総合国語Ⅲ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 総合国語Ⅲ
科目番号 0066 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「現代文B」(教育出版)
担当教員 黒崎 真美

到達目標

さまざまなジャンルの文章を、構成・主張・展開を分析しながら読む習慣をつける。論理的な文章を書くことができる。小説や古典作品を読み、時代背景や社会情勢をふまえて、描かれた人物を通して、作者のメッセージを読み解く。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1難解な論理的文章や文学的文章を正確に理解し、分かりやすく説明することができる。難解な論理的文章や文学的文章を正確に理解することができる。難解な論理的文章や文学的文章を正確に理解することができない。
評価項目2課題文や図表を踏まえて、800字程度の小論文を3~4段落構成で的確な表現で、論理的に記述することができる。課題文や図表を踏まえて、800字程度の小論文を構成を考え、ある程度的確な表現で、論理的に記述することができる。課題文や図表を踏まえて、800字程度の小論文を3~4段落構成で、的確な表現で論理的に記述することができない。
評価項目3代表的な古典作品を読み、その内容を正確に理解し、それが文学史的に位置づけ、現代における意義を理解し、分かりやすく説明することができる。代表的な古典を読み、その内容をある程度正確に理解し、それが文学史的に位置づけ、現代における意義を理解することができる。代表的な古典を読み、その内容を理解し、それが文学史的に位置づけ、現代における意義を理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本語の適切な表現力を身につけ、的確に読解する力を育成する。また、古典・漢文を通じて人間の普遍的な感情や慣習を読み取り、広い視野を養い、日本人としての素養を身につける。
授業の進め方・方法:
教員単独による講義と演習。
注意点:
受講する皆さんへのメッセージ:
・積極的な参加、発言を期待する。
・理解度を確認しながら進めるので、シラバスの内容変更もある。
・評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者は、その評価を60点とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
評論 ソメイヨシノ革命
授業についての説明
「ソメイヨシノ革命」を音読し、構成と概要を把握する。
2週 評論 ソメイヨシノ革命 各段落のキーセンテンスを捉えて筆者の意見を理解し、筆者によるソメイヨシノの位置づけを理解する。
3週 評論 ソメイヨシノ革命 筆者の主張を読み取る。全体の主題は何か、それに対する自らの考えを纏める。
4週 小説 美神 成立・作者について確認する。全体を読み、梗概を把握する。
5週 小説 美神 背景・人物設定を確認しながら読解する。
6週 小説 美神 登場人物の行動・心情を読解する。設定・行動から主人公の心理を考察する。
7週 小説 美神 全体の主題を考える。自らの考えを発表する。
8週 漢文 史記 成立・作者について確認する。語句・文法を確認する。
2ndQ
9週 漢文 史記 設定・登場人物を確認しながら梗概を把握する。
10週 漢文 史記 語句や文法を確認する。登場人物の心情を考察する。
11週 漢文 史記 登場人物の心情を考察し、感想や考えを発表する。
12週 詩 竹 詩のリズムや語感を味わう。成立・作者について確認する。詩情を読解・考察する。
13週 詩 小景異情 詩のリズムや語感を味わう。成立・作者について確認する。詩情を読解・考察する。
14週 詩 落葉 詩のリズムや語感を味わう。成立・作者について確認する。表現・詩情を読解・考察する。
15週 期末試験 学習事項の確認と定着を図る
16週 成績評価・確認 試験を返却し、これまでの学習事項の復習および定着を図る。
後期
3rdQ
1週 小論文 小論文ノートに基づき、800字の小論文を書くための題材集め、構成の立て方を学ぶ。
2週 小論文 小論文ノートに基づき、課題の要約の仕方を学ぶ。
3週 小論文 小論文ノートに基づき、構成を考えて800字の小論文を書いてみる。
4週 小論文 前回の添削を振り返り、実際に小論文テストを受ける。
5週 古文 源氏物語 王朝古典の世界を読み味わう。成立・作者について確認する。語句・文法を確認する。
6週 古文 源氏物語 時代背景・人物設定を把握し、光源氏を取り巻く人物たちの心の動きを読み取る。
7週 古文 源氏物語 登場人物の心情を考察する。光源氏の苦悩を読み取る。
8週 古文 源氏物語 語句・文法を確認する。考察したことについて意見の交換を図る。
4thQ
9週 小説 夢十夜 成立・作者について確認する。それぞれの梗概を作成し、全体像を把握する。
10週 小説 夢十夜 第一夜を読み、読解・考察をする。
11週 小説 夢十夜 第七夜を読み、読解・考察する。
12週 小説 夢十夜 全話を鑑賞し、表現や主題についての考えを発表する。
13週 評論 虚構のリアリズム 全文を読み、各段をキーセンテンスの確認をしながら要約する。
14週 評論 虚構のリアリズム 語句を確認する。各段に示された筆者の考えを整理し、主題を読み取る。
15週 期末試験 学習事項の確認と定着を図る
16週 成績評価・確認 試験を返却し、これまでの学習事項の復習および定着を図る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力60000040100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000