微分積分学Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 微分積分学Ⅰ
科目番号 0040 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 高専のテキストシリーズ 微分積分1 森北出版,高専のテキストシリーズ 微分積分1問題集 森北出版
担当教員 中川 慶彦

到達目標

基本的な数列の一般項やその和を求めることができる.
関数の極限の概念を理解し、基本的な関数の極限を求めることができる.
基本的な関数の導関数を求め,それを用いて接線の方程式や増減を求めることができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1与えられた条件を満たす等差数列,等比数列の一般項,部分和を求めることができる.与えられた条件を満たす等差数列,等比数列の一般項を求めることができる.与えられた条件を満たす等差数列,等比数列の一般項を求めることができない.
評価項目2基本的な数列や無限級数の収束・発散を判定することができる.基本的な数列の収束・発散を判定することができる.基本的な数列の収束・発散を判定することができない.
評価項目3基本的な関数の導関数を計算でき,それを応用し,接線,増減などを求めることができる.基本的な関数の導関数を計算することができる.基本的な関数の導関数を計算することができない.

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
基本的な数列の一般項とその和について講義する.
実数を変数とする関数を取り扱うために,極限の概念を講義する.
微分の概念とその計算法を講義する.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義
注意点:
評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
いろいろな数列の和
ガイダンスを行い、評価・授業進行等についての説明を行う.
総和の記号を用いて数列の和を表すことができる.総和の記号の公式を用いて数列の和を計算できる.
2週 数列の極限 数列の極限の概念を学ぶ.基本的な数列の極限を求めることができる.
3週 級数とその和 級数の和の概念を学ぶ.基本的な級数の収束,発散の求めることができる.
4週 数列の漸化式
数学的帰納法
漸化式で定義される基本的な数列の一般項を求めることができる.簡単な整数の問題を数学的帰納法で照明することができる.
5週 関数の収束と発散
関数の連続性
関数の定義域の境界における収束,発散を判定できる.関数の連続性を論ずることができる.
6週 平均変化率と微分係数 基本的な関数の微分係数を定義に沿って計算することができる.
7週 導関数 導関数の概念を学ぶ.基本的な関数の導関数を公式を用いて求めることができる.
8週 中間試験 第1週から第7週までの内容の定着度を測るため中間試験を行う.
2ndQ
9週 合成関数と関数の積の導関数 合成関数の微分の公式を用いて導関数を求めることができる.
10週 関数のグラフの接線
関数の増減
微分係数を用いて,関数のグラフの接線の方程式を求めることができる.導関数を用いて関数の増減を求めることができる.
11週 第2次導関数と関数の凹凸,関数の最大値,最小値 第2次導関数を用いて関数の凹凸を求めることができる.関数の増減を用いて関数の最大値,最小値を求めることができる.
12週 分数関数,無理関数の導関数 分数関数,無理関数の導関数を求めることができる.
13週 対数関数の導関数
指数関数の導関数
指数関数,対数関数の導関数を求めることができる.
14週 三角関数,逆三角関数の導関数 三角関数,逆三角関数の導関数を計算することができる.
15週 期末試験 9回から15回までの講義内容について、期末試験を実施する。
16週 導関数のまとめ
成績評価・確認
期末試験で定着度の低いと思われる事項について解説する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。3前2
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。3前3
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。3前5
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。3前6,前7
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。3前7
合成関数の導関数を求めることができる。3前9
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。3前13
逆三角関数を理解し、逆三角関数の導関数を求めることができる。3前14
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。3前10
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。3前11
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。3前10
2次の導関数を利用して、グラフの凹凸を調べることができる。3前11

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力5000002070
専門的能力2000001030
分野横断的能力0000000