国語表現

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 国語表現
科目番号 0217 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 独自のプリント教材
担当教員 高熊 哲也

到達目標

1.漢字・語彙・文法など文章を作成する上での言語的な基本知識や、わかりやすい文章を書くための注意点を説明できる。
2.言語による表現活動を通じて自己を理解し、自己の考えを練り上げ、他者にそれを明確かつ論理的な言語表現で伝達できるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
漢字・語彙・文法など、言語的な知識を豊かにし、それらを適切に使用して、わかりやすい文章が書ける。言語的な基本知識や文章作成上の注意点を踏まえて、文章表現ができる。 漢字・語彙・文法など文章を作成する上での言語的な基本知識やわかりやすい文章を書くための注意点を説明できる。言語的な基本知識や文章作成上の注意点を説明できない。
言語による表現活動を通じて自己を理解し、自己の考えを練り上げ、他者にそれを明確かつ論理的な言語表現で伝達できるようになる。論理的かつ明晰な言語表現で、自分の思索内容を表現できる。 論理的かつ適切な言語表現で、自分自身を表現できる。 論理的かつ適切な言語表現で、自分自身を表現できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C-1 説明 閉じる
JABEE 1(2)(a) 説明 閉じる
ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
漢字・語彙・文法など、言語に関する知識を身につけ、読みやすい・わかりやすい文章を書く上での注意点を理解し、 言語による表現活動を通じて自己を理解し、自己の考えを練り上げ、他者にそれを伝達できるようになる。また、以上 のことを踏まえて、就職活動に必要なさまざまな文書を作成できるようになる。
授業の進め方・方法:
担当教員による講義および演習
注意点:
授業で書いてもらう文章は、自己満足のためのものではなく、読む人にわかりやすく自分の考えを伝えるためのもので あるので、他人に読んでもらうことを常に意識して課題の文章作成に臨んでほしい。また、自分の考えを明確化し、目 的の文章を完成させるために、何度でも文章の推敲をしてもらう場合があることを覚悟しておいてほしい。なお、授業 計画は、学生の理解度に応じて変更する場合がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
自己分析と自己PR文の作成①
自分史を振り返り、学生時代に自分が積極的・主体的に関 わってきた活動や、自分の長所/短所、得意/不得意など について、なるべく多く書き出して、それらを整理できる 。
2週 自己分析と自己PR文の作成②
自分のセールス・ポイントを絞りこみ、それを説明する具 体的なエピソードを選定することができる。
3週 エントリーシートの作成①
主に志望理由についての文章を作成するために、企業研究 によって収集した情報と、自己分析・自己PRとの間で、擦 り合わせることのできる志望理由ポイントを探すことがで きる。志望理由書を完成させることができる。
4週 エントリーシートの作成②
志望理由ポイントを絞りこみ、文章の構成と展開を決定で きる。自己PR文を完成させることができる。
5週 履歴書と送付状(添え状)の作成 履歴書の作法を具体的に学び、併せて、履歴書やエントリ ーシートを送付する際に添える文書の作法についても学び 、適切に履歴書と送付状を作成・送付できる。
6週 わかりやすい文章を書くために① 話し言葉/書き言葉の区別を知り、適切な語の選択が具体 的にできる。抽象用語、構成作文演習。
7週 わかりやすい文章を書くために②
文意の曖昧さを避けるために、主述の対応、語順、読点の 打ち方、助詞の働きなどについて適切な判断ができる。
8週 わかりやすい文章を書くために③ 文章中の事実/意見、主張/論拠などの区別ができ、文章 の要約ができる。
2ndQ
9週 わかりやすい文章を書くために④ パラグラフやトピックセンテンスについて理解するとともに、陳述副詞や接続詞の働きを踏まえて、段落の組み立てができる 。
10週 わかりやすい文章を書くために⑤
小論文を作成する際の注意点を説明できようにする。
実践演習①「新聞投稿を題材にした意見文」
11週 わかりやすい文章を書くために⑥
実践演習②「小論文作成」
12週 敬語表現と話し方マナー
敬語表現の概要について学び、適切に敬語が使用できる。面談の作法、適切な電話の応対について、実践演習を通して学ぶ。
13週 実用文書の作成① 手紙・電子メールなど、実社会で必要となる各種文書につ いて、作成作法を学び、適切に文書が作成できる。
14週 実用文書の作成② ビジネス文書・祝儀袋や不祝儀袋など、実社会で必要とな る各種文書について、作成作法を学び、適切に文書が作成 できる。
15週 自己PRスピーチ①  自分を知ってもらうためのスピーチに取り組み、相互評価を通して自分の話した内容や話し方を振り返る。
16週 自己PRスピーチ② 自分を知ってもらうためのスピーチに取り組み、相互評価を通して自分の話した内容や話し方を振り返る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

態度提出物相互評価合計
総合評価割合108010100
基礎的能力10401060
専門的能力040040
分野横断的能力0000