電子通信工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電子通信工学Ⅰ
科目番号 0088 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 発振・変調復調回路の考え方 小柴・植田著  オーム社
担当教員 水本 巌

到達目標

通信工学の基礎として、変調方式・復調方式、発振回路、ディジタル変復調を学ぶ。またこれらの知識を通して、通信システムのしくみを理解する。フーリエ変換を用いて周波数的な見方で通信を捉える。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 通信方式について理解する通信方式について十分理解している通信方式について話せる評価項目1 通信方式について話せない
評価項目2 発振回路・変調回路・復調回路・ディジタル変復調について理解する路・変調回路・復調回路・ディジタル変復調について十分に説明できる路・変調回路・復調回路・ディジタル変復調について理解する路・変調回路・復調回路・ディジタル変復調について理解する
評価項目3 フーリエ変換を用いてスペクトラム解析する。フーリエ変換を用いてスペクトラム解析することができる。フーリエ変換をすることができる。フーリエ変換できない。

学科の到達目標項目との関係

MCCコア科目 MCCコア科目 説明 閉じる
JABEE B2 説明 閉じる
ディプロマポリシー 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
通信工学における変調・復調・発振回路の原理を学ぶ。また各種通信変調方式について理解する。フーリエ変換を用いてこれらをスペクトル解析する。またデジタル通信方式の基礎を学ぶ。
授業の進め方・方法:
毎回演習方式で講義する。またAM変調回路を実験で作成して理解を深める。
注意点:
中間試験・期末試験において、二つの試験の平均点が60点以上の場合でも、どちらか一方が60点未満の場合、再試験を受けるものとする。理由 その範囲を理解していないとみなすから。本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンスおよび通信リテラシー 電波伝送と変調について理解する
2週 AMおよびFM波形のシミュレーション シミュレーションが出来るようになる。
3週 通信システムの構成 通信システムの構成とブロック図を理解する。
4週 AM変調方式 AM変調方式について理解する
5週 AM復調方式 AM復調方式ついて理解する。
6週 AM送信機の構成 AM送信機の構成について理解する。
7週 搬送波発振回路の基礎 搬送波発振回路について理解する。
8週 中間試験 第1週から第7週までの理解度の確認
2ndQ
9週 フーリエ変換基礎 フーリエ変換が出来るようになる
10週 フーリエ変換の性質 フーリエ変換の性質を理解する。
11週 特殊関数のフーリエ変換 δ関数をフーリエ変換できる
12週 変調とフーリエ変換 AM変調波をフーリエ変換できる
13週 復調とフーリエ変換 ヘテロダインおよび二乗検波をフーリエ変換できる
14週 帯域幅と変調方式 各種変調方式をフーリエ変換して占有帯域幅を比較する
15週 期末試験 第9週から第15週までの到達度の確認
16週 期末試験の解答とまとめ まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。2
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。2
FETの特徴と等価回路を説明できる。2
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。2
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。2
演算増幅器の特性を説明できる。2
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。2
発振回路の特性、動作原理を説明できる。4前7
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。4前4,前5
情報系分野情報通信ネットワーク無線通信の仕組みと規格について説明できる。4前3,前7

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力500000050
分野横断的能力0000000