電子回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電子回路Ⅱ
科目番号 0058 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 電子回路 実教出版
担当教員 山口 晃史

到達目標

1.エミッタ接地増幅回路から等価回路を作成し、電圧増幅度の計算方法について説明できる
2.バイアス回路による増幅回路の安定性について説明できる
3.電界効果トランジスタの構造を理解し、動作原理について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1エミッタ接地増幅回路から等価回路を作成し、電圧増幅度の計算方法について自律的に説明できるエミッタ接地増幅回路から等価回路を作成し、電圧増幅度の計算方法について教員の指導のもとに説明できるエミッタ接地増幅回路から等価回路を作成し、電圧増幅度の計算方法について説明できない
評価項目2バイアス回路による増幅回路の安定性について自律的に説明できるバイアス回路による増幅回路の安定性について教員の指導のもとに説明できるバイアス回路による増幅回路の安定性について説明できない
評価項目3電界効果トランジスタの構造と動作原理について自律的に説明できる電界効果トランジスタの構造と動作原理について教員の指導のもとに説明できる電界効果トランジスタの構造と動作原理について説明できない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
hパラメータを利用したトランジスタ増幅回路の解析、バイアス回路、電界効果トランジスタおよび演算増幅器の特徴と増幅動作について説明できる
授業の進め方・方法:
回路シミュレータを導入して動作原理をわかりやすく解説する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 増幅度の表し方 増幅度をdBを用いて表現できる。また、その計算ができる
2週 トランジスタの等価回路 トランジスタの静特性から求められたhパラメータについて説明できる
トランジスタをhパラメータを用いた等価回路で表現できる。また、自ら等価回路が描くことができる
3週 簡易等価回路と厳密等価回路 一般に用いられている簡易等価回路について説明し、厳密等価回路を用いた場合との違いを説明できる
4週 等価回路による回路計算 エミッタ接地増幅回路を用いた等価回路を作成し、電圧・電流・電力増幅度を説明できる
5週 バイアス回路の安定性 バイアス回路を工夫し、温度変化による安定性について説明できる
6週 バイアス回路1 バイアス回路は、増幅回路の動作点を決定する重要な回路であり、その種類、特徴、設計について説明できる
7週 バイアス回路2 電流帰還バイアス回路について説明できる
8週 中間試験 1回から7回までの講義内容について、中間試験を実施
4thQ
9週 電流帰還バイアス回路の設計 電流帰還バイアス回路の設計ができる
10週 バイパスコンデンサ バイパスコンデンサについてその有無を比較し、その役割について検討する
11週 一石トランジスタ増幅回路1 2SC1815による増幅回路を実機にて製作できる
12週 一石トランジスタ増幅回路2 実機で製作した増幅回路の諸量を求めることができる
13週 FETの動作原理 FETの特徴である、キャリヤの移動を制限する仕組みについて説明し、バイポーラトランジスタとの動作の違いについて比較検討できる
14週 FET増幅回路 FETを用いたソース接地増幅回路について説明し、等価回路を用いた増幅度の計算方法について説明できる
15週 期末試験 期末試験
16週 試験の返却及び解答解説 試験の返却及び解答解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000