総合国語Ⅲ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 総合国語Ⅲ
科目番号 0058 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「新編現代文A」(第一学習社),※古典については、プリントを配布する。
担当教員 岡部 寛子

到達目標

義務教育レベルの国語力の復習と定着を目指すとともに、論理的文章および文学的文章を根拠に基づき論理的に理解する能力を育てる。漢字や語句についても、まずは義務教育レベルの復習と定着を目指す。日本人が古来愛読してきた古典を読み理解することで、日本人としての基礎的教養と多用なものの見方を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1難解な論理的文章や文学的文章を正確に理解し、分かりやすく説明することができる。難解な論理的文章や文学的文章を正確に理解することができる。難解な論理的文章や文学的文章を正確に理解することができない。
評価項目2課題文や図表を踏まえて、800字程度の小論文を構成を考えて、的確な表現で、論理的に記述することができる。課題文や図表を踏まえて、800字程度の小論文を構成を考えてで、ある程度的確な表現で、論理的に記述することができる。課題文や図表を踏まえて、800字程度の小論文を構成を考えて、的確な表現で論理的に記述することができない。
評価項目3日本の代表的な古典作品を読み、その内容を正確に理解し、それが文学史的な位置づけや現代における意義を理解し、分かりやすく説明することができる。日本の代表的な古典を読み、その内容をある程度正確に理解し、それが文学史的な位置づけや現代における意義を理解することができる。日本の代表的な古典を読み、その内容を理解し、それが文学史的な位置づけや現代における意義を理解することができできない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
義務教育レベルの国語力の復習と定着を目指すとともに、論理的文章および文学的文章を根拠に基づき論理的に理解する能力を育てる。漢字や語句についても、まずは義務教育レベルの復習と定着を目指す。日本人が古来愛読してきた古典を読み理解することで、日本人としての基礎的教養と多用なものの見方を身につける。
授業の進め方・方法:
教員単独による講義中心とする。
注意点:
受講する皆さんへのメッセージ:
・みなさんの積極的な参加、発言を期待している。
・また、理解度を確認しながら進め、シラバスの内容を変更することもある。
評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者は、その評価を60とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション          平家物語 木曽の最期 オリエンテーションを行う。
『平家物語』の文学史的位置を理解する。「最後の合戦」を音読し、理解する。
2週 平家物語 木曽の最期 「巴の戦い」「主従の思い」を音読し、理解する。義仲と今井四郎の思いの違いを理解する。
3週 平家物語 木曽の最期 「今井の戦い」「義仲の最後」を音読し、理解する。
4週 平家物語 木曽の最期 「義仲の最後」を音読し、理解する。最期に臨んだ義仲と今井の四郎の思いを理解する。
5週 コミュニケーションの文化(評論) 全体を音読して、全体の構成と作者の主張を把握する。
6週 コミュニケーションの文化(評論) 細部の読解を通し、内容を把握する。
7週 コミュニケーションの文化(評論) 細部の読解を通し、内容を把握する。
8週 前期中間考査 学習事項の確認と定着を図る。
自分の学習方法の点検をする。
2ndQ
9週 鼻(小説) 全文を音読し、主題を考え、感想を書く。
第1・2段落を読み、内供の人物像と周囲の人々について考える。
10週 鼻(小説) 第3・4段落を読み、鼻の治療をするまでの内供の様子の弟子の心境を把握する。
11週 鼻(小説) 第5・6段落を読み、内供の心境を把握する。テーマを考える。
12週 源氏物語(古文) 『源氏物語』の文学史上の位置を理解する。ここに至るまでの経緯を理解する。     「若紫」を音読し、解釈をする。    
13週 源氏物語(古文) 「若紫」を音読し、解釈をする。
14週 源氏物語(古文) 「若紫」を音読し、解釈をする。『源氏物語』の後世への影響について学ぶ。
15週 期末試験 学習事項の確認と定着を図る
16週 答案返却 問題の解説と学習の点検を行う。
後期
3rdQ
1週 小論文 小論文ノートに基づき、800字の小論文を書くための題材集め、構成の立て方を学ぶ。
2週 小論文 小論文ノートに基づき、800字の小論文を書くための題材集め、構成の立て方を学ぶ。
3週 小論文 小論文ノートに基づき、課題文の要約の仕方を学ぶ。
4週 小論文 小論文ノートに基づき、構成を考えて、800字の小論文を書くことができる。
5週 小論文 実際に小論文テストを受ける。
6週 山月記(小説) 「山月記」を音読し、冒頭の李徴の人物像を把握する。袁さんとの出会いの場面から李徴と袁さんの心情を読み取る。
7週 山月記(小説) 李徴の独白からなぜ李徴が虎になったかを読み取る。
8週 後期中間考査 学習事項の確認と定着を図る。
自分の学習方法の点検をする。
4thQ
9週 山月記(小説) 李徴の独白(漢詩)から、次第に虎になっていく李徴の心情を読み取る。
10週 山月記(小説) 「臆病な自尊心を尊大な羞恥心」について考える。人間が虎になるという虚構の意味を考える。
11週 支え合うことの意味(評論) 全体を音読して、全体の構成と作者の問題提起を理解する。
12週 支え合うことの意味(評論) 第2・3段落を読み、近代化した社会の問題点が何に起因するかを理解する。
13週 支え合うことの意味(評論) 第4・5段落を読み、なぜ「支え合い」が自己存在の意味に通じるのかを考える。
14週 支え合うことの意味(評論) 全体を振り返り、近代的な社会の問題と「市民」のあり方について、筆者の主張をまとめる。
15週 期末試験 学習事項の確認と定着を図る
16週 期末試験の解答 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合750010015100
基礎的能力55001001580
専門的能力0000000
分野横断的能力200000020