生物化学実験

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 生物化学実験
科目番号 0278 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質化学工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配布テキスト
担当教員 後藤 道理,篠﨑 由紀子

到達目標

1. ペーパーディスク法による抗菌活性試験を実施する事が出来、その結果の判定ができる
2. タンパク質の定量(Lowry法)を実施し、本定量法の意味が理解出来る
3. β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーターを求めることが出来る
4. アミノ酸のpKaの測定ができ、pKaの意味が理解出来る
5. パン酵母を固定化する手法のアルコール発酵実験とグルコースの定量ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 ペーパーディスク法による抗菌活性試験を十分正確に実施する事が出来、その結果の判定が的確にできる ペーパーディスク法による抗菌活性試験をほぼ正確に実施する事が出来、その結果の判定ができる ペーパーディスク法による抗菌活性試験を正しく実施する事が出来ず、その結果の判定ができない
評価項目2タンパク質の定量(Lowry法)を正確に実施し、本定量法の意味が充分に理解出来るタンパク質の定量(Lowry法)をほぼ正確に実施し、本定量法の意味が理解出来るタンパク質の定量(Lowry法)を正確には実施出来ず、本定量法の意味も充分には理解出来ない
評価項目3β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーターを正確に求めることが出来るβ-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーターをほぼ正確に求めることが出来るβ-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーターを求めることが出来ない
評価項目4アミノ酸のpKaの測定を正確に行う事がが出来、pKaの意味が十分に理解出来るアミノ酸のpKaの測定ほぼ正確に出来、pKaの意味が理解出来るアミノ酸のpKaの測定が出来ず、pKaの意味を理解出来ない
票か項目5パン酵母を固定化する手法のアルコール発酵実験とグルコースの定量が充分正確にできるパン酵母を固定化する手法のアルコール発酵実験とグルコースの定量がほぼ正確にできるパン酵母を固定化する手法のアルコール発酵実験とグルコースの定量がで出来ない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
これまでに座学で身に付けた生物学と基礎生物化学の知識および現在学習中の生物化学の知識を、関連する5テーマの実験を実際に行うことによりその内容を体得することを目標とする。また生物系の実験で汎用される各種測定機器類を使いこなせるようになることも重要な目標となる。
実験テーマは「ペーパーディスク法による抗菌活性試験」「タンパク質定量(Lowry法)」「β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーター」「アミノ酸のpKaの測定」「アルコール発酵とグルコースの定量」である。
授業の進め方・方法:
1. 講義・実験
2. 抗菌活性試験は全員が同時期に実施する(一斉実験の実施)。
3. 「タンパク質定量(Lowry法)」「β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーター」「アミノ酸のpKaの測定」「アルコール発酵とグルコースの定量」の4テーマは、四つの班に分かれてそれぞれのテーマを2日実施し、全班が全てのテーマを経験する。

注意点:
実験は失敗してもかまいません。
失敗したらすぐやり直す気力をもってこの授業に臨んで下さい。

授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 実験概要の説明, 班分け, テキスト作成および講義 「ペーパーディスク法による抗菌活性試験」についての講義内容が理解出来る
2週 微生物実験
(その1)
ペーパーディスク法による抗菌活性試験が実施出来る
3週 微生物実験
(その2)
ペーパーディスク法による抗菌活性試験が実施出来る
4週 微生物実験
(その3)
ペーパーディスク法による抗菌活性試験結果を判定出来る
5週 テーマ別実験に係る講義(その1) 「タンパク質の定量(Lowry法)」「アルコール発酵とグルコースの定量」の実験についての講義内容が理解出来る
6週 テーマ別実験に係る講義(その2) 「β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーター」「アミノ酸のpKaの測定」の実験についての講義内容が理解出来る
7週 実験(第1ターン:1回目)
8週 中間試験 「ペーパーディスク法による抗菌活性試験」に係る実験内容を理解出来る事を確認する中間試験を実施する
2ndQ
9週 実験(第1ターン:2回目)
10週 実験(第2ターン:1回目) 1. タンパク質の定量(Lowry法)を実施し、本定量法の意味が理解出来る
11週 実験(第2ターン:2回目) β-ガラクトシダーゼの反応速度パラメーターを求めることが出来る。
12週 実験(第3ターン:1回目) 3. アミノ酸のpKaの測定ができ、pKaの意味が理解出来る
13週 実験(第3ターン:2回目) 4. パン酵母を固定化する手法のアルコール発酵実験とグルコースの定量ができる
14週 実験(第4ターン:1回目)
15週 実験(第4ターン:2回目)
16週 授業アンケートの実施

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力化学・生物系分野【実験・実習能力】生物工学実験滅菌・無菌操作をして、微生物を培養することができる。4
分光分析法を用いて、生体物質を定量することができる。4
酵素の活性を定量的または定性的に調べることができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合20000080100
基礎的能力0000000
専門的能力20000080100
分野横断的能力0000000