国語表現

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 国語表現
科目番号 0106 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『大学生の日本語表現トレーニング』(三省堂)
担当教員 宮城 信

到達目標

日本語の表現から、どのような文法や語法の法則や傾向を見つけることができるのかを学ぶ。自らの言語感覚に内省する以外に、分析に的に読む、批判的に読む、論理的に読む、計量的に分析する、語用論的に分析する、コミュニケーションスキルを意識するなど、さまざまな手法の基礎・基本を身につける。併せて表現豊かに書く力および論理的思考力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語表現の基本的な知識を十分に身につけている。日本語表現の基本的な知識を身につけている。日本語表現の基本的な知識を身につけていない。
評価項目2文章について、読解、考察する力が十分にある。文章について、読解、考察する力がある。文章について、読解、考察する力がない。
評価項目3文章や口頭で自分の考えや調査を十分に表現できる。文章や口頭で自分の考えや調査を表現できる。文章や口頭で自分の考えや調査を表現できない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義では、さまざまな文章の書き方を学んでいく。毎時間課題を設定して、概説・話し合いの後、文章を書く。
その過程において、目的に合わせた文体を選択して書けるような文章力を養う。また、目的を意識して文章を読み、趣旨を理解する目を養う。加えて、文章に対する自分の考えを書く力、議論する技術も養っていく。
文章を書くことが苦手(と思っている人)、文章の書き方を理論的に学びたい人、そもそも書くことが好きで好きで仕方ない人は受講をお勧めする。本講義を通して、文章を考えながら書くこと、また「文章を書くこと」そのものに新たな喜びを発見して欲しい。
授業の進め方・方法:
本講義では、文章の書き方の技術について実践力を養うことを目標に、学んだ知識を活用して実際に文章を書き、表現力に磨きをかけていく。文章の上手い下手は関係ないので積極的に参加してほしい。また、作品を相互に読み合い批評する場も毎回設定し、書きっぱなしにならないよう見直す機会を設ける。
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと。
(授業外学習・事前)テーマに即した話題を考えたり、関連する文章を読んだりする。
(授業外学習・事後)授業内容を復習したり、書いたものを読み返したりする。
注意点:
課題の文章は必ず仕上げて提出すること。授業の内容は状況に応じて変更する可能性がある。
※ポートフォリオには評価レポートが含まれる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス〜まずは何か書いてみる 文章表現とは何か。文章を書き分ける技術のとは何かを意識する。書くことに慣れる。
2週 文章の分類・書き分け技術の基礎 観点を立てて書く。書き分ける技術の書き方を学ぶ。
3週 説明文(1)概要・マニアルの書き方 全体像や目的、順序を意識した文章の書き方を学ぶ。
4週 説明文(2)簡潔なまとめ方 辞書の記述などを参考に、簡潔に説明する文章の書き方を学ぶ。
5週 説明文(3)私のトリセツ 履歴書を意識した文章の書き方を学ぶ。
6週 エッセイ(1)この夏一番楽しかったこと 体験の共有に適した表現についての学ぶ。
7週 紹介文(1)お気に入りのものの紹介 身の回りのお気に入りの品を紹介する。
8週 紹介文(2)読書体験記を書く 内容を要約し、おすすめのポイントを紹介する。
4thQ
9週 エッセイ(2)食レポの文体 食レポを意識した文章を書く。
10週 意見文(1)意見の書き方 主張の基本的な書き方を学ぶ。
11週 意見文(2)対立する立場・反論の方法 反対の意見の見つけ方、反論の書き方についての基礎を学ぶ。
12週 意見文(3)小論文の書き方の復習(1) 小論文の構成・型について復習する。ミニ小論文を書く。
13週 意見文(4)小論文の書き方の復習(2) 複数の資料を読み、論点を見つける。ミニ小論文を書く。
14週 調査レポートを書く(1) 調査レポートを書くために、話題を見つけて、調査計画を立てる。調査用紙を作成する。
15週 調査レポートを書く(2) 調査結果に基づき、レポートを書く。
16週 文章表現についての総括
調査レポートを書く(3)
ここまでの課題を振り返る。
調査レポートを完成させて提出する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合002007010100
基礎的能力00100601080
専門的能力0000000
分野横断的能力0010010020