オペレーティングシステムⅡ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 オペレーティングシステムⅡ
科目番号 0087 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 IT Text 情報処理学会編 野口健一郎著「オペレーティングシステム」(オーム社出版局)
担当教員 秋口 俊輔

到達目標

1.プロセススケジューリングに関する事項、プロセス間同期機能について説明できる。
2.メモリ領域割り当てアルゴリズム、仮想メモリの概要、利点について説明できる。
3.ネットワーク制御に関する事項、認証ネットワークセキュリティについて説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1プロセススケジューリングに関する事項、プロセス間同期機能について十分に説明できる。プロセススケジューリングに関する事項、プロセス間同期機能についておよそ説明できる。プロセススケジューリングに関する事項、プロセス間同期機能について説明できない。
評価項目2メモリ領域割り当てアルゴリズム、仮想メモリの概要、利点について十分に説明できる。メモリ領域割り当てアルゴリズム、仮想メモリの概要、利点についておよそ説明できる。メモリ領域割り当てアルゴリズム、仮想メモリの概要、利点について説明できない。
評価項目3ネットワーク制御に関する事項、認証ネットワークセキュリティについて十分に説明できる。ネットワーク制御に関する事項、認証ネットワークセキュリティについておよそ説明できる。ネットワーク制御に関する事項、認証ネットワークセキュリティについて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE B3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
オペレーティングシステムの本質的な役割は、コンピュータシステムを抽象化することである。利用者や応用プログラムから使うためのインタフェースの主要な概念や動作原理について、基礎的な事項を理解する。実際にOS機能を利用したアプリケーションシステムを設計する上で役立てるようにする。
授業の進め方・方法:
・講義を主とし、適時演習問題を織り交ぜて実施する。
注意点:
・小単元ごとに小テストを行う。
・評価割合「態度」では、出席状況を含む授業に取り組む姿勢を評価の対象とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 イントロダクション 本講義科目における学習内容、方法を説明できる。
2週 プロセスとその管理(1) プロセススケジューラ、プロセススケジューリングアルゴリズムについて説明できる。
3週 プロセスとその管理(2) スレッド、マルチプロセッサについて説明できる。
4週 多重プロセス(1) 多重プロセス、多重スレッド、プロセスの生成と消滅について説明できる。
5週 多重プロセス(2) プロセス間の同期機能、通信、デッドロックについて説明できる。
6週 メモリの管理(1) メモリ資源、メモリへのプログラムの配置、領域管理について説明できる。
7週 メモリの管理(2) メモリ領域割り当てアルゴリズムについて説明できる。
8週 中間試験 中間試験
4thQ
9週 仮想メモリ(1) 仮想メモリの概要、利点について説明できる。
10週 仮想メモリ(2) アドレス変換、ページング、メモリスケジューリングについて説明できる。
11週 ネットワークの制御(1) 通信インタフェース、通信用プログラミングインタフェースについて説明できる。
12週 ネットワークの制御(2) クライアント・サーバ方式、分散OSについて説明できる。
13週 セキュリティと信頼(1) 安全性に関する特性、記憶保護と実行モードについて説明できる。
14週 セキュリティと信頼(2) 利用者の認証、ネットワークセキュリティについて説明できる。
15週 期末試験 期末試験
16週 期末試験の解答 試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度課題その他合計
総合評価割合700010300110
基礎的能力000100010
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000