総合国語ⅠA1

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 総合国語ⅠA1
科目番号 0008 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「現代の国語」「言語文化」(大修館書店)
担当教員 久保 陽子

到達目標

調べる、整理する、思考する、書く、といった学習に必要となる基本を学習する。必要に応じて文献を調査し、正しく引用し、自分の意見を論理的に話したり、書いたりできるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実用的な文章を、適切な形式や語句を用いて効果的に作成できる。実用的な文章を、適切な形式や語句を用いて作成できる。実用的な文章を、適切な形式や語句を用いて作成できない。
評価項目2常用漢字の音訓を正しく使える。常用漢字が8割以上書ける。常用漢字の音訓を正しく使える。常用漢字が8割書ける。常用漢字の音訓を正しく使える。常用漢字が書けない。
評価項目3文学的な文章に描かれた人物やものの見方を理解し、根拠に基づき自分の意見を述べることができる。文学的な文章に描かれた人物やものの見方を理解し、自分の意見を述べることができる。文学的な文章に描かれた人物やものの見方を理解し、自分の意見を述べることができない。

学科の到達目標項目との関係

MCCコア科目   説明 閉じる
ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
学校生活、または社会に出てからも役立つよう、言葉の使い方、情報の調査の仕方、メールの書き方など、基本的な知識やマナーを身につける。文学的な文章に描かれる登場人物の心情やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べたり、他者の意見を理解することで、国語の総合力を養っていく。作品の読解を通して、自分の生きる社会や文化について考えを深めていく。
授業の進め方・方法:
義務教育レベルの漢字については、毎時、小テストを実施し、読み・書きの定着を図る。教科書の内容については基本的には講義形式だが、調べ学習や発表等、受講生から積極的な参加をうながしたい。
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと。
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておく。
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題を解く。
注意点:
 受け身ではなく、積極的に授業に参加してほしい。授業内容については、状況に応じて受講生と相談のうえ変更する可能性もあるのでご了承ください。
本科目では、50点以上の評価で単位を認定する。評価が50点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を50点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
自己紹介
文学を学ぶ意義について自分の言葉で説明できる。
2週 言葉・敬語の基礎
類義語・対義語・慣用句・敬語など、意味を理解し正しく使うことができる。
3週 ノート・メモの取り方
授業や本などから得た情報をわかりやすく整理しノートにまとめることができる。
4週 メール文の書き方 メールの書き方、研究室を訪ねる時のマナーについて理解している。
5週 図書館の使い方・情報の調べ方・辞書の使い方 OPACや電子辞書の使い方を理解し、適切に利用できる。
6週 小論文の書き方の基礎1 原稿用紙の使い方を理解し、適切な形式で文章を書くことができる。
7週 小論文の書き方の基礎2 小論文の構成を理解し、形式に則って自分の主張を書くことができる。
8週 前期中間試験 これまでの知識の定着をはかる。
2ndQ
9週 羅生門を読む 全文を音読できる。作者について説明できる。
10週 羅生門を読む 構成や表現に注意しながら、1段落の内容を整理し、自分の考えを書くことができる。
11週 羅生門を読む 構成や表現に注意しながら、2段落の内容を整理し、自分の考えを書くことができる。
12週 羅生門を読む 構成や表現に注意しながら、3,4段落の内容を整理し、自分の考えを書くことができる。
13週 羅城門の上層に登りて死人を見る盗人の話を読む 『今昔物語集』について基本的な時代背景を理解し、全文を音読することができる。
14週 羅城門の上層に登りて死人を見る盗人の話を読む 古文の内容を理解し、『羅生門』と比較し、自分の意見を言うことができる。
15週 後前期期末試験 これまでの知識の定着をはかる。
16週 期末試験の解答・復習 答案返却。これまでの復習と定着を図る。自己の学習到達度を知る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力6000002080
専門的能力0000000
分野横断的能力200000020