材料工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 材料工学Ⅰ
科目番号 0290 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 教科書: E-コンシャスセラミックス材料(三共出版) /参考書:放送大学「物質・材料工学と社会(2005年版)」
担当教員 袋布 昌幹

到達目標

(1)セラミックス,金属材料,炭素材料,複合材料等,無機材料の用途・製法・構造等について説明できる。
(2)生活及び産業を支えるいくつかの重要な無機材料の用途・製法・構造等について理解している。
(3)現代を支える代表的な新素材を例に、その機能と合成方法、材料開発による環境や生命(医療)等、現代社会への波及効果について説明できる。
(4)最先端のセラミックスに関する動向を理解・説明できること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
みなさんはこれまで,「物質科学」について基礎的な素養を積んできました。実際の社会では物質の性質を活かし,製造・加工(材料化と呼ばれています)を経てうまれた「材料」が製品の基礎をなしています。本科目では,材料の定義とその歴史を概説し,その後無機物質をベースとする材料である「無機材料(セラミックス材料)」について勉強していきます。
授業の進め方・方法:
講義・一部外部講師によるレクチャー(研究推進モデル校事業として展開)
注意点:
(1)まず最初に材料の定義を勉強します。C科の学生さんには初めての経験ですので,ここを丁寧におさえましょう。
(2)その後,材料の機能と物質の性質との関係,それを引き出す材料プロセスについて勉強します。
(3)それを踏まえて,セラミックス材料に焦点を絞り,最先端のモノづくり,社会での利活用などを交えて勉強していきます。
日頃の産業界での状況に関する報道等を十分にウオッチすることを期待します。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業内容のガイダンス 我が国の産業と材料工学についての話題から,講義の全体像を概説する。
2週 材料とは何か 材料の定義,物質と材料の関連について事例を交えて概説する。(1,2章)
3週 社会の発展と材料科学 材料と社会の発展の関連性について概説する。(1,2章)
4週 セラミックス材料とは セラミックス材料の定義,材料機能の基礎を概説する(2,4章)
5週 固体化学の基礎 固体物質ならではの性質およびその特性について概説する(3,5章)
6週 セラミックスのつくりかた(1) 伝統的陶磁器などを例に取り,「焼結反応」を中心にセラミックス製造法を概説する(5,6章)
7週 セラミックスのつくりかた(2) ガラス材料の製造・機能にについて学ぶ
8週 陶磁器 いわゆる「やきもの」と言われる陶磁器について,その基礎科学を含めて概説する。
2ndQ
9週 中間試験
10週 ファインセラミックス 高純度原料を用いたシリカ,アルミナなどのセラミックスについて概説する(7章)
11週 バイオマテリアル 人工骨等へのセラミックスの利活用について概説する(8章)
12週 環境分野へのセラミックスの利活用 触媒,水処理材等へのセラミックスの利活用を概説する(第8章)
13週 最先端のセラミックス(1) 本校で講師が学生さんと進めている研究課題を例に,最先端の研究課題について概説する
14週 最先端のセラミックス(2) 元素戦略,ナノテクノロジーなど,最先端の材料開発の動向について解説する
15週 まとめ 授業内容を総括する。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0000000
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000