管理会計論Ⅱ♯

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 管理会計論Ⅱ♯
科目番号 0070 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 大原簿記学校監修「日商簿記検定2級商業簿記テキスト」大原出版
担当教員 長谷川 博

到達目標

1.株式会社の純資産や企業結合,税金について理解し,正しく会計処理ができる。
2.決算手続きおよび財務諸表の意義を理解し,各財務諸表の作成が十分にできる。
3.連結会計についての意義を理解し,十分に正しく会計処理ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1株式会社の純資産や企業結合,税金について理解し,十分に正しく会計処理ができる。株式会社の純資産や企業結合,税金について理解し,正しく会計処理ができる。株式会社の純資産や企業結合,税金について理解が不十分で,正しく会計処理ができない。
評価項目2決算手続きおよび財務諸表の意義を理解し,各財務諸表の作成が十分にできる。決算手続きおよび財務諸表の意義を理解し,各財務諸表の作成ができる。決算手続きおよび財務諸表の意義を理解が不十分で,各財務諸表の作成ができない。
評価項目3連結会計についての意義を理解し十分に正しく会計処理ができる。連結会計についての意義を理解し,正しく会計処理ができる。連結会計についての理解が不十分で,正しく会計処理ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 ビジネス界で評価の高い日商簿記検定2級を取得できることを目標に,そのうちの商業簿記の範囲を網羅する。
 本講義では,経営活動がどのように営まれるかをふまえながら,企業の経営活動がどのように記録,報告されるかを学習するために,生きた簿記の技術を身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
 当科目と並行して原価企画論を修得し,日商簿記検定2級を取得することを推奨する。2級合格に対応できるレベルで講義を進めるため,進度を極端に遅くするわけにはいかない。授業の進度に極力ついてくるように予習復習を行うこと。授業進度は範囲の網羅を優先し,検定受験の際には希望によって対策を行うことを想定している。
 事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと。
(授業外学習・事前)授業内容を予習(進む予定の箇所のテキストを読み,理解しにくい点を明らかにしておく)。
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題(ワークによる演習とレポート作成による振り返り)。
注意点:
 2級ではボリュームが大幅に増え,かなりハードになる。選択学生は,簿記の上位級を身につけることの有利さを理解し,相応の覚悟と目的意識を持って臨んでもらいたい。必要なのは,計画的に学習する意欲とそれを継続する意志なのである。
 評価が60点に満たないものは,願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする。評価方法及び評価基準は,本試験と同じとする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
為替換算会計
外貨建取引,為替予約について理解し,正しく会計処理ができる。
2週 引当金 引当金について理解し,正しく会計処理ができる。
3週 法人税等 法人税等および税効果会計について理解し,正しく会計処理ができる。
4週 株式会社の純資産 株式会社の資本について理解し,株式の発行,株主資本の計数の変動について理解し,正しく会計処理ができる。
5週 剰余金の配当等 剰余金の配当等について理解し,正しく会計処理ができる。
6週 企業結合 企業結合について理解し,正しく会計処理ができる。
7週 株主資本等変動計算書 株主資本の計数の変動について理解し,正しく会計処理ができる。
8週 中間試験 中間試験
4thQ
9週 連結会計(1) 個別財務諸表と連結財務諸表について理解し,説明できる。
支配獲得日の連結手続きが正しくできる。
10週 連結会計(2) 支配獲得後の連結手続き,および連結1年度の会計処理が正しくできる。
11週 連結会計(3) 配当金の修正および連結2年度以降の会計処理が正しくできる。
12週 連結会計(4) 連結会社相互間取引の相殺消去,および未実現損益(棚卸資産)の消去について理解し,正しく会計処理ができる。
13週 連結会計(5) 貸倒引当金の調整,および未実現損益(非減価償却資産)の消去について理解し,正しく会計処理ができる。
14週 本支店会計 本支店会計の意義ついて理解し,決算手続き,総合損益,合併財務諸表の作成までの会計処理を正しくできる。
15週 期末試験 期末試験
16週 期末試験の解答 試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力4000001555
専門的能力3000001545
分野横断的能力0000000