総合国語Ⅲ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 総合国語Ⅲ
科目番号 0175 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質化学工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 【教科書】「現代文B」(数研出版) 「精選古典B 古文編」(東京書籍) 「古典B 漢文編」(大修館書店) /【関連図書】学習課題プリント、参考資料プリント(授業中に配布する)
担当教員 鈴木 志保子

到達目標

漢字を正確に読み書きできる。(漢字力・語彙力)
語句の意味を正しく理解し、説明できる。(語彙力)
文脈を正確に読み解き、文章や表現の意味(心理)・特徴・構成などを説明することができる。(読解力・表現力)
表現を深く味わい、自分の感想や意見を整った文章で書くことができる。(鑑賞力・表現力)
文章にかかわる関連事項・文学史事項・文法などを説明することができる(基礎知識)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1新聞に使用される漢字を正確に読み書きできる。漢字に興味・関心があり、教材本文における漢字について調べ、正確に読み書きできる。漢字に全く興味・関心がなく、教材本文における漢字についても調べない。
評価項目2新聞に使用される語句を正しく理解し、説明できる。教材本文における語句を積極的に調べ、正しく理解し説明できる。語句の意味に全く興味・関心がなく、教材本文における語句についても調べない。
評価項目3教材にとどまらず、多くのジャンルの文章に接して、文脈を正確に読み説き、その文章や表現の意味(心理)・特徴・構成などを的確に説明することができる。教材本文における文脈を読み解き、文章や表現の意味(心理)・特徴・構成などを説明できる。文章に接する機会がほとんどなく、文脈や表現の意味(心理)・特徴・構成.などを全く読み解くことができない。
評価項目4多くのジャンルの文章を深く味わい、自分の感想や意見を説得力のある内容と構成を持った文章で書くことができる。表現を自分なりに味わい、自分の感想や意見をまとまった文章で書くことができる。表現を味わう機会がほとんどなく、まとまった文章を書くことができない。
評価項目5現代にいたる文学史の大きな流れを把握することができ、文章にかかわる関連事項・文法なども説明することができる。教材本文における文章にかかわる関連事項・文学史事項・文法などを説明できる。文章にかかわる関連事項・文学史事項・文法などを全く理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
学習目標(授業のねらい)
1. 日本語の「読み・書き」能力を高める。
2. 様々な時代、様々なジャンルの文章を読み、日本語表現の特徴と魅力について学ぶ。
3. 自分が感じたことや考えたことを、適切な字数の文章として的確に表現する能力を高める。
4. 自然や人間、社会、世界、宇宙のことに至るまで、あらゆることについて考えを深める。
授業の進め方・方法:
講義と演習
注意点:
1. 辞書(国語・古語・漢和)を大いに活用しよう。授業中も利用できる態勢を整えておくこと。
2. 自分の目と耳と頭でしっかりと文章を読もう。
3. 授業に集中し、ノートをきちんととろう。
4. 配布された学習課題プリントは整理してファイルしておこう。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 (現) 評論『「文化が違う」とは何を意味するのか?』 1 ・「他文化」や「文化の違い」についての思い込みについて気づく。
2週 同上 2     ・現代世界で「新しい普遍性」とはどのような態度によって見出されるのか筆者の考えを理解する。
3週 同上 3  
4週 (古) 随筆 徒然草「世に従はん人は」 ・作者はこの世をどのように考え、どう生きていくべきだと思っていたのかまとめてみよう。
5週 同上 2
6週 (古) 随筆 徒然草「家居のつきづきしく」    ・作者は、「家居」はどうあるべきだと考えているのか読み取る。
7週 同上 2  
8週 同上   
2ndQ
9週 前学期中間試験  
10週 前学期中間試験の反省・見直し
11週 (漢) 史伝 呂不韋 (1)奇貸居くべし     ・訓読に習熟し、登場人物や内容を理解した上で、「呂不韋」が「子楚」を見事に説得するくだりを味わう。
12週 同上 2 ・同じく「呂不韋」が「華陽夫人」に巧みに働きかけるさまを読み取る。
13週 (2)子楚を適嗣と為す   ・司馬遷がどのような意図でこの話を記述したのか考察する。
14週 同上 2       
15週 同上 3              
16週 前学期期末試験
後期
3rdQ
1週 (現) 評論 「人はなぜ働かなくてはならないのか」  ・「人はなぜ働かなくてはならないのか」についてまず自分の考えをまとめる。・
2週 同上 2 ・「人はなぜ働かなくてはならないのか」の答えを丁寧に検証する。
3週 同上 3 ・「働く」ことについての筆者の主張をまとめるとともに、自分なりの意見を述べる。
4週 (古) 紫式部日記 日本紀の御局 ・平安時代の貴族の生活や文化について知識を深める。
5週 同上 2 ・「紫式部」・「和泉式部」の心情やものの考え方の特徴を読み取る。
6週 和泉式部日記 夢よりもはかなき世の中を ・ごく基礎的な古語、表現、文法を身につける 。
7週 同上 2  
8週 同上 3      
4thQ
9週 後学期中間試験
10週 (漢) 文章 師説 ・それぞれの作品を繰り返し朗読する。
11週 同上 2 ・対句の多い表現の巧みさをを味わう。
12週 同上 3 ・作者の「師」についての考え方はどのようなものであったか、本文の論述をまとめる。
13週 文章 春夜宴桃李園序 ・作者「李白」の意図を考える。
14週 同上 2                                 
15週 学年末試験
16週 学年末試験の反省・見直し 

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テストレポート合計
総合評価割合551035100
基礎的能力551035100
専門的能力0000
分野横断的能力0000