理科Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 理科Ⅰ
科目番号 0028 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 改訂地学基礎(東京書籍),ビジュアルプラス地学基礎ノート(実教出版)
担当教員 寺崎 由紀子

到達目標

自分たちの住んでいる地球の姿や,その成り立ち,地球上で起こっているさまざまな現象について理解する。また,太陽系を含めた宇宙の成り立ちや特徴について知る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
地球の成り立ち地球の形や大きさを求める方法の歴史的変遷についても知っている。 内部構造がわかるに至った考え方についても知っている。 プレートテクトニクスについて説明することができる。地球の形や大きさ,内部構造について理解している。 プレート運動が引き起こすさまざまな現象を理解している。地球の大きさ,内部構造を理解していない。 プレートについて理解していない。
地震・火山・自然災害地震の発生や火山活動のしくみについて,説明することができる。 地球の熱収支と大気,海水の動きを関連づけて考えることができる。 日本の四季につて特徴を説明することができる。 さまざまな自然災害についてどういう現象か説明することができ,防災への取り組みに自分からも関われる。 地震や火山活動とプレート運動を関連づけて理解している。 地震や火山活動による災害について知り,防災を意識している。 大気の構造と循環について理解している。 海水の運動を理解し,大気と海水の循環が地球の温度を一定に保っていることを理解している。 日本周辺の気象現象や気候について知っている。 気象災害について知り,防災について理解している。地震や火山活動がどうして起こるのかを理解していない。 大気や海水が循環して熱を移動させることで地球の温度が一定に保たれていることを理解していない。 いろいろな気象現象や,日本の四季について理解していない。 災害に関する興味・関心を持っていない。
宇宙ビッグバン,宇宙の膨張,銀河の分布などについて把握し,興味を持つ。 恒星としての太陽および太陽系について,その特徴について理解し,生命が誕生する条件と地球についての関係が説明できる。宇宙の誕生や天体の一生について理解している。 たくさんの星の集団について,だんだん広げた空間の中での構造が理解できている。 太陽系の太陽および惑星の特徴が理解できている。宇宙に対する興味・関心がない。 単体の誕生について理解していない。 太陽系の惑星の特徴について理解していない。
地球の歴史と生物の進化観察できる地層から,そのときに起こった出来事がある程度説明できる。 地球が誕生してから現在に至るまでの生物の変遷をある程度説明できる。 地層には今までの地球の活動が反映されていることを理解している。 堆積岩や変成岩の特徴やそれらから読み取れる情報について説明することができる。 地球の歴史と古生物の変遷について整理・理解している。地層からわかることにどういうものがあるか理解できていない。 地球の歴史と生物の変遷について理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1.日常生活や社会との関連を図りながら,宇宙の誕生から現在の地球に至るまでを時間的・空間的な広がりの中でとらえる。
2.地球や地球を取り巻く環境に対して目的意識を持って観察・実験を行い,地学的に探求する能力と態度を育てる。
3.地学の基本的な概念や原理・法則を理解するとともに,地学的な見方や考え方を養う。
授業の進め方・方法:
教員単独による講義,演習
注意点:
評価が60点に満たない者は,願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする。
学生の理解度によって,授業計画を変更することがある。
定着をはかるために,小テストや課題を課すことがある。
授業改善策:視聴覚教材を取り入れ,理解を深めやすくする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
私達と社会と地学との関わり
シラバスを用いて授業の進め方について説明する。その後,私達の生活と科学技術がどのように関わり合っているのかを考える。
2週 地球の形と大きさ 地球の形と大きさについて,どのような方法で調べたのか,その歴史的な流れと,実際にはどうなのか学習する。
3週 地球の構造
地球内部の動き
地球内部の層構造について,どうして層構造だとわかったのか,また,それぞれの層の特徴について理解する。
4週 プレートの運動 火山活動や地震といった地殻変動を説明するために,プレートテクトニクスを理解する。
5週 地震のメカニズム 地震の起こる仕組み,地震による変化について学習する。また,地震によって起こる災害について,最近の例をもとに学習する。
6週 海溝の地震
活断層の地震
河川・氷河・海水による地形の変化について学習する。
7週 中間試験 地球表面や内部で起こっているさまざまな動きと地震のメカニズムについて理解できているか確認する。
8週 中間試験の解答
地震の予知
中間試験の答案を返却し,解答・解説することで理解できていないところを確認する。
現時点での地震の予知がどの程度できるのかを学習する。
2ndQ
9週 火山ができる場所 プレート運動と火山のできる場所には関連があることを知る。また,
10週 火山活動の多様性 噴火によって生じるさまざまな被害,噴火予知などについて学ぶ。
11週 火成岩の観察 さまざまな気象災害の種類や被害の様子について学ぶ。また,それらの災害に対する対策や余地などについても学習する。
12週 日本の自然環境の特徴 粒子の熱運動について学習する。その後,熱と温度について学ぶ。熱が関係するいろいろな現象について理解を深める。
13週 地震による災害
火山による災害
地震や火山活動によってどのような被害を受けるかを知る。
14週 気象災害
災害と人間との関わり
気象災害の種類や被害を知り,人間がいろいろな災害と関わっていく上での対処方法を考える。
15週 期末試験 火山のしくみ,特徴,自然災害についての理解度を問う。
16週 成績確認
授業評価アンケート
期末試験の成績確認
授業評価アンケート
後期
3rdQ
1週 宇宙の誕生
天体の誕生
宇宙の誕生について知り,また,その構造について学習する。
2週 銀河 太陽系が属している銀河系について構造を知る。また,銀河系の他にもたくさん銀河が存在していることを学ぶ。
3週 太陽系の誕生
太陽系天体の特徴1
銀河系の中で太陽がどのように誕生し,太陽系を作ったかを学ぶ。また,恒星のひとつとしての太陽の特徴について学ぶ。
また,太陽系の中の惑星はその特徴から2つに分けることができ,それぞれ特徴を持っていることを学ぶ。
4週 太陽系天体の特徴2 地球型惑星と木星型惑星の特徴を学ぶ。また,各惑星の特徴について知る。
5週 太陽
太陽の活動と地球への影響
太陽系の中心である太陽の特徴について学ぶ。また,太陽で起こっている活動とそれらが地球に及ぼす影響について知る。
6週 地層の形成 地層がどのようにしてできるのかを時間的経過の観点から理解する。また,その地層の年代を知るのに有効な手段があることを学ぶ。
7週 地質構造 地殻変動によって生じる褶曲・断層・不整合を理解する。
8週 中間試験 太陽系の成り立ちや,それぞれの星についての特徴が理解できているかについて確認する。
4thQ
9週 中間試験の解答
変成岩
中間試験の答案を返却し,解答・解説することで理解できていないところを確認する。その後,変成作用によって生じる変成岩の特徴を理解する。
10週 地層と古環境 化石の記録から生物界の変遷がわかり,それに基づいて地質時代が区分されることをを理解する。
11週 生命の変遷1 生命誕生初期の頃の地球環境の変化と生命誕生との関わり,生命の進化との関わりについて学ぶ。
12週 生命の変遷2 古生代から新生代にかけての生物の進化の過程を学ぶ。
13週 地球の大気
地球の熱収支
太陽から受け取るエネルギーと地球が放出するエネルギーのバランスのもとに,現在の地球環境ができていることを知る。
14週 大気の大循環
海水の運動
熱エネルギーが循環することで地球の環境が成り立っていること,そのための手段として大気の循環,海水の循環があることを知る。また,大気の循環が気象現象に大きく関わっていることを理解する。
15週 期末試験 地球が誕生してから現在に至るまでの生命の変遷と,地球の熱収支についての理解度を問う。
16週 成績確認 期末試験の成績確認
授業評価アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000