電子回路Ⅱ#

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電子回路Ⅱ#
科目番号 0066 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 電子回路 実教出版
担当教員 山口 晃史

到達目標

1.エミッタ接地増幅回路から等価回路を作成し、電圧増幅度の計算方法について説明できる
2.バイアス回路による増幅回路の安定性について説明できる
3.電界効果トランジスタの構造を理解し、動作原理について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1エミッタ接地増幅回路から等価回路を作成し、電圧増幅度の計算方法について自律的に説明できるエミッタ接地増幅回路から等価回路を作成し、電圧増幅度の計算方法について教員の指導のもとに説明できるエミッタ接地増幅回路から等価回路を作成し、電圧増幅度の計算方法について説明できない
評価項目2バイアス回路による増幅回路の安定性について自律的に説明できるバイアス回路による増幅回路の安定性について教員の指導のもとに説明できるバイアス回路による増幅回路の安定性について説明できない
評価項目3電界効果トランジスタの構造と動作原理について自律的に説明できる電界効果トランジスタの構造と動作原理について教員の指導のもとに説明できる電界効果トランジスタの構造と動作原理について説明できない

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP2 説明 閉じる
MCCコア科目 MCCコア科目 説明 閉じる
ディプロマポリシー 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
hパラメータを利用したトランジスタ増幅回路の解析、バイアス回路、電界効果トランジスタおよび演算増幅器の特徴と増幅動作について説明できる。
授業の進め方・方法:
回路シミュレータを導入して動作原理をわかりやすく解説する。
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと。
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておく。
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題を解く。
注意点:
(定期試験)
学期毎の評価は試験の成績を70%、レポートを30%として評価する。試験の成績は中間試験と期末試験の素点の平均とする。
本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。
追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。
(レポート提出)
・教員の指定した日時までにレポートを必ず提出すること。
・レポート提出時に記載内容について口述説明を課すことがある。
・レポート提出に不備があったときは再提出を認めることがある。
・特別な理由を除いて、締め切り後の提出については減点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修科目

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 増幅回路の利得 増幅度をdBを用いて表現できる。また、その計算ができる
2週 トランジスタのh-パラメータ トランジスタの静特性から求められたhパラメータについて説明できる
トランジスタをhパラメータを用いた等価回路で表現できる。また、自ら等価回路が描くことができる
3週 h-パラメータによるトランジスタ増幅回路の等価変換 増幅回路をh-パラメータを用いた等価回路について説明できる。
4週 等価回路を利用した増幅度の計算 エミッタ接地増幅回路を用いた等価回路を作成し、電圧・電流・電力増幅度を説明できる
5週 バイアス回路の安定性 バイアス回路を工夫し、温度変化による安定性について説明できる
6週 固定バイアス回路と自己バイアス回路の特徴 バイアス回路は、増幅回路の動作点を決定する重要な回路であり、その種類、特徴、設計について説明できる
7週 電流帰還バイアス回路の特徴 電流帰還バイアス回路について説明できる
8週 中間試験 1回から7回までの講義内容について、中間試験を実施
4thQ
9週 電流帰還バイアス回路の設計 電流帰還バイアス回路の設計ができる
10週 バイパスコンデンサによる増幅度の回復 バイパスコンデンサについてその有無を比較し、その役割について説明できる。
11週 トランジスタ増幅回路の設計 実用的なトランジスタ増幅回路の設計ができる。
12週 トランジスタ増幅回路の周波数特性 製作したトランジスタ増幅回路の周波数特性を求めることができる。
13週 電界効果トランジスタの構造と動作 FETの特徴である、キャリヤの移動を制限する仕組みについて説明し、バイポーラトランジスタとの動作の違いについて比較検討できる
14週 電界効果トランジスタによる増幅回路 FETを用いたソース接地増幅回路について説明し、等価回路を用いた増幅度の計算方法について説明できる
15週 期末試験 期末試験
16週 試験の返却及び解答解説 試験の返却及び解答解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路FETの特徴と等価回路を説明できる。4後13,後14
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。4後1,後9,後10,後11,後12
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。4後5,後6,後7,後9

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000