到達目標
1)酵素の性質, 分離精製, 作用力, 作用メカニズムについて説明できること
2)有機溶媒中での酵素の利用法について説明できること
3)パン酵母を用いる物質合成について説明できること
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 酵素の性質, 分離精製, 作用力, 作用メカニズムについて充分に説明できる
| 酵素の性質, 分離精製, 作用力, 作用メカニズムについて充分に説明できる
| 酵素の性質, 分離精製, 作用力, 作用メカニズムについて説明できない
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評価項目2 | 有機溶媒中での酵素の利用法について充分に説明できる | 有機溶媒中での酵素の利用法についてほぼ説明できる | 有機溶媒中での酵素の利用法について説明できない |
評価項目3 | パン酵母を用いる物質合成について充分に説明できる | パン酵母を用いる物質合成についてほぼ説明できる | パン酵母を用いる物質合成について説明できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
酵素反応速度論および阻害剤による酵素反応への影響について理解を深める。アロステリック酵素に代表される「酵素の構造変化」や誘導適合の考え方を理解しイメージできることを目標とする。さらに酵素は水中で使用するものと考えるのは当然であるが、有機溶媒中で使用することで光学活性化合物の効率的合成が達成される場合が少なくない。そこで、酵素反応を有機溶媒中で実施するための条件として溶媒効果、温度やpHによる影響を理解する。また、微生物中の酵素を利用する手法として、パン酵母の利用について学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義
注意点:
復習をしてください。巨大分子であるタンパク質を理解するコツは分子の動的イメージを膨らますことです。想像力をたくましくして下さい。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
酵素(1) |
酵素の性質, 精製と分離について説明出来る
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2週 |
酵素(2) |
酵素の性質と触媒反応速度について説明出来る
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3週 |
酵素(3) |
競争的阻害剤と非競争的阻害剤について説明出来る
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4週 |
酵素(4) |
構成酵素と誘導酵素について説明出来る
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5週 |
酵素(5) |
酵素の活性部位と活性の調節について説明出来る
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6週 |
酵素(6) |
酵素反応次数, オキシアニオンホールの重要性について説明出来る
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7週 |
酵素(7) |
アロステリック酵素について説明出来る
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8週 |
酵素(8) |
誘導適合とアロステリック酵素の考え方について説明出来る
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4thQ |
9週 |
酵素反応の立体化学 |
プロキラリティーの識別について説明出来る
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10週 |
生体触媒と有機溶媒(1) |
有機溶媒中の反応の特徴とエステル交換反応について説明出来る
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11週 |
生体触媒と有機溶媒(2) |
エステル交換における溶媒効果について説明出来る
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12週 |
生体触媒と有機溶媒(3) |
酵素の可溶化と親水性有機溶媒について説明出来る
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13週 |
生体触媒と有機溶媒(4) |
吸水性ポリマーの利用と固相界面の反応について説明出来る
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14週 |
生体触媒による還元反応(1) |
パン酵母によるケトンの還元と酵素について説明出来る
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15週 |
生体触媒による還元反応(2) |
パン酵母還元の人為的コントロールについて説明出来る
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16週 |
期末試験の答案返却、解説、授業アンケート |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 材料系分野 | 有機材料 | タンパク質(酵素を含む)の種類、構造、性質を説明できる。 | 3 | |
微生物が生産する高分子について種類、構造、性質を説明できる。 | 3 | |
化学・生物系分野 | 有機化学 | 分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。 | 3 | |
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。 | 3 | |
化合物の立体化学に関して、その表記法により正しく表示できる。 | 3 | |
生物化学 | タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 3 | |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 3 | |
タンパク質の高次構造について説明できる。 | 3 | |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。 | 3 | |
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。 | 3 | |
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。 | 3 | |
生物工学 | 真核微生物(カビ、酵母)の種類と特徴について説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験(定期試験) | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他(小テスト) | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |