到達目標
整数論の概念を用いて情報理論との対応をとりながら講義を行う.素数の性質を理解しながら、それをとりまく定理などを演習を中心として習熟し,RSA暗号の仕組みについて理解する.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | ユークリッドの互除法について応用問題や証明問題が解ける. | ユークリッドの互除法について基本問題が解ける. | ユークリッドの互除法について基本問題が解けない. |
評価項目2 | 素数と合同式における応用問題や証明問題が解ける. | 素数と合同式における基本問題が解ける. | 素数と合同式における基本問題が解けない. |
評価項目3 | オイラー関数,オイラーの定理,フェルマーの小定理について応用問題や証明問題が解ける. | オイラー関数,オイラーの定理,フェルマーの小定理について基本問題が解ける. | オイラー関数,オイラーの定理,フェルマーの小定理について基本問題が解けない. |
評価項目4 | 公開鍵暗号であるRSA暗号について,その仕組みを詳細に説明でき,暗号化・復号化ができる. | 公開鍵暗号であるRSA暗号を用いて暗号化・復号化ができる. | 公開鍵暗号であるRSA暗号を用いて暗号化・復号化ができない. |
学科の到達目標項目との関係
JABEE B1
説明
閉じる
ディプロマポリシー 3
説明
閉じる
教育方法等
概要:
担当教員の作成した講義資料を中心に,,各項目について説明を行った後,演習問題を通して理解を深める.
本科目は授業内のレクチャーだけでは習得が困難なため,必ず最低90分は毎週予習と復習を行うこと.
授業の進め方・方法:
講義と演習を中心に整数論に関して教授する.講義内容に関する問題について期末試験の点数により評価する.
注意点:
本科目では,60点以上の評価で単位を認定する.
評価が60点に満たない者は,願い出により追認試験を受けることができる.
追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする.
学習単位のため,60時間相当の授業外学習が必要である.よって授業外学習(予習・復習)は必須である.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス,演算子の定義 (講義) |
自然数とゼロのみの世界に反射率,対象率,推移律を用 いて演算子を定義することに係る内容を理解する. 数論について最低90分は事前に予習として調べておくこと.
|
2週 |
法の世界 (講義) |
法の概念を理解しする.最低90分は復習および予習をすること.
|
3週 |
合同式 (講義・演習) |
合同式とその性質について理解し,計算できるようになる.最低90分は復習および予習をすること.
|
4週 |
演習 |
1週目から3週目までの範囲を振り返り理解度を確かめ ,理解度不足の項目について理解する.最低90分は復習および予習をすること.
|
5週 |
集合と剰余系 (講義) |
集合論の入門知識,および元と写像について理解する.最低90分は復習および予習をすること.
|
6週 |
フェルマーの小定理1 (講義) |
フェルマーの小定理の証明を理解する.最低90分は復習および予習をすること.
|
7週 |
フェルマーの小定理2 (講義・演習) |
フェルマーの小定理の応用について計算できるようになる.最低90分は復習および予習をすること.
|
8週 |
オイラーの定理1 (講義) |
オイラーの定理の証明を理解する.最低90分は復習および予習をすること.
|
4thQ |
9週 |
オイラーの定理2 (講義・演習) |
オイラーの定理の応用について計算できるようになる.最低90分は復習および予習をすること.
|
10週 |
演習 |
5週目から9週目までの範囲を振り返り理解度を確かめ ,理解度不足の項目について理解する.最低90分は復習および予習をすること.
|
11週 |
ユークリッドの互除法とエラトステネスの篩 (講義・演習) |
ユークリッドの互除法とエラトステネスの篩について理解し,計算できるようになる.最低90分は復習および予習をすること.
|
12週 |
暗号1 (講義) |
公開鍵暗号について理解する.最低90分は復習および予習をすること.
|
13週 |
暗号2 (講義) |
RSA暗号についてその仕組みを理解する.また,素因数分解とその困難性について理解する.最低90分は復習および予習をすること.
|
14週 |
暗号3 (講義・演習) |
RSA暗号により暗号化,復号化できるようになる.最低90分は復習および予習をすること.
|
15週 |
期末試験 |
整数論および暗号論の知識について出題される試験において,自らの理解度を確認する.
|
16週 |
期末試験返却 |
期末試験返却.最低90分は本科目で習得した内容を復習し,わからないところは質問にくること.
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 60 |
専門的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |