物質化学基礎実験

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 物質化学基礎実験
科目番号 0133 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 物質化学工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 配布プリント
担当教員 森田 康文,高松 さおり,間中 淳,福田 知博

到達目標

物質化学の実験を安全に行うための、準備、態度、知識および基本的な試薬の使い方、器具の使用・洗浄法、廃液に処理の方法を学ぶ。また、実験を通して化学の基礎的な知識を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
技術者像を描くことができるはっきりとできる漠然ながらできる全くできない
社会人基礎力について理解できるはっきりと理解できる漠然ながらできる全くできない
学科の基礎となる、化学の知識と技量をしるはっきりとイメージできる漠然ながらイメージできるイメージできない
安全について配慮ができる班員、クラス、周囲環境の安全に配慮できる安全に実験を遂行できる安全面への配慮が欠ける
様々な分野の化学(学際性)の大切さについて理解できるはっきりと理解できる漠然ながらイメージできるイメージできない
キャリアデザインができるはっきりとできる漠然ながらできる全くできない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
物質化学の実験を安全に行うための、準備、態度、知識および基本的な試薬の使い方、器具の使用・洗浄法、廃液に処理の方法を学ぶ。また、実験を通して化学の基礎的な知識を習得する。
授業の進め方・方法:
講義、実験
注意点:
個人だけでなく、グループとしても安全に実験を行えるように努めて下さい。また、今後本校でどのように学びたいかを明確にする機会としてください。そのために,各授業に興味を持ち積極的に取り組むこと

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 化学とは、必要なマナー、ルール
2週 安全教育I 服装チェック,実験室の説明
3週 安全教育II KYT4ラウンド法
4週 物質の密度 物質化学基礎実験テキスト配布,レポートの書き方、密度
5週 物質の密度 固体および液体の密度測定
6週 調査学習 「なぜ密度が必要か」等:実験ノートにまとめる[提出課題]
7週 講義(無機材料) 「工業製品の分類」等:演習プリント[提出課題]
8週 講義(有機材料) 有機材料に関する講義演習
2ndQ
9週 ガラス細工 手折法,伸ばす(50~100mm程度),端を丸める(熱磨き)
10週 ガラス器具と洗浄 ガラス器具の標記,精度,使用法(受用,出用)
11週 単位計算 単位計算
12週 濃度計算 濃度計算
13週 試薬の調製 試薬の調製
14週 光の化学実験 蛍光、化学発光
15週 振り返り学習
16週 アンケート
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
2週 講義(色の化学) 講義
3週 イオンの色 金属イオンの色
4週 比色法II 万能試験紙の作成と身の回りのpH測定
5週 比色法II 比色法による水の硬度測定
6週 金ナノ粒子 金ナノ粒子の合成と色の変化
7週 レポート作成
8週 振り返り学習
4thQ
9週 有機色素抽出 講義(クロマトグラフィー)
10週 有機色素抽出 実験
11週 吸着実験 講義・実験
12週 アルコール発酵 講義
13週 アルコール発酵 実験(発酵実験)
14週 アルコール発酵 実験(発酵後の確認)
15週 振り返り学習
16週 アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3
測定と測定値の取り扱いができる。2
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。2
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。2
ガラス器具の取り扱いができる。2
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。2
試薬の調製ができる。2
代表的な気体発生の実験ができる。2
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。2

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000