電子回路Ⅲ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 電子回路Ⅲ
科目番号 0135 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 自作テキスト、LTSpice
担当教員 山口 晃史

到達目標

1.抵抗、インダクタ、キャパシタの過渡応答や周波数特性について説明できる。
2.負帰還増幅回路を作成し、その特徴や負帰還回路の有無による増幅度と周波数特性について説明できる。
3.電源回路の仕組みやMOSFETを用いた論理回路について説明できる。
4.発振回路を作成し、正帰還増幅回路の動作原理について説明できる。
5.差動増幅回路と演算増幅器(オペアンプ)を用いた応用回路について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種デバイスの特性を測定し、グラフにできる。各種デバイスの特性を測定し、教員の指導のもとにグラフにできる。各種デバイスの特性を測定し、グラフにできない。
評価項目2トランジスタを用いて増幅回路を作成することができる。トランジスタを用いて教員の指導のもとに増幅回路を作成することができる。トランジスタを用いて増幅回路を作成することができない。
評価項目3トランジスタやオペアンプを応用した各種の回路についてその特徴について説明できる。トランジスタやオペアンプを応用した各種の回路について教員の指導のもとにその特徴について説明できる。トランジスタやオペアンプを応用した各種の回路についてその特徴について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
抵抗、インダクタ、キャパシタの直流・交流特性について調べる。バイポーラトランジスタ、FETの静特性を理解し、増幅回路の設計制作を行う。また、CMOS論理回路、演算増幅器の設計製作、および位相形発振器を制作し動作原理について説明する。
授業の進め方・方法:
座学と実験に取り組み、電子回路の設計と制作、動作原理について考察する
注意点:
(定期試験)
学期毎の評価は試験の成績を70%、レポートを30%として評価する。試験の成績は中間試験と期末試験の素点の平均とする。
本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。
追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。
(レポート提出)
・教員の指定した日時までにレポートを必ず提出すること。
・レポート提出時に記載内容について口述説明を課すことがある。
・レポート提出に不備があったときは再提出を認めることがある。
・特別な理由を除いて、締め切り後の提出については減点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修科目

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 LTSpiceの使用法
受動素子、RLCの電圧・電流特性
LTSpiceの使用法について検討する。抵抗、インダクタ、キャパシタの電圧・電流特性を調べる
2週 LCの過渡応答と交流特性 インダクタ、キャパシタの過渡応答と周波数特性およびローパスフィルタ、ハイパスフィルタについて考察する
3週 負帰還増幅回路 バイポーラトランジスタを用いた負帰還増幅回路についてその特徴を考察する
4週 FETの静特性 各種FETの静特性を計測しその特徴を考察する
5週 FETによる小信号増幅回路の設計 FETを用いた小信号増幅回路を設計し、電圧増幅度を求める
6週 MOSFETを用いた論理回路 CMOS回路(NOT, AND, OR)を作成し、その動作原理について考察する
7週 電源回路 DC-DC回路、昇圧回路について考察する
8週 中間試験 1回から7回までの講義内容について、中間試験を実施
2ndQ
9週 多段増幅回路 多段増幅回路を設計し、その特徴について考察する
10週 差動増幅回路 バイポーラトランジスタを利用して差動増幅回路を設計し、その特徴について考察する
11週 差動増幅回路 MOSFET差動増幅回路を設計し、その特徴について考察する
12週 演算増幅器 演算増幅器を用いた各種のアプリケーション回路の特徴と応用について考察する
13週 演算増幅器 演算増幅器を用いた各種のアプリケーション回路の特徴と応用について考察する
14週 発振器 CR位相形発振器の設計制作し、動作原理について考察する
15週 期末試験 期末試験
16週 試験の返却及び解答解説 試験の返却及び解答解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000