日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。 | 2 | |
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。 | 2 | |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。 | 2 | |
評価割合
| 試験 | 課題提出・態度 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 90 | 10 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |