電気回路Ⅲ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気回路Ⅲ
科目番号 0078 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 電気回路を理解する[第2版] 小澤孝夫著 森北出版 
担当教員 塚田 章

到達目標

1.網目電流法や節点電位法を用いて交流回路の計算ができる.
2.各種二端子対回路を理解し,回路計算ができる.
3.基本的な回路の過渡応答を微分方程式を用いて解くことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1網目電流法や節点電位法を十分に理解し,応用問題を解くことができる.網目電流法や節点電位法を理解し,基本的な問題を解くことができる.網目電流法や節点電位法を理解できず,基本的な問題を解くことができない.
評価項目2各種二端子対回路を十分に理解し,応用問題を解くことができる.各種二端子対回路を理解し,基本的な問題を解くことができる.各種二端子対回路を理解できず,基本的な問題を解くことができない.
評価項目3基本的な回路の過渡解析を十分に理解し,応用問題を解くことができる.基本的な回路の過渡解析を理解し,基本的な問題を解くことができる.基本的な回路の過渡解析を理解できず,基本的な問題を解くことができない.

学科の到達目標項目との関係

JABEE B2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代社会にはさまざまな電気電子回路があり,人々の生活を豊かにしている.本科目はこれらに使用されている電気回路・電子回路の仕組みをを理解するための基礎的な解析手法を習得することを目的としている.電気回路Ⅲでは,回路の定常解析,二端子対回路,過渡解析を理解し,回路解析に関する基本問題・応用問題を解くために必要な知識を習得する.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を実施する
注意点:
中間、期末試験、その他小テスト,レポートを総合的に評価する.なお,その他の評価の割合は20%以下である.
JABEE評価基準に達するには,60点以上が必要である .
<授業改善策>
数多くの演習問題を解くことが理解の助けとなる.理解が不足している場合はレポ-ト,小テストにより改善を図る.
<追認試験について>
評価が60点に満たない者に対して,願い出しかつ十分な学習が認められる場合追認試験を行う.内容は各中間・期末で60点に満たなかった範囲とする.単位の修得が認められた場合,総合の評価を60点とする.評価方法及び評価基準は本試験と同様である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
節点解析
節点解析について説明できる.
2週 節点方程式 回路の節点方程式を立てることができる.
3週 網目解析,網目方程式 網目解析を説明し,回路の網目方程式を立てることができる.
4週 アドミタンス行列 回路のアドミタンスパラメータを求めることができる.
5週 インピーダンス行列 回路のインピーダンスパラメータを求めることができる.
6週 ハイブリッド行列 回路のハイブリッドパラメータを求めることができる.
7週 四端子定数 回路の四端子パラメータを求めることができる.
8週 中間試験 第1週~7週の内容の理解度を測るために,試験を実施する.
2ndQ
9週 微分方程式 過渡解析に用いる微分方程式を解くことができる.
10週 RL回路の過渡現象 RL回路の過渡解析ができる.
11週 RC回路の過渡現象 RC回路の過渡解析ができる.
12週 RLC回路の過渡現象 RLC回路の過渡解析ができる.
13週 過渡現象演習(1) 交流励振の場合,LC回路などの過渡解析ができる.
14週 過渡現象演習(2) 種々の問題に過渡解析を応用できる.
15週 期末試験 第9週~14週の内容の理解度を測るために,試験を実施する.
16週 答案返却,解説,授業評価アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路網目電流法や節点電位法を用いて交流回路の計算ができる。3
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。3
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。3

評価割合

試験課題・小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000