プログラミングⅢ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 プログラミングⅢ
科目番号 0072 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 見ひらきで学べるJavaプログラミング(近代科学社)
担当教員 阿蘇 司

到達目標

1) JAVA言語の基本構文を説明できる
2) JAVA言語を用いて基礎的なC言語演習と同機能のプログラムを作成できる
3) オブジェクト指向技術の概念を説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1JAVA言語の特徴を理解して,基本構文を説明できる。JAVA言語での基本構文を説明できる。JAVA言語の基本構文を説明できない。
評価項目2JAVA言語の特徴を活かして基礎的なプログラムを作成できる。JAVA言語を用いて基礎的なプログラム作成ができる。JAVA言語でのプログラム作成ができない。
評価項目3オブジェクト指向技術の概念とその特徴を説明できるオブジェクト指向技術の概念を説明できるオブジェクト指向技術の概念を説明できない

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP2 説明 閉じる
ディプロマポリシー 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
プログラム言語には、C言語のような手続き型言語のほかに、C++言語やJAVA言語のようなオブジェクト指向言語がある。本講義では、プログラミング作法をオブジェクト指向技術へと発展させるために、1)JAVA言語の基本構文について習得し、2)C言語とJAVA言語の違いを理解して、オブジェクト指向プログラム言語でプログラムを作成できることを目標とする。
授業の進め方・方法:
演習を多く取り入れて、学生の学習状況を確認しながら進める。
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておくこと
(授業外学習・事後)授業内容の復習を行うこと
注意点:
小テストの点数及び出題したプログラムをレポートとする課題提出にてレポート点(最終評価の30%)とする。
単位認定には、60点以上の評定が必要である。
<追認試験>
追認試験の評価方法及び評価基準は、本試験と同等とし、認定をもって60点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
Java開発環境の構築
講義の進め方と目標について理解する。
2週 プログラムの書き方 プログラムの基本構造と変数宣言の記述ができる。
3週 式と演算子 計算文,演算子,型変換についての記述ができる。
4週 条件分岐と繰り返し 繰り返しと条件式を使って記述できる。
5週 配列 配列を定義して利用することができる。
6週 メソッド メソッドの定義と引数によるオーバーロードを記述できる。
7週 演習問題 これまでの内容を演習してプログラムを作成することができる。
8週 中間試験 学習内容の習得状況を確認する。
4thQ
9週 確認試験の解答・解説
クラス
確認試験の答案を返却して解説し,理解を深める。
クラスの概念を学び説明することができる。
10週 オブジェクト指向(1)
クラスと参照
複数クラスで構成されるプログラムを作成して実行できる。
11週 オブジェクト指向(2)
インスタンスメソッド
オブジェクト指向の概念について説明できる。
12週 コンストラクタ、メソッドの多重定義 クラスの定義方法とインスタンスを利用することができる。
13週 カプセル化 カプセル化の目的とメリットおよびアクセス制御について説明することができる。
14週 演習問題 これまでの内容を演習してプログラムを作成することができる。
15週 期末試験 学習内容の習得状況を確認する。
16週 講義のまとめ 講義のまとめと成績確認を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。2後2
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。2後6
変数の概念を説明できる。2後2
データ型の概念を説明できる。2後11,後12,後13
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。2後4
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。2後4
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。2後3
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。2後2
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。2後10
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。2後1
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。2後7,後12
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。2後7,後12
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。3後14
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3後14
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。3後1
問題を解決するために、与えられたアルゴリズムを用いてソースプログラムを記述し、得られた実行結果を確認できる。3後14
要求仕様にあったソフトウェア(アプリケーション)を構築するために必要なツールや開発環境を構築することができる。3後1

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力4020000060
専門的能力3010000040
分野横断的能力0000000