善悪美醜の価値に普遍性はあるか。それとも各人の価値観が相対主義的に分立するだけなのか。2年生で取り組んだこのテーマを哲学Ⅰでは「真理」の成立可能性として捉え直し、デカルト、カント、ヘーゲル、ニーチェら近代ヨーロッパの哲学者が示した手筋に従って考察します。邦訳された哲学者のテキストないしそれらについての解説書を的確に読み解けるようになること、そこで示された論点に対して自分なりの論評を加え、「真理」をいかにとらえるかについて、自らの考えを論証できることが、この授業の目標です。
概要:
善悪美醜の価値に普遍性はあるか。それとも各人の価値観が相対主義的に分立するだけなのか。2年生で取り組んだこのテーマを哲学Ⅰでは「真理」の成立可能性として捉え直し、デカルト、カント、ヘーゲル、ニーチェら近代ヨーロッパの哲学者が示した手筋に従って考察します。邦訳された哲学者のテキストないしそれらについての解説書を的確に読み解けるようになること、そこで示された論点に対して自分なりの論評を加え、「真理」をいかにとらえるかについて、自らの考えを論証できることが、この授業の目標です。
授業の進め方・方法:
講義(100%),授業形態A(教員→学生)70%・B(教員⟷学生)30%、教育手法1(普通の授業)
注意点:
ほぼ毎回レジュメと資料を配るので、受講者は毎回出席して資料に漏れがないようにすること。授業で求められるのは、テキストを読み解く力、それとの対決を通して自分の考えをまとめる力、それを表現する力です。極力休まずに出席して、授業の中で自分で考えるトレーニングを積んで下さい。なお学生の理解度に応じて授業計画を変更する場合があります。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
「哲学する」とはどのような営みか |
学習・評価方法のガイダンス 哲学を人間の営みとしてとらえる視点を理解する。
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2週 |
「哲学する」とはどのような営みか |
「哲学する」営みの特質を理解する。
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3週 |
「真理」への問い―若き竹田青嗣の苦闘 |
「真理」を問うこととわれわれの実生活との関連を理解する
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4週 |
哲学の思考法 |
哲学的思考の主要ルール(概念・論理の使用、原理の提示)を理解する。
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5週 |
確実な「真理」は存在するか―デカルトー |
デカルトの方法的懐疑を読み解き、様々な知識の確実さ・不確実さを吟味する。
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6週 |
確実な「真理」は存在するか―デカルトー |
デカルトが示した「考える私の存在」の確実さ、明晰判明という真理基準という知見について、批判的に吟味する。
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7週 |
確実な「真理」は存在するか―デカルトー |
デカルトが突き当たった「主客一致問題」、およびその解決の試みについて理解する。
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8週 |
確実な「真理」は存在するか―カントー |
カントによる「主客一致問題」の解決策を理解し、それを批判的に評価する―人間の認識の限界
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2ndQ |
9週 |
確実な「真理」は存在するか―カントー |
カントによる「主客一致問題」の解決策を理解し、それを批判的に評価する―現象認識のメカニズム
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10週 |
確実な「真理」は存在するか―カントー |
カントによる「主客一致問題」の解決策を理解し、それを批判的に評価する―人間の立場の「真理」
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11週 |
確実な「真理」は存在するか―ヘーゲル |
ヘーゲルによる「主客一致問題」の解決策を理解し、それを批判的に評価する―精神の成長と労働
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12週 |
確実な「真理」は存在するか―ヘーゲル |
ヘーゲルによる「主客一致問題」の解決策を理解し、それを批判的に評価する―絶対知と新たなパラドクス
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13週 |
伝統的「真理」観の転覆ーニーチェ |
伝統的な「真理」観を根本から覆そうとするニーチェの主張を批判的に評価する―「認識」「客観」「真理」の正体
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14週 |
伝統的「真理」観の転覆ーニーチェ |
伝統的な「真理」観を根本から覆そうとするニーチェの主張を批判的に評価する―欲望の遠近法、「真理」への信仰
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15週 |
「真理」をどう考えるか |
「客観と一致する認識=真理」という想定を無効とみなすニーチェや現象学の観点に立って、「真理」の成立可能性を再考する。
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16週 |
レポートの返却、講評 |
返却された期末レポートと講評から自らの思索を顧みる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 導関数の定義を理解している。 | 2 | |
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。 | 3 | |
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。 | 3 | |
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。 | 3 | |
合成関数の導関数を求めることができる。 | 3 | |
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。 | 3 | |
逆三角関数を理解し、逆三角関数の導関数を求めることができる。 | 3 | |
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。 | 3 | |
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。 | 3 | |
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。 | 3 | |
2次の導関数を利用して、グラフの凹凸を調べることができる。 | 3 | |
関数の媒介変数表示を理解し、媒介変数を利用して、その導関数を求めることができる。 | 3 | |
簡単な1変数関数の局所的な1次近似式を求めることができる。 | 3 | |
1変数関数のテイラー展開を理解し、基本的な関数のマクローリン展開を求めることができる。 | 3 | |
いろいろな関数の偏導関数を求めることができる。 | 2 | |
2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。 | 3 | |
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。 | 3 | |
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。 | 3 | |
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。 | 3 | |