通信システムⅡ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 通信システムⅡ
科目番号 0237 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 サーブレット&JSP 国本大吾著 インプレス
担当教員 阿蘇 司

到達目標

1) 通信の仕組み、プロトコルの意味を理解して説明できる。
2) Webアプリケーションについて説明できる。
3) Webアプリケーションプログラムの設計・実装ができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1TCP/IP階層と通信の仕組みを理解して,通信アプリケーション・プログラムが担う役割を説明できる。TCP/IP階層と通信の仕組みを理解して説明できる。TCP/IPの階層と通信の仕組みを説明できない。
評価項目2Webアプリケーションのプロトコルと、その構成要素の役割を説明できる。Webアプリケーションのプロトコル概要を説明できる。Webアプリケーションのプロトコル概要を説明できない。
評価項目3サーブレットとJSPで構成されるWebアプリケーションを仕様に沿って総合的に作成できる。Webアプリケーションを構成する個々の要素を仕様に沿って作成できる。Webアプリケーションの個々の要素を作成できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE B4 説明 閉じる
ディプロマポリシー 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
オブジェクト指向言語Javaの基礎を習得し、ネットワークプロトコルの理解を深め、実践的なネットワークアプリケーションプログラミングを学習する。ソケット,ストリーム,マルチタスクを含むプログラム作成として、Webアプリケーションを題材として、HTML,JSP,サーブレットで構成されるアプリケーション開発を行う。
授業の進め方・方法:
講義による説明と演習による形式で行う。
教科書に沿って講義を進め、自学自習を行いながら効率的に行う。
注意点:
評価が60点に満たない者は、願い出により追認のための課題を受けることができる。追認課題の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。
単位認定には、60点以上の評定が必要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 本授業の目標および進めた方について理解する。
2週 Javaの基礎 Java言語の開発環境について確認し、開発環境を整備する。
3週 ネットワークとプロトコル(1) Webの仕組みの基礎としてHTMLとWebページについて学習と作成を行う。
4週 ネットワークとプロトコル(2) Webの仕組みの基礎として、その通信の仕組みを学習する。
5週 通信プログラムの基礎(1) サーブレットの基礎と作成方法を学習し、作成したサーブレットの動作確認を行う。
6週 通信プログラムの基礎(2) プログラムを埋め込み可能なJSPの記述方法を学習し、作成したJSPの動作確認を行う。
7週 通信プログラムの基礎(3) フォームによる入力を実現する方法を学習し、作成したJSPの動作確認を行う。
8週 中間試験 理解度確認とその問題演習を通じて学ぶ。
4thQ
9週 MVCモデルと処理の遷移 アプリケーションとしての通信データおよび表示の流れを整理するためにMVCの概念を学習する。
10週 メッセージの送信と受信(1) Web表示の遷移に対応した通信データの保存方法として、リクエストスコープを学習し、作成したプログラムの動作確認を行う。
11週 メッセージの送信と受信(2) Web表示の遷移でも保存が必要な通信データをセッションスコープとして保存する方法を学習し、作成したプログラムの動作確認を行う。
12週 メッセージの送信と受信(3) Webアプリケーションで共有は必要な通信データをアプリケーションスコープとして保存する方法を学習し、作成したプログラムの動作確認を行う。
13週 応用課題演習(1) HTML/JSP/Servletで構成されるアプリケーションの作成を行う。
14週 応用課題演習(2) HTML/JSP/Servletで構成されるアプリケーションの作成を行う。
15週 期末試験 学習内容の確認を行う。
16週 成績評価・確認 講義のまとめと成績の確認を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。3後8,後9
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。3後8
情報通信ネットワーク主要なサーバの構築方法を説明できる。4後4
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。4後5,後6
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。4後3
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】標準的な開発ツールを用いてプログラミングするための開発環境構築ができる。3後2
要求仕様に従って標準的な手法によりプログラムを設計し、適切な実行結果を得ることができる。3後13,後14

評価割合

試験課題レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力3010000040
専門的能力3020000050
分野横断的能力100000010