科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 倫理
科目番号 0032 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 越智貢ほか著「高等学校 改訂版 倫理」(第一学習社)
担当教員 冨田 詩郎

到達目標

古今東西の様々な思想の概要・背景・影響などを説明でき、それらに対する自分の意見を述べることができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1古今東西の様々な思想の概要・背景・影響などをとてもよく説明できる古今東西の様々な思想の概要・背景・影響などを説明できる古今東西の様々な思想の概要・背景・影響などを説明できない
評価項目2古今東西の様々な思想の概要・背景・影響などに対する自分の意見を的確に述べることができる古今東西の様々な思想の概要・背景・影響などに対する自分の意見を述べることができる古今東西の様々な思想の概要・背景・影響などに対する自分の意見を述べることができない

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
古来の東西の伝統的思考法、人間についての理解、宗教などについて通史的に理解する。
授業の進め方・方法:
教員単独。講義を中心とする。
注意点:
講義プリントや資料などの保存・整理を怠らないこと。授業への参加の態様も評価の対象となる。授業計画は理解度・関心度などに応じて適宜、変更されることがある。
評価が60点に満たないときは、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
倫理を学ぶ意義
学習・評価方法のガイダンス
倫理を人間・社会・世界・自然などの理解の試みとしてとらえる視点を理解する
2週 青年期とは何か
青年期の思考と感情
青年期の思考と行動の特徴
3週 青年期の人間関係
青年期の自己形成
発達段階の途上としての青年期の課題
4週 古代ギリシアの思想
自然哲学・ソフィスト
哲学がどのように形作られてきたか
テーマの変遷と思考法の変遷
5週 ソフィストの思想
ソクラテス
理性の位置づけ 相対主義
ソクラテスの「無知の知」「対話法」
6週 プラトンの思想 プラトンの思想史的位置づけ
イデア論の基本構造・洞窟の比喩・御者の比喩・プラトンの国家論
7週 アリストテレスの思想 イデア論批判と「現実」主義
デュナミスとエネルゲイア
実践哲学・倫理学・「中庸」
8週 ヘレニズムの思想 ヘレニズムの時代背景
エピクロス派の「快楽」主義
ストア派の「禁欲」主義
2ndQ
9週 宗教全般
キリスト教の萌芽
宗教についての基本知識
ユダヤ教の成立と限界
イエスの登場
10週 原始キリスト教の成立
キリスト教の発展
原始キリスト教団の成立と理論化
古代~中世のキリスト教
11週 イスラーム 一神教の特徴
イスラームの成立
イスラームの発展
12週 仏教の成立 インドの思想文化
ゴータマの教説
13週 仏教思想の展開 部派仏教
大乗仏教の成立と発展
14週 中国の思想 中国の思想文化 諸子百家
儒家の思想の成立と展開
道家の思想と影響
15週 期末試験
16週 古代思想のまとめ
成績評価・確認
古代思想の概観 特徴と現代への影響
後期
3rdQ
1週 日本の風土と伝統 和辻哲郎の風土論 雑種文化論
東アジアの文化
2週 日本仏教の展開 古代の仏教受容
鎌倉新仏教の思想
世俗との接点
3週 日本儒学の展開
近世の庶民思想
朱子学の特徴 義理と人情
国学の成立 庶民の思想 伝統思想の成熟
4週 西洋思想との出会い 幕末の思想 明治の啓蒙思想
日本社会とキリスト教 近代的自我の確立
社会思想の展開 近代日本の思想課題
5週 ルネサンスと宗教改革
人間性の探究
ルネサンスの意義 プロテスタントの成立
世俗主義 人文主義者 モラリスト
6週 近代の科学革命 コペルニクス ガリレイ ニュートン
目的論的自然観と機械論的自然観 パラダイムの転換
7週 イギリス経験論 ベーコンの「イドラ」説と帰納法
ロック・バークレー・ヒュームの認識論
8週 デカルトと大陸合理論 方法的懐疑 近代的自我の発見 物心二元論
4thQ
9週 近代科学と社会の進歩 実証主義 進化論
10週 社会契約の思想 ホッブズの社会契約論
ロックの社会契約論
ルソーの社会契約論
11週 人格の尊厳と自由 カントの思想史的位置と認識論(理性批判)
自由と自律 目的の国
12週 人倫と自由の実現
功利主義の思想
ヘーゲルの思想史的位置と弁証法
最大多数の最大幸福 快楽計算
13週 人間性の回復 質的功利主義
社会主義の思想
14週 主体性の確立 実存主義の思想
プラグマティズム
15週 期末試験
16週 現代の思想と人間像
成績評価・確認
心の深層と無意識 生の哲学と現象学
近代的理性と言語 正義と社会 他者と偏見

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力90000010100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000