総合国語Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 総合国語Ⅱ
科目番号 0030 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 国語総合 古典編 (大修館書店),「現代文B」(教育出版)
担当教員 近藤 周吾

到達目標

さまざまなジャンルの文章に触れるが、構成を考えながら文章を読み取る力を育てる。また、三段落構成で論理的な小論文を書く。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的文章や文学的文章を正確に理解し、分かりやすく説明することができる。論理的文章や文学的文章を正確に理解することができる。論理的文章や文学的文章を正確に理解することができない。
評価項目2課題文を踏まえて、600字程度の小論文を構成を考えて、的確な表現で、論理的に記述することができる。課題文を踏まえて、600字程度の小論文を構成を考えてで、ある程度的確な表現で、論理的に記述することができる。課題文を踏まえて、600字程度の小論文を構成を考えて、的確な表現で論理的に記述することができない。
評価項目3日本の代表的な古典作品を読み、その内容を正確に理解し、それが文学史的な位置づけや現代における意義を理解し、分かりやすく説明することができる。日本の代表的な古典を読み、その内容をある程度正確に理解し、それが文学史的な位置づけや現代における意義を理解することができる。日本の代表的な古典を読み、その内容を理解し、それが文学史的な位置づけや現代における意義を理解することができできない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1年生に引き続き、国語を適切に表現し、的確に理解する能力を育成し、言語を通したコミュニケーション能力を高めること。また、豊かな言語文化に触れることを通して、思考力を伸ばし、心情を豊かにする術を身に着け、言語感覚を磨き、言語文化に対する関心を深めること。また、古典や過去の言語文化と今日のつながりを実感しながら、ものの見方・感じ方・考え方を広め、人生を豊かにする態度を身につけ、日本文化を理解する一助とする。
授業の進め方・方法:
講義に加えて、小テストを実施する。による講義を主体とするが、双方向のやりとりを重視する。
注意点:
評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けられる場合がある。追認試験の結果、単位の修得が認められたものは、その評価を60点とする。
受講する皆さんへのメッセージ:
・授業を通して自ら考える力をつけてほしい。受け身ではなく、積極的な授業参加を期待している。
・シラバスは大枠であり目安である。本講義は理解度を確認しながら進めるため、内容や進度を厳格に規定するものでないことは許容していただきたい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土佐日記 今年度のシラバス説明。
「門出」を音読し、内容を理解する。
2週 土佐日記 「門出」を音読し、内容を理解する.
漢字小テスト第25回
3週 土佐日記 「帰京」の前半を読み、内容を理解する。
4週 土佐日記 「帰京」の後半を読み、内容を理解する。
漢字小テスト第26回
5週 自然と人間の関係をとおして考える 全文を読み、全体の構成を考える。
第一段落を読んで内容を分析し、理解する。
漢字小テスト第27回
6週 自然と人間の関係をとおして考える 第一段落を読んで内容を分析し、理解する。
7週 自然と人間の関係をとおして考える 第二段落を読んで内容を分析し、理解する。
漢字小テスト第28回
8週 前期中間考査 既習事項の確認と定着を図る。
これまでの学習方法の反省をする。
2ndQ
9週 唐代の詩文
絶句 江雪
「絶句」「江雪」を音読し、書き下し文に改め、内容と作者の思いを理解する。漢詩の技法を理解する。
漢字小テスト第29回
10週 唐代の詩文
送元二使安西 春望
「送元二使安西」「春望」を音読し、書き下し文に改め、内容と作者の思いを理解する。漢詩の技法を理解する。
11週 唐代の詩文
雑説
「雑説」を音読し、書き下し文に改め、内容を理解する。比喩の表すものを考える。
漢字小テスト第30回
12週 唐代の詩文
雑説
「雑説」を音読し、書き下し文に改め、内容を理解する。比喩の表すものを考える。
13週 さまざまな文章
コルベ神父
全文を読み、この時代について理解する。
14週 さまざまな文章
コルベ神父
遠藤周作の関連する小説や文章を読み、内容を深く理解する。
15週 期末試験 既習事項の確認定着を図る
16週 試験返却・復習 試験を返却し、これまでの学習事項の復習および定着を図る。
後期
3rdQ
1週 表現・小論文 表現編および小論文のノートを使って、さまざまな表現および600字の小論文の書き方を学ぶ。
2週 表現・小論文 表現編および小論文のノートを使って、さまざまな表現600字の小論文の書き方を学ぶ。
3週 表現・小論文 実際に600字の小論文を書いてみる。
4週 表現・小論文 600字の小論文テストを受ける。
5週 平家物語
木曾の最期
ここまでの経緯を理解する。合戦の場面を音読し、表現の特徴と内容を理解する。
漢字小テスト第25回
6週 平家物語
木曾の最期
巴御前との別れの場面を音読し、それぞれの心情を理解する。
今井四郎と義仲の思いの違いを理解する。
7週 平家物語
木曾の最期
今井四郎と義仲の思いの違いを理解する。
義仲の最期の場面を音読し、義仲の死の意味を考える。
漢字小テスト第26回
8週 後期中間考査 既習事項の確認と定着を図る。
それまでの学習方法の反省。
4thQ
9週 ゆらぐ科学のリアリティー 全文を音読し、構成を考える。
第一段落を読み、内容を理解する。
10週 ゆらぐ科学のリアリティー 第二段落を読み、内容を理解する。
11週 ゆらぐ科学のリアリティー 第三段落を読み、内容を理解する。
科学の今後について筆者の主張を読み取る。
12週 ミロのヴィーナス 全文を音読し、構成を考える。
第一段落を読み、内容を理解する。
13週 ミロのヴィーナス 第二段落を読み、内容を理解する。
14週 ミロのヴィーナス 第三段落を読み、内容を理解する。
芸術とは何かについて筆者の主張を読み取る。
15週 期末試験 既習事項の確認定着を図る
16週 試験返却・復習 試験を返却し、これまでの学習事項の復習および定着を図る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力6000002080
専門的能力0000000
分野横断的能力200000020