応用数学Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 応用数学Ⅰ
科目番号 0280 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 新応用数学 (大日本図書)
担当教員 峰本 康正

到達目標

ベクトル解析で用いる内積・外積、曲線の長さ、曲面の面積を求めることができるようにする。スカラー場、ベクトル場において線積分、面積分の値を計算できるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1任意の曲線、曲面」の長さ、面積が計算できる。簡単な曲線、曲面」の長さ、面積が計算できる。曲線、曲面」の長さ、面積が計算できない。
評価項目2任意のスカラー場の勾配、ベクトル場の回転・発散を求められる。簡単なスカラー場の勾配、ベクトル場の回転・発散を求められる。スカラー場の勾配、ベクトル場の回転・発散を求められない。
評価項目3任意の曲線、曲面に対して、線積分、面積分の値を計算できる。簡単な曲線、曲面に対して、線積分、面積分の値を計算できる。曲線、曲面に対して、線積分、面積分の値を計算できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ベクトルにおける内積、外積を理解し、曲線の長さ、曲面の面積を計算する。勾配・発散・回転を理解し、線積分、面積分の値を計算する。
授業の進め方・方法:
講義と演習
注意点:
教科書の例、例題、問、練習問題は必ず自分で解くこと。公式は暗記ではなく、その導出過程を理解すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 内積・外積 内積・外積の値を計算できる。
2週 曲線 微小直線の集合体として曲線を表し、その曲線の長さを計算する。
3週 曲面 微小平面の集合体として曲面を表し、その曲面の面積を計算する。
4週 演習 内積、外積、曲線の長さ、曲面の面積に関する演習問題を解く。
5週 試験
6週 勾配 与えられたスカラー場における方向微分係数を計算する。
7週 回転・発散 与えられたベクトル場における回転・発散を計算する。
8週 勾配、回転・発散の公式、ラプラシアン 各公式を理解するとともに、スカラー場φにたいする△φを計算する。
2ndQ
9週 演習 勾配、回転・発散に関する演習問題を解く。
10週 試験
11週 スカラー場、ベクトル場の線積分 与えられたスカラー場、ベクトル場における線積分の値を計算する。
12週 グリーンの定理 グリーンの定理を用いて任意を曲線に囲まれた面積を計算する。
13週 面積分 与えられたスカラー場、ベクトル場における面積分の値を計算する。
14週 発散定理 球面上のベクトルに対し、体積分の値を計算する。
15週 ストークスの定理 ストークスの定理を用いて、曲面上の法線ベクトルの面積分を計算できる。
16週 期末試験解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学ベクトルの定義を理解し、ベクトルの基本的な計算(和・差・定数倍)ができ、大きさを求めることができる。3前1,前2,前3
平面および空間ベクトルの成分表示ができ、成分表示を利用して簡単な計算ができる。3前1,前2,前3
平面および空間ベクトルの内積を求めることができる。3前1,前2,前3
問題を解くために、ベクトルの平行・垂直条件を利用することができる。3前1,前2,前3
簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。3前2,前3,前11,前12
簡単な場合について、曲線の長さを定積分で求めることができる。3前2,前3,前12,前13
簡単な場合について、立体の体積を定積分で求めることができる。3前3,前13,前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000