微分積分学Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 微分積分学Ⅰ
科目番号 0049 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 新微分積分I 改訂版 大日本図書,新微分積分I 問題集 改訂版 大日本図書
担当教員 吉田 学

到達目標

関数の極限の概念を理解し,基本的な関数の極限を求めることができる.
基本的な関数の導関数を求め,それを用いて接線の方程式や増減を求めることができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1初等関数の導関数を用いて,微分の問題を解くことができる.初等関数の導関数を用いて,微分の基本的な問題を解くことができる.基本的な関数の導関数を計算することができない.
評価項目2初等関数の導関数を用いて,接線に関する問題を解くことができる.初等関数の導関数を用いて,接線に関する基本的な問題を解くことができる.接線に関する基本的な問題を解くことができない.
評価項目3初等関数の導関数を用いて,関数のグラフに関する問題を解くことができる.初等関数の導関数を用いて,関数のグラフに関する基本的な問題を解くことができる.関数のグラフに関する基本的な問題を解くことができない.

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP1 説明 閉じる
MCCコア科目 MCCコア科目 説明 閉じる
ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実数を変数とする関数を取り扱うために,極限の概念を講義する.
微分の概念とその計算法を講義する.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義及び演習
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておく.
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題を解く.
注意点:
本科目では,50点以上の評価で単位を認定する.
評価が50点に満たない者は,願い出により追認試験を受けることができる.追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を50点とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
いろいろな数列の和
ガイダンスを行い,評価・授業進行等についての説明を行う.
総和の記号を用いて数列の和を表すことができ,その和を計算できる.
2週 関数の極限 関数の極限の概念について学ぶ.いろいろな関数の極限の計算法を学ぶ.
3週 関数のいろいろな極限 極限のいろいろな状態(収束・発散)について学ぶ.簡単な場合について,関数の極限を求めることができる.
4週 平均変化率と微分係数 基本的な関数の微分係数を定義に沿って計算することができる.
5週 導関数 導関数の概念を学ぶ.基本的な関数の導関数を公式を用いて求めることができる.
6週 関数の積・商の微分法 積の微分公式,商の微分公式について学ぶ.積・商の導関数の公式を用いて,導関数を求めることができる.
7週 合成関数の微分法 合成関数の微分公式を学ぶ.合成関数の導関数を求めることができる.
8週 中間試験 第1週から第7週までの内容の定着度を測るため中間試験を行う.
2ndQ
9週 逆関数の微分法 逆関数の微分公式を学ぶ.
10週 三角関数,逆三角関数の導関数 三角関数,逆三角関数の導関数を計算することができる.
11週 対数関数の導関数
指数関数の導関数
指数関数,対数関数の導関数を求めることができる.
12週 グラフの接線
関数の導関数と増減
微分係数を用いて,関数のグラフの接線の方程式を求めることができる.導関数を用いて関数の増減を求めることができる.
13週 高次導関数
関数のグラフ
第2次導関数を用いて関数の凹凸を求めることができる.関数の増減を用いて関数の最大値,最小値を求めることができる.
14週 いろいろな応用 微分(増減表)を用いた最大・最小の問題が解け,等式の証明ができる.
15週 期末試験 第9週から14週までの講義内容について,期末試験を実施する.
16週 導関数のまとめ
成績評価・確認
期末試験で定着度の低いと思われる事項について解説する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。3前1
総和記号を用いた簡単な数列の和を求めることができる。3前1
不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。3前2
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。3前3
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。3前2,前3
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。3前5
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。3前6
合成関数の導関数を求めることができる。3前7
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。3前10,前11
逆三角関数を理解し、逆三角関数の導関数を求めることができる。3前10
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。3前12
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。3前13
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。3前12
2次の導関数を利用して、グラフの凹凸を調べることができる。3前13

評価割合

試験発表相互評価態度演習・提出物その他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000